それにしてもウザったいのが「海老蔵」のニュースだ。世間知らずの歌舞伎役者とチンピラが酔っぱらったあげくにケンカしただけの話。日本中で大騒ぎする話だろうか。
ノリピーの話題なら覚醒剤事件だからまだわかる。清水健太郎の素晴らしく懲りない逮捕劇のほうがよっぽどニュース性がある。
それよりも秋篠宮殿下相手に「早く座れよ」と暴言をぶった民主党・中井議員のトンチンカンぶりのほうが大事件だろう。
海老蔵騒動はどうこう言っても「酔っぱらったチンピラのケンカ」だ。連日繰り広げられる報道ぶりがつくづくアホらしい。
どっちが先に手を出したとか、全治何カ月だの、嫁さんがオロオロしてるだの、下世話な素材ばかり取り上げられ、連中の「悪さ」を糾弾するような雰囲気が少ない。
おかしな話だ。
報道によると海老蔵と相手側双方が被害届を出したらしい。被害届を出すということは警察が動くという意味である。
端的に言い換えれば「税金が使われる」わけだ。
声を大にしていいたい!
「バカに税金を使うな!」。
考えてみて欲しい。六本木あたりでたむろするチンピラに近づいて、泥酔したあげくボコボコにされた。格好悪いから、さも“事件”に巻き込まれたかのような空気作りのため、警察に被害届を出して、「役者生命を脅かすほど顔に重傷を負った悲劇」を演出しようとするお粗末な魂胆が見え見えだ。
六本木だから麻布警察署だ。被害届を出されたおまわりさんの顔が目に浮かぶ。「クソ忙しいのにいちいちケンカ沙汰を事件にするな、バカ」って感じだろう。
ちなみに、好きで山に入って遭難して捜索されれば、あとから費用を請求される。電車に飛び込んで自殺した人の遺族にだって賠償請求が来る。
水中写真家が本業?である私だって、海で漂流、遭難という事態になれば捜索費用でウン百万円も請求されるのはイヤだから、ちゃんと、それ用の保険に加入している。
すべて自己責任だから仕方のない話だ。
海老蔵のために動いた警察コストは、クドクド言うが、紛れもない税金である。酔っぱらいの自己責任で起きた騒動なんだから、かかった費用はしっかり弁済してもらいたい。
ちゃんと税金を納めているから声を大にして言いたい。
バカに税金を使うな!
2010年12月3日金曜日
海老蔵に税金?
2010年12月1日水曜日
血液型はB型
血液型をアレコレ語るのもどうかと思うが、そうは言ってもそれなりに性格的傾向はあるみたいだ。
私の場合、生粋のB型。家族みんながB型だ。実際に興味を持ったことは徹底的に集中するという意味ではB型っぽい要素が強い。
確かに国語の成績は優秀でも徹底して数学は零点だったことを思うと、うなずいてしまう。数学の零点などまったく気にならない点が特徴的だ。興味のないことには本当に意識が向かない。
趣味もいろいろあるが、一度ハマると凝り性の本領発揮だ。その反面、ピンとこない遊びからはすぐに引退する。
30代の頃だったか、突然思い立ってカヌーを買った。カヌー教室にも何度も通い、友人も巻きこんで爽やかなカヌーイスト人生を歩もうと企んだのだが、なんかピンとこない。ググッとこない。結局すぐにカヌーは邪魔になってしまった。
先日も書いたのだが、最近突然、病的に「靴磨き」に邁進している。凝り性要素が大爆発だ。血液型のせいだろうか。かなり変だと思う。皮フェチにでもなってしまったのか。
娘の靴、嫁さんの靴にとどまらず、革製品なら何でも磨きたくなってしまった。この前の週末なんか、おだてられながら鬼嫁のハンドバックを3つも磨いた。補色までして生まれ変わったバックの臭いをクンクン嗅いで悦楽の時間を過ごした。
当然、自分の持っている靴はとっとと磨き上げちゃったため、もっと上質な皮の靴を買おうと衝動買いモード一直線。磨きたいから靴を買うみたいな感じだ。
わが家の玄関横にはコートと靴の収納に困らないように小部屋が作ってある。必然的に靴の収納スペースは豊富なのだが、そういう余計なスペースがあると、靴はもちろん、グッズに関してもついつい置き場所を気にせず買ってしまう。
靴とともにいろいろとクリーム類も増えてきた。ブラシ類も増殖中。靴磨きに励み始めるとわが家の玄関は散らかり放題になってしまう。
