2026年9月4日金曜日

肉食、草食

 

肉食動物は草食動物を丸ごと食べているから野菜不足の心配はない。この理論が好きだ。日頃、私がガツガツ食べている牛や豚や鳥も馬も生前は野菜的なものを食べて育ったはずだ。だから大丈夫である。

 

野菜が嫌いだなどと声を大にして60歳のオヤジが叫ぶのはカッチョ悪いが嫌いなんだから仕方ない。先日、旧友たちとの飲み会で空心菜の炒めを注文した友や麻婆ナスを注文した友に罵詈雑言を浴びせたのは私だ。

 

でも、麻婆ナスを取り分ける際に私の皿だけナスを除外してくれた友には宝くじが5億円当たったら3万円ぐらいは謝礼を渡そうと思う。

 

話が変わる。焼肉屋さんに行く機会が増えた。もう10年ぐらい前から正直焼肉は苦手な食べ物に近い存在になっていたのだが、ここ1年ぐらい頻繁に行くようになった。渋々ではなく自ら積極的に行くようになったから変われば変わるものだ。

 

その理由が野菜である。論理破たんも甚だしいのだが、野菜のおかげで焼肉好き男に復帰した感じである。

 

そもそも数年前から薬味野菜は好きになった。相変わらず主役みたいに出てくる野菜には殺意を覚えるのだが、麺つゆに入れるネギ、冷ややっこのミョウガ、カツ丼に混ざっているタマネギなどはむしろファンである。

 

強壮効果を狙って頑張って居酒屋でオニオンスライスをモリモリ食べ続けたことで昔ほど野菜に対する怨念が強くなくなってきたのだろう。あくまで脇役の野菜なら大歓迎だ。

 

かといってハンバーグに添えられるニンジンみたいな準主役級はやはりダメだ。やはりせいぜい葉っぱや刻んだネギ類あたりが私が仲間と認める野菜である。

 



画像の手前はナムルに白髪ねぎまでふりかけた状態だ。サンチュに肉を置きそこにナムルを加えてくるんで食べるようになった。数年前までの私を知る人から見れば異様な光景かもしれない。

 

サンチュで焼肉をくるんで食べる人のことを人生で何十回、何百回ディスってきただろう。今になって反省する。ごめんなさい。あの食べ方だとサッパリしてカルビだっていけちゃう。

 

サンチュにくるんだ肉を5回食べたら、肉だけを1回たべるようなパターンが今の標準だ。これだと苦手になっていたはずの牛肉が結構ドカドカ食べられる。ついでにキムチも食べちゃうわけだから野菜まみれの時間である。

 



店によっては刻んだネギだけを出してくれるところもある。これがまた良い。焼いた肉にドッサリ載せてこれまたキムチやナムルもまぶして頬張ると妙にウマい。

 

いまや私にとって焼肉屋さんは野菜を食らう場所になりつつある。私の野菜嫌いを心配していた今は亡き母親が見たら涙を流して喜んでくれるだろう。いかんいかん、まだ生きている。今度その姿を見せてやろうと思う。

 




 

話が変わる。先日、自宅からほど近い人形町の外れにあるお蕎麦屋さんで楽しく飲んだ。いわゆる街の普通のお蕎麦屋さんである。夜は気の利いたツマミを揃えているから近隣サラリーマンのオアシスみたいだ。ヅケまぐろ、ハタハタ、鴨などをツマミに蕎麦焼酎の蕎麦湯割りをグビグビ。

 

で、シメの蕎麦に山菜そばを注文してしまった。爺さん婆さんしか食べないものだと思い込んでいた山菜そばを自ら食べたくなり、ウマウマいと食べたわけだからいよいよ私も爺さんデビューの入口に辿り着いてしまったようだ。

 



とかいいながら別な日は気になっていたジャンクフードをムホムホ言いながら完食した。すき家が出しているポークロックカレーである。キャッチフレーズは「そびえる肉に食らいつけ」である。

 



豚肉のデカい塊がトッピングされたカレーライスである。豚の肉塊は1個から3個まで選べる。当然私は3個入りを選ぶ。それどころか別注できるポークロックを追加でもう一つ頼んだ。

 

店で食べるのはちょっと恥ずかしいからデリバリーを利用した。デカい肉が角煮のような脂部分の多いシロモノだったらイヤだと心配していたのだが、脂身はさほど感じない文字通り肉塊だった。

 



 

カレーライスのライスの上にこれを4つ投入するとコメは見えなくなる。パっと見すると謎の茶色い食べ物である。でもそれが良い。茶色こそジャンク界隈のチームカラーである。

 

ムシャムシャ食べた。余裕で食べた。しょせんカレーライスが並サイズだったから気づけば皿はカラッポになっていた。カレーと混ぜちゃうから肉の味はよく分からなかったが、豚の肉塊自体にもしっかり味はついていた。ガーリックを感じるバーベキューソース味だった。

 

単品で取り寄せて肉を細かくほぐして炒めメシの具材にするのもアリだと感じた。

 

というわけで、山菜そばで爺さん界隈の入口までたどり着いたが、すき家のジャンクメニューのせいで相変わらず年齢不相応な食生活を楽しんでいる。めでたしめでたし。




 

 

 

 

 

 

 

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