2026年3月16日月曜日

ワガママな夜

 

ウーバー頼みの生活のせいで外食に関してはなかなか新規開拓が出来ていない。せいぜい近所に出来た「鮨とおでん」という店を覗いたぐらいだ。

 



いつのまにか都内のアチコチで見かけるようになった「鮨とおでん」だが、オッサンばかりになった世相をうまく掴んで店舗数が拡大しているようだ。実際に行ってみた感想は「こりゃあ個人経営の店は勝てないな」である。

 

刺身もまとも、握り寿司もキチンとしていて、おでんもちゃんと美味しい。BS放送の各種の呑兵衛番組?に出てくる店のような渋さや情緒はないが、正攻法でオッサンの満足感を充たしてくれる。

 



ツマミにもなる巻き寿司やおでん、焼鳥も並べて一献できるわけだから文句の言いようがない。この日はカキのおでんも頼んだが、これがニクい美味しさで出汁スープも美味しくてホゲホゲできた。オジサマ数人で気兼ねのない飲み会をするならこういう店で完結できそうだ。

 

地方の商店街が軒並みシャッター通りになってしまい大型ショッピングモールがその街の姿を変えたように、飲食の世界も確実に個人経営の店が厳しくなっている。こういう気の利いたチェーン店が増えればそんな傾向はますます強まるわけだ。

 

さて、新規開拓ではないが、2月に初訪問して「桃源郷のようだ」と表現した銀座のバーにその後もちょくちょく足を運んでいる。店選びに悩んだらここでいいという感覚になりつつある。

 https://fugoh-kisya.blogspot.com/2026/02/blog-post_27.html

 

8丁目の雑居ビルにある「Bar U」である。隠れ家的な立地だけでなく食べ物メニューの豊富さがバーとしては異色レベル。実に使い勝手が良い。

 

一人でフラっと行くも良し。オネエサンと連れ立って行くも良し、野郎同士だって不自然ではない。

 




ソーセージ好きの私にとって嬉しいのが食べ応えのある鉄板ソーセージというメニューの他に赤ウインナーが用意されている点だ。鉄板ソーセージはマスタードを添えて肉料理っぽい雰囲気を漂わせている。これはこれでビールにもウイスキーにも合うから無難な選択だ。

 

一方の赤ウインナーは既にそれがメニューにあるだけでその場の話題の中心になるほど一種独特な存在感がある。昭和人の憩いの一品だ。こちらはマスタードなどという小洒落た添え物は不要だ。断固としてケチャップが相棒である。

 

ニクいことにタコさんカットで出てくる。昭和人の郷愁を誘う。眺めているだけで幸せな気分になる。ただ鑑賞しているだけでハッピーになれる存在は大谷翔平と今田美桜ちゃんとタコさんウィンナーぐらいではなかろうか。

 



この日は白身魚のポワレみたいなちゃんとした料理も食べた。肉や魚などもジャンルを問わずメニューがあるからバーに行ったつもりがファミレスで脈略なく食べまくるような楽しみ方も可能だ。

 

料理担当のスタッフさんはイタリアで修業経験もある若者。料理をすることがかなり好きな様子だ。食べ物の話を振ると会話が尽きない。この日はスイーツも作ったそうなのでもちろん食べてみることにした。

 

パフェのような見た目だが、実態はショートケーキだ。上手にチーズを使っているようでコクが深く甘さも絶妙だった。タコさんウィンナーを肴にハイボールをグビグビしながら、ついでにショートケーキも食べちゃうわけだからやはり私にとっては桃源郷みたいな場所である。

 



考えてみれば夜の銀座は一概にジャンル分け出来ないこういうお店が多いことも特徴の一つだろう。客層がワガママなオッサンばかりなので、渋い小料理屋とかオーセンティックバーとかの見た目の店でも真っ当な餃子が出てきたり、妙にウマいチキンライスが出てきたりする。

 

新規開拓をサボってばかりだが、昔を思い出してそういう奇天烈さが有難いお店をこれからも探索しようと思う。





 

 

 

 

 

 

 

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