靴クリームの香りにすっかり魅了されている。シンナー中毒になる若造の気分が分かる気がする。せっせと磨いてツヤツヤと輝きだすとウットリする。ヤバい趣味だと思う。週末は玄関に居座っている時間が妙に増えてしまった。
職場に靴マニアの中高年社員がいるのだが、彼は家族全員の靴を毎週磨いてらしい。楽しんでいるうちに当然の仕事として義務にさせられたそうだ。
危ない。私も「家族全員の靴磨きをさせられるオヤジ」に突き進んでいる。
一応、女子どもの増長を抑えるために安易に引き受けないようにしているのだが、奴らは言葉巧みに私に作業をさせる。どうも釈然としない。
誉められると舞い上がって疑いもせずにせっせと作業に励んでしまう。お人好しだ。
変な業者に消火器とかを売りつけられるバカがいるが、あれと似たようなものだろう。
そんなこんなで最近やたらと靴に強い興味を持つようになった。良い靴が欲しいのか、良い靴を磨きたいのか、ちょっと微妙だ。
ひょっとすると磨きたいから靴を買うという変な循環になっているのかもしれない。

結局、英国製とスペイン製、そしてイタリア製の靴を買ってしまった。上質な皮の香りに陶然とする日々だ。ペットを飼い始めたような愛おしさがある。やはり病気だろうか。
私の場合、何かのストレスがかかると一気に何かに没頭する悪いクセがある。ストレスなんかを理由にするのは格好悪いが、過去にもいろいろ経験がある。
今回の「靴欲しい病」と「靴磨きたい病」も深層心理の何かが私に指令を下してしまった結果だと思うようにする。
とっとと精神衛生を向上させないとカード破産に陥りそうだ。
2010年11月29日月曜日
民主党のバカ
専門新聞社の編集局長という立場上、時には編集現場にストレートに紙面編成の指示を出す。先日伝達したのは、どうにもヘロヘロの民主党が打ち出した迷走政策への批判記事の企画だ。
~~~「ビンボー大好き国家を目指す民主党政権の愚!!」
富裕層をねぎらうより取りやすいところから取る発想しか出てこないお粗末な大衆オモネリ路線で国の税源はあっという間に枯渇する!!~~~
要はそういう内容の見出しに沿った記事を特集すべきだという打診というか指示だ。
来年度税制改正論議がヤマ場を迎えるなか、漫然とその論議を報道するより、大衆迎合メディアとは別な視点で大局観無き政策を批判すべきだろうと強く感じた次第だ。
少し専門的になるが、民主党が進めている税制改正のうち、個人の税金に関するものは、まさに増税一直線。とくに中堅・高所得者層への攻撃は想像以上に下品。
端的に言って、高所得者層を締め上げるより、そういう階層の人に積極的に消費や投資を促すほうが景気刺激には効果的。ごく自然なことだし、経済活動の牽引役として高所得者層をもっと上手にノセない手はない。
バカのひとつ覚えで、取りやすいところ取る発想しか出てこない今の状況は悲劇的だ。
民主党が声を枯らして言っていた「生活者目線」は「貧乏目線」でしかなく「国民の生活が第一」というフレーズも「貧乏暮らしが第一」と言っているように見える。
相続税の増税については「ピーク時より課税される人が減ったから」という摩訶不思議な理由が大義名分として使われている。バカなんじゃないだろうか。
ピーク時とはバブルの頃であり、その頃、相続税重税を苦にした自殺とかがあったりして都市の社会問題に発展したから減税をしたのであって、「課税される人を減らすため」に改正しただけの話。
その目的が達成されことを理由に今度は元に戻したいという理屈は一体なんなんだろう。
お粗末なのは給与所得控除の上限導入だろう。企業勤めをしている人は社長から新入社員まで「給与所得者」だが、所得税を計算するにあたって収入に応じた一定の控除額がある。
「みなし必要経費」みたいな考え方だが、高収入を得るような人は当然、低収入の人より控除額が多いのは当然の話。それを年収2千万円で打ち止めにしましょうという話。
一説によるとそのラインを超える給与所得者は全体の数パーセント、18万人程度だとか。そこを増税して一体どれだけの財源が出てくるのか大いに疑問だ。
