人として。武田鉄矢の歌にこんなタイトルがあったかと思う。最近、自分のボケっぷりが人としてマズいと感じる。とにかくよくモノを忘れる。ボケてきたのか、注意欠陥障害なのか、我ながらちょっと怖い。
この下半期で財布を忘れたというか、落としたのが2回。財布にはカード以外に保険証や家の予備のカギ、免許証、キャッシュカードなど貴重品が勢揃いしている。それを平気で置いてきちゃう神経が尋常ではない。
一度目は某シティホテルでのこと。喫煙専用室にいたときにナゼか財布を置きっぱなしにした。30分ぐらい経ってから気づいて戻ったのだが当然のように見当たらない。ダメもとでホテルのフロントに行ったら運の良いことに親切な人が届けていてくれて無事に手元に戻った。
喫煙室には3、4人がいたし、私が去ったあとにも入れ替わりはあっただろうから何とも危なっかしい話である。フロントマンは届けてくれた人が誰だか分かっていると言う。そのくせ御礼したいから繋いでくれと頼んでも「無理です」の一点張り。
だったらお礼を包んで渡すからその人に届けてくれと言っても「無理です」と繰り返す。個人情報だか何だか面倒な時代になったせいで感謝すら伝えられない。せめてもと私の連絡先をフロントマンに託したが、まるで恩人さんに「そっちから電話してこい」みたいな流れになってしまうわけでマヌケ極まりない。
当然、恩人さんから連絡が来るはずはなく、財布が戻った嬉しさと御礼すら出来ないもどかしさで頭がおかしくなりそうだった。全て自分のせいである。
で、その後は財布を無くさないようにかなり神経質に過ごしていたのもつかの間、先日はタクシーの中にしっかり置き忘れてきた。バカ丸出しの自分が悲しくなった。
その時は、尻ポケットに入れていた財布を座る際に邪魔になって座席にポンと置いた。目的地に着いて料金を払う際にポケットの小銭で賄えたので財布を手にせずそのまま降りてしまった。不注意極まりない。
降りてからわりとすぐに財布を置き忘れたことに気づく。領収書ももらっていない。途方に暮れたが運よくネット配車で呼んだタクシーだったのでネット上の履歴からタクシー会社の連絡先を見つけて電話した。
その日は日曜だったせいか、なかなか電話が繋がらなくて慌てる。次のお客さんが拾ったらネコババされちゃうかもしれない。血圧上昇。
ようやく電話が繋がり、タクシーに連絡して折り返すとのこと。ところが10分ぐらい折り返し電話は来ない。冷や汗が5リットルぐらい出た後に連絡が来た。運転手さんが財布を回収して私が降りた場所に戻ってきてくれることになった。
戻ってきてくれた運転手さんによると私の次に乗ったお客さんが座席に置きっぱなしの財布を見つけてくれたそうだ。お礼すべき相手はそのお客さんなのだがどこの誰かもわからない。成り行き上、運転手さんにお礼を渡そうと思ったのだが、財布にはナゼか万札しか入っておらず仕方なく運転手さんに1万円を渡すハメになった。
財産価値?としてはかなりのものだから謝礼に1万円は安いのだろうが、私にとっては謎の出費になってしまった。自業自得である。
財布だけでなく、クルマの鍵やタバコやライター、羽織っていたセーターなど、かなりの頻度で私はあちこちに置いてきてしまうことが増えた。昔はそんなことなかったから歳のせいだろうか。日々、緊張感のない暮らしをしているせいでフヌケになってきたのだろうか。
で、紛失した際に音がなったりGPSで場所を教えてくれる便利グッズがあると聞いていつものアマゾンで買ってみた。これはこれでイザという時に多少は役に立つのだろうが、置き忘れ自体を予防するわけではない。やはりチェーンで財布と身体をつなげておくとか、腹巻きを使うようにしてそこに常に入れておくとか、原始的な対策をしないとダメかもしれない。
それ以前に緊張感を持った暮らし方を今一度取り戻す努力をすべきだろうか。一応まだ還暦前なのにこんなテーマで悩むこと自体がヘッポコである。
3日前の食事も覚えていないし、ヒドい時には半月前ぐらいに会った人のことも忘れている。中高年ってこんなに脳みそがシャバダバなのかいつも疑問に思う。
一昔前に渡辺謙主演の若年性痴呆を描いた映画を見たのだが、その主人公も日常のちょっとしたことをうっかり忘れるところからどんどん悪化していく。人ごとのように見た映画だったのだが、最近は結構まじめに怖さを感じ始めてきた。
仕事などで想像を絶する大ポカをやらないか不安だ。気をつけようと思う。
2 件のコメント:
もしかしてADHD、注意欠如多動症では?
我家にも富豪記者さんと同じように、財布、スマホ、名刺入れ、ジャケットを忘れてきてしまう夫がいます。
脳のMRIを撮っても異常はなかったのですが、次から次へと行動せずにはいられない性格で、明らかに普通の人とは違います。
アメリカの大統領選で注目をあびているイーロンマスク氏もADHDとのこと
精神障害といえば聞こえは悪いですが、エジソン、モーツアルト、イチロー等の偉人と言われる方に多い病気です。
才能を良い方に使う事が出来れば、すごい人になれる事もあります。
秘書やマネージャーのような方がいれば、忘れ物を最小限に抑える事が出来、ストレスも減ると思います。
特に悲観する必要はないと思いますので、今後も楽しい記事をお願い致します。
コメントありがとうございます!
そっち系の可能性もあるのでしょうか。。偉人的要素が皆無だから単なるズボラかと…。
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