単なるイヤガラセ。稼ぐことは悪ですよと国家が宣告しているお粗末な話。
給与所得控除の上限導入は、極論すれば、収入2千万円を超える人だけは違う税制を適用しますと言っているようなもの。税率5%の消費税を高収入の人は10%にしますと言われるのと変わらない。
企業経営者などある程度自分の給与収入をコントロールできる人ならどうするか。結局、自分の収入を2千万円以下に抑えて、抑えた分は奥さんを専務かなんかに据えて、そっちで支出するみたいな“調整”をするだけの話。
もしくは、表面上の給与収入は抑えて、会社経費での消費活動を増やすことになる。
いずれにせよ、高収入を得るような人物がそうした後ろ向きな作業や知恵出しにせっせと励むような非常に非生産的な空気が蔓延することは間違いない。
中途半端な富裕層ではないスーパーリッチはますます海外に拠点を移して、結果、納税階層の空洞化だって現実的になる。
笑っちゃうのは、普段は「金持ち優遇」を徹底批判することが大原則の一般メディアまでもが「金持ちイジメ」というフレーズを使っていること。
“ブルジョワ鳩山”を“豪腕小沢”を前面に出して政権を取っておきながら、二人を追っ払ったあとは“お里が知れる”旧社会党系勢力が大ハッスル。
民主党政権の実態は、しょせん「金持ちは憎い敵、みんな平等に貧乏暮らしを楽しもう」という路線だ。
つくづくおぞましい。
2010年11月26日金曜日
黒服を追っかける
真面目でもなく大盤振舞いをするわけではない範囲で相変わらず銀座に出没する。なんでだろう。自分でもたまに不思議な気分になる。
さっさと家に帰って寝ればいいのにとか、会社の近所の焼鳥屋で豪飲豪食すればいいのにと思うのだが、懲りずに出かける。
あの街に出かける理由を考えるときりがないが、やはり、「第一線オーラ」に尽きるのかも知れない。その中に身を置いていたい、まだ何とか踏ん張っていることを自己認識したいといった嗅覚が影響しているのかもしれない。
会社が池袋という僻地にあるせいでそういう思いが強まるのかも知れない。会社自体の移転をこれまで何度も検討してきたが、やはり「場所」はあらゆる意味で大事な問題だと思う。
負けちゃってる空気、弱っちゃってる空気、陰気な空気・・。銀座あたりはこういう空気の対極的な場所だから、ぶらぶらしていてもほんの少し背筋が伸びる。勢いを持っている人々にあやかりたい気持ちもある。
闊歩しているオジサンがたはもちろん、ブティックの店員さん、料理屋の仲居さん、クラブの黒服さんもホステスさんも、あの街の温度感に合わせようとシュッとしている点が気持ちよい。
端的にいえば、それぞれのポジションで自己演出をしている装飾感というか、非日常的虚飾感がどこか心地よい。
客だって応対する側だって演者みたいなもの。そこが面白い。日常の延長ではなく、どこか日常からリセットされた奥深さについつい吸い寄せられるのだろう。
先日、親愛なる某クラブの黒服さんが店を移った。親しく遊んだりするわけではないが、10年以上前から知っている。この人の顔を見るとなんとなく落ち着く。
銀座のクラブといえば、客それぞれに担当のホステスが決まってしまうシステムだ。よく分からないが、客が好もうが嫌がろうがたいていの場合、誰かが「担当」になる。
私の場合、担当無しの「店客」という形で顔を出す店もあるが、たいていは「誰々さんの客」になる。
誰かに連れて行かれた店にその後ふらっと行ってみても、前回連れて行ってくれた人の担当さんが、ふらっと行った客の担当になる。
前の店では担当さんではなかった女性でも、店を移る際に、持っている名刺すべてに案内を送り、のこのこ新店見学に来る客がいれば、客の意向にかかわらず、その店では「担当さん」になるわけだ。
銀座あたりでは飛び込み客はまずいないから、流れの上では誰かしらが「担当さん」になるわけだ。
黒服氏が移った店には彼目当てで行ったわけだから、その店で私の担当は男ということになるのだろうか。よく分からない。でもそれも良さそうだ。
男に会いにわざわざ銀座のクラブに行く。アマノジャクの私にとって悪くないパターンだ。
でも行ったら行ったで横についた女性の胸元ばかり眺めている私だ。
2010年11月24日水曜日
スーパーフライ
今日のタイトルは、売れっ子のミュージシャンのことではない。ボクシングの話でもない。なんのことはない。また食べ物の話だ。
「スペシャルな揚げ物」をスーパーフライと勝手に呼ぶことにした。
揚げ物。なんて素晴らしい響きなんだろう。体重とかコレステロールとかいう厄介な問題がこの世に存在しなければ、24時間むさぼっていたい。
トンカツ、串揚げ、カニクリームコロッケ、鶏の唐揚げ、カキフライ、エビフライ、ササミチーズフライ、ハムカツ・・。
書いているだけでヨダレがべろべろと出てしまう。
人生後半戦に突入しているくせに相変わらず揚げ物に寄せる思いは、美しい女性を口説きたいという欲求と同じぐらい大きく深い。
でも食べない。いや、なるべく食べないようにしている。いや、結構食べている気がする。
先日のスーパーフライ体験を書いてみる。
高田馬場の鮨源をぶらっと訪ねた某日。席に着くなり「今日は和食の気分じゃない」という無礼極まりないセリフを放った。お寿司屋さんに対して実にトンチンカンなことを言ったものだ。
それはそれ。さすがに気の利いた板前さん達が揃っていらっしゃる。府抜けた私にアレコレと提案してくれる。
「ソースと揚げ物」「タルタルソース」というキーワードが浮上した。生食用の素材が売るほどおいてあるわけだから揚げ物の環境としては最高だ。
小骨一本無いスペシャルアジフライとピンピン生きている車海老を使ったスペシャルエビフライが真っ先に決定する。
その他にタイラ貝のフライが食感も良くオススメだというのでそれも注文。
そしてここからが今日の本題だ。
「クリームコロッケとかはお好きですか?」。徒然私の答えは「YES、WE CAN」だ。すると禁断のメニューを勧められた。
その名も「白子フライ」だ。ありそうで無いメニューだろう。旬の白子を天ぷらにするのは珍しくないが、フライは初体験だし、気付かなかった。クリームコロッケを凌駕するほどの美味だという。
ニコニコとヨダレを垂らしながら注文する。
揚げ物の準備と併行してタルタルソース作りが始まった。タマネギ、卵その他が威勢良く板前さんのプロのワザであっと言う間にみじん切りにされていく。
ワクワクする。タルタルソースが今まさに私のためだけに生まれようとしている。市販のタルタルソースをチューブごと大量にすすったこともある私だ。興奮する。勃○するかと思ったほどだ。
完成したタルタルソースは、もちろん最高にフレッシュで、人目がなければ速攻で全部ぺろっと食べたいほどだ。でもフライ連中に寄り添わせてあげねばなるまい。じっとガマンだ。
アジフライやエビフライがやってきた。タルタルソースにウスターソースを混ぜて食べる。まさに「口福」。幸せバンザイって感じだ。
ハイボールをグビグビ、サクサクのフライにタルタルソースをムシャムシャ。ワンダフルな時間が過ぎる。
そして真打ちがやってきた。白子フライ様の登場だ。フライだから見た目はただの揚げ物。しかし、その実力、その存在価値は圧倒的だ。ブランパンとかパネライの腕時計みたいにこれみよがしではないところが格好いい。パッと見ただけでは「別に~」って雰囲気だ。
まずはソースもタルタルもなしで味わってみる。
箸を入れる。中味がのぞく。ジュワリンと熱くなっている白子が恥ずかしそうに私を見ている。
やさしく口をつけてみた。彼女はいやがりながらも本能には勝てずに身をよじりながらその身を預けてくる。
バカウマ。この一言に尽きる。クリームコロッケという表現は確かに的確だが、もっと濃厚。脳と舌、そして全身にズキューんと旨味が広がる。
タルタルソース、ウスターソースもトッピングして食べてみる。ウマさ大爆発だ。まさに禁断の味だろう。知らなかった味に出会った嬉しさも加わってしばし興奮する。
ウヒャウヒャ喜ぶ私。でも禁断の味を勧めてくれたベテランの板前さんが私のスーパーフライにダメ出し。「もっとカラッと揚げないと」と言い残し、揚場に移動。
しばし待つと、色合いが濃くなったスーパーフライレジェンドが登場。衣がしっかりサクサクで中のジュンワリンぴゅるぴゅると絶妙なコラボレーションだ。
中味の素材が固さのないものだと、やはりガッツリ揚がって出てくると食感のコントラストも楽しめる。
でも白子食べ過ぎ。ちょっとヤバい。
数日後、銀座の「おかやす」でダラダラと呑んでいた。純和風シッポリ系のカウンター中心の料理屋さんだ。
以前にも書いたが、正当派和食プラスちょっとジャンクな料理も食べられる得難い店。
皿うどんにビーフシチュー、スープカレーもある。こういう気の利いたメニューを見ていると、ついつい私のわがままが顔を出す。
「白子をフライにしてくれる?」。知ったかぶって注文してみた。
しばし痛飲後、それは登場した。「カキフライなんか頼んだっけ?」と言いそうになってスーパーフライの登場だと気付く。
ガッツリしっかり揚がっている。噛めば溢れる白子の熱い情熱に大満足。きっとホロ酔いも手伝って大黒様みたいな表情をしていたはずだ。
この冬、マイブームになりそうだ。
2010年11月22日月曜日
嘔吐小僧
最近すっかり吐かなくなった。下品なテーマで恐縮だが、今日はゲロの話を書こう。こういうネタは普通オモテに出す話ではないが、ネット上の雑記だし、許してもらおう。
あのツラさ、あの不快感、あのニガみ。吐きまくるという行為はまさに生きることの縮図のようだ。
翌日になって徐々に復活し、軽やかな気分を取り戻し、空腹を感じてしっかり食べる。夜になればまた呑み始める。ツラさを忘れしまう・・・。こういう流れも「苦労の後に福来たる」「ツラいことは時間が解決してくれる」という感じで、人生修養を思い起こさせる。
なんとか格調高く書こうと思うのだが、しょせんはゲロの話だ。上品にはならない。
背伸びして酒を飲んでいた10代の頃は、それこそ嘔吐小僧とでも表現するほど良く吐いた。この歳になってあんなペースで吐いていたら、絶対にどこかが壊れると思う。若いって素敵だ。
高校生の頃、女の子を酒の力でたぶらかそうと企み、洒落たバーで痛飲、相手のほうが断然酒に強く、気付けば一人トイレで吐きながらフラフラになったこともある。
一人暮らしの部屋に女性を連行し、いざこれからという際に「嘔吐→睡眠」という失態を演じたこともある。
女性絡みだけではない。男同士で飲みまくって、互いに気持ち悪くなって、「一発吐いてから飲み直そう」と堂々と路上で並んで「連れゲロ」のあげくに飲み直したこともある。
仕事関係の飲み会でも若い頃は、要領が悪かったので加減を調整できずに勧められるままに飲み続けた。当然、七転八倒した。気合いを入れて酩酊していないふりをして、その場をやり過ごし、自宅の玄関で昏倒なんてこともしょっちゅうだった。
私の場合、一度吐いたらスッキリというパターンになることが少ない。出し始めたら、あとは朝までエンドレス。一晩で10回ぐらいゲーゲー大会になることが多い。
これがキツい。大学生の頃、とある日の明け方、入院中の祖母が危篤だという知らせが入った。運悪く、深夜からゲロモード中の私はさあ大変、ゲーゲーしながら、クルマに乗り込む。洗面器を持ち込んで運転だ。
明け方の道はガラガラで、そういう時に限って信号が青のままつながる。ゲーゲーモードのスイッチがオンになってもクルマを止めずに走り続ける。
膝と膝の間に挟んだ洗面器に向かって運転しながら吐く。視線は前方を見据えたまま吐く。我ながら神業だったと思う。ちっとも自慢にはならないが。
病院に到着しても、病室に行く前にトイレに駆け込む。ああいうせっぱ詰まった状況で嘔吐小僧になっていると実に切ない。必死に闘う身内をヨソにゲーゲー大会だ。なんとも格好悪い。
有難いことにその日、祖母は持ちこたえてくれた。私のゲーゲー中にご臨終だったら悔やんでも悔やみきれない。その後しばらく酒を控えめにした覚えがある。
さてさて、かつての欧州貴族などは美食を際限なく堪能するために食べては吐く繰り返しだったそうだ。そんな執念に比べれば私の吐きモードなど可愛いもの。
思えば、若い頃にしょっちゅう吐いてしまったのは新陳代謝が良かったせいだろう。今は酒の量が減ったわけでもなく、かえって酒量が増えたのに吐かない。呑み方が変わったのではない。代謝していないだけだと思う。
吐かない分、鈍感になった身体は許容量以上のアルコールだろうと全身全霊で受け止めてしまう。肝臓なんて満員御礼札止めぐらい働かされている。どっちがいいのか。間違いなく吐いてしまうほうがさっさと輩出するわけだから内臓系へのダメージは少ないはずだ。
やっぱり、もっと吐きまくらないといけないのだろうか。
このテーマだと書くネタがいっぱいある。船酔いダイバーを載せたダイビングボートの下で浅瀬のサンゴ撮影中だった私を襲った悲劇とか、ピカピカの新車の助手席が友人によるゲーゲー攻撃を受けたこととか、さあいよいよという場面で酔っていた相手の女性が暴発した事件とか。。。。
どんどん話がエスカレートしそうだからこの辺でやめる。
さすがに今日は画像無し。
2010年11月19日金曜日
靴が綺麗な男

最近面白がっていることの一つが靴磨きだ。
“シュー・シャイン・ボーイ”だ。せっせと磨く時間が楽しい。
先月の終わりに「人は見た目」という内容を書いたが、最近、キチンとした身なりをするよう自己改革努力中なので、靴との付き合いも変えてみようと決意した。
然るべき人を観察してみると、みな「キチンとした身なり、パリッとした身なり」をしているが、そういう人達は例外なく靴が磨きこまれている。
「然るべき人」に変身を企んでいる我が身にとってもこれは一大事だ。汚い靴を履いているつもりはないが、磨き込んではいない。いかんいかん。頑張らねば。
たいして高価な靴ではなくてもキチンと手入れをすれば美しく光り輝く。その作業を自分でやるのが楽しくなってきた。
わが社の隠れた靴マニアにアレコレ教わって、必要なグッズも調達してもらった。靴なんて嫁さんが綺麗にするものだと思い込んでいた私にとって、この作業は実に新鮮。
女性蔑視みたいで恐縮だが、靴の手入れは男ならではの作業だと痛感する。女子どもがチャッチャとこするようではダメだ。男っぽい仕事だ。先日もノリノリで磨いていたら汗だくになった。
調子に乗って仕舞い込んでいたバックやブリーフケースも、クリーム塗り塗り、クロスでゴシゴシ。一心不乱に磨いてみた。上質な皮が輝きを取り戻していく感じって、どことなくエロティックな風情だ。
なで回したくなるし、臭いも嗅ぎたくなるし、倒錯の世界に入っていくようで悪くない。
おっと、脱線しかけた。
綺麗な靴を履きこなす男性は女性陣から「奥様に大事にされてるんですね」なーんてセリフを言われることがある。
あれは錯覚だろう。他人様の目を引きつけるほどに磨き上げられた靴を履く男性の多くが、妻任せではなく自分でせっせと磨いているのだと思う。そうでなければ駅頭の馴染みの靴磨きオジサンに世話になっているはずだ。
自分でぴかぴかに仕上げてみて、そんな真理に気付いた。奥さんがエラいのではない。本人が好きでやっているだけだ。そんなもんだろう。
考えてみれば、私だって自宅で愛用する徳利やぐい呑みは、酔っぱらっていても自分で洗う。男の趣味性ってそういうものだと思う。
そうはいっても靴にさほどのこだわりがない私だ。いつまで続くかが問題だ。ただ、スーツやコート、シャツなんかも「キチンとしたもの」に一新せねばと考えている間は、きっと靴磨きも飽きずにやるのかも知れない。
自分用の靴手入れ用の馬毛ブラシやクリーム類を専用箱にセットして悦に入っている。魔法の道具箱みたいで楽しい。先日は、頼まれてもいないのに娘の通学用の革靴まで磨き上げてしまった。こり始めるとキリがない。専用箱に次はどんなグッズを買おうかなどと楽しく思案中。
でも、嫁さんが使っている靴お手入れセットを覗いてみたら私の比ではなかったのがチョット切ない。あの「ジョン・ロブ」の高そうなクリームなんかもゴロゴロある。
今まで私のために使ったことはあるのか、さりげなく聞いてみた。
「あれは高い靴にしか使わないから」。それが答えだ。すなわち、私の靴ごときでは利用許可はおりないらしい。
悔しいから10万円ぐらいの靴をダースで注文してみようか。さすがに無理だ。
やはり宝くじを買いに行かねば。