2016年7月15日金曜日

イギリス イタリア 旅の雑記帳


最近は目新しいことや色っぽいこと?もないので今日もまた旅行の話を書く。

ブログは自分にとっての備忘録みたいなものなので御容赦いただきたい。

今回の旅もそうだが、ヨーロッパ方面の旅を計画する場合、空港と市街地の距離が気になる。パリなどは空港と市街地がやたらと遠いからウンザリする。

空港から目的地が近い方が楽である。旅の精神衛生上?大事な要素だ。

今回も貯まったマイルを使った無料航空券を手配したのだが、行きも帰りもとにかく羽田便にこだわった。成田空港のように都民を愚弄したかのような立地の空港を使うとイライラする。

ついでに言うと行きも帰りも夜便にした。退屈だから寝られる時間帯の方が良い。睡眠導入剤のおかげで12時間のフライトなのに、行きは小さい豚丼だけ、帰りはうどんしか食べなかった。


ロンドンのヒースロー空港は、街の中心から極端に遠くないのが嬉しい。エアポート特急でターミナル駅まで15分程度だ。

私も悩まず使う予定だったが、出発前にネット情報でお手軽な空港送迎専門のタクシー業者を知ってそちらを使った。

http://www.blackberrycars.com/

エアポート特急で駅についても、スーツケースを持つ身としてはそこからタクシーを使うことになる。そうなると合計すれば割安タクシーの料金とさほど違わない。だったらタクシーである。私のヘタレた語学力でも割と簡単にネット予約できた。

イタリアに移動する日も、空港まではこの業者を使った。ロンドンのホテルスタッフに電話予約してもらってスムーズに手配できた。空いている時間帯なら30分程度の所要時間だ。オススメです。

イタリアもミラノやローマは空港から市街地までが遠い。イヤである。今回、ロンドンから飛んだボローニャも帰国する際のフィレンツェも空港と市街地の距離はタクシーで15分程度である。とても楽チンだった。

その昔、フィレンツェといえば他の大都市から特急で行くパターンが多かったようだが、街のそばにある小さな空港が年々充実してきたようで、これを使えばかなり便利である。


日本の地方空港のような規模で、迷いようがないし、歩く距離も短い。帰国便はフランクフルト乗継ぎだったのだが、荷物もスルーで羽田まで預けられた。万事OKだった。画像は空港内唯一?のカフェで食べたラザニアだ。

さて、靴以外に買物の予定は無かったのだが、やはり旅先ではどうでもいいものが欲しくなる。


Mr.ビーンのTシャツやロンドンバスのミニカーを買ったが、果たしてそんなものを買う必要があったのか今だに謎である。このTシャツ、4千円ぐらいした・・・。

旅行計画を立てるまで知らなかったのだが、「イングリッシュ・ブレックファスト」は知る人ぞ知るウマいものらしい。

「イギリスで美味しい食事がしたければ1日3回朝食をとればいい」という格言?もあるとか。素敵なイヤミである。

残念なことに毎朝のようにホテルの部屋で「赤いきつね」や「どん兵衛」をすすっていたので、本場のフルブレックファストを味わうチャンスを逃してしまった。食い意地の張った私としたことが大失態である。


これはロンドンからイタリアに飛んだ日のブリティッシュエアーの機内食である。朝っぱらのフライトだったので一応イングリッシュ・ブレックファストである。

機内食は基本的に好きではないので、いつもはパスすることが多いのだが、これは妙にウマかった。ソーセージ、ベーコン、オムレツ、焼きトマトまで美味しかった。つくづく現地でカップ麺ばかり食べていたことを悔やむ。


お次の画像はボンドストリート駅から程近い「Burger and Cocktails London」という店で注文した一品。「一番デカいのを持ってこい」と言ったら出てきたヤツである。

非常に美味しかった。肉の焼き加減、ソースの味ともに抜群。界隈にハンバーガー屋がいくつかあったが、この店も結構な人気店だったようだ。

話は変わる。今回の旅で難儀したのがホテルでのタバコである。ロンドンではホテルは全面的に禁煙らしく、フィレンツェでも全館禁煙ホテルだったせいで、アレコレと高校生のように工夫をこらして過ごした。

ヨーロッパは路上喫煙天国のくせに室内はほぼ100%禁煙である。一歩外に出れば老いも若きも男も女もくわえ煙草バリバリだ。

街中にあるゴミ箱にも灰皿が付属しているほど喫煙天国なのに室内は徹底してダメ。そのギャップに戸惑った。

ロンドンのホテルでは部屋の窓もチョッピリしか開かないのでコッソリ喫煙するのも難しく「タバコ吸ったら200ポンドの罰金取るぞ!」という脅しの紙が置いてあって私をイラつかせた。

小心者の私は、仕方なく部屋の近くの従業員専用扉から出入りする変な屋外荷物置き場で田舎のヤンキーみたいな姿勢でタバコを吸っていた。二度ほど従業員に注意された。

フィレンツェのホテルでは、運良く外装工事中の足場が部屋の外側にセットされていたので、窓からエッチラオッチラ外に出て、とび職のオッサンみたいな感じで足場にしゃがんで街を眺めながらスパスパした。

50歳の男としてはかなりヘンテコな姿である。

そういう不都合な状況に追いやられるたびに禁煙しようと思うのだが、それはそれで世の中の流行に踊らされているみたいでシャクである。

さてさて話がまとまらなくなってきた。

その他、印象的だったことのひとつが、ロンドンの巨大デパート「ハロッズ」のデパ地下がオシャレだったこと。



イートインの店もウマそうなラインナップが揃っていたので、一人旅などでまともなレストランに入りにくいような時には利用価値大だと思った。

魚屋さんもイナセな?衣装に身を包んだ店員が働いていて、そんな光景を眺めながらブラブラするのも楽しかった。

旅行中にイスタンブール空港やバングラデッシュでのテロ事件が起きたせいもあってか、空港などの警戒態勢の物々しさも印象的だった。


昔からアチコチ旅行してきたが、確実に世界が物騒になっていることを肌で感じる。懐古趣味ではないが、昔はもっと鷹揚だった。今のように機関銃をごく普通に目にするようになった現実がとても残念である。

というわけで、旅関連の話で4回も更新してしまった。お付き合いいただき有り難うございます。

2016年7月13日水曜日

「Nowhere Man」 ロンドンタクシー


♪ ロンドン、ロンドン楽しいロンドン
愉快なロンドン、ロンドンロンドン ♪

その昔、一世を風靡した得体の知れないCMである。

https://www.youtube.com/watch?v=6nnUM85dhNA

このCMのイメージ通り?にロンドンは楽しく愉快なところだった。

今回の旅はもともとロンドンだけの滞在を考えていたのだが、ガイドブックを見ても惹かれるものがなかったので、後半はイタリアに行く予定にした。

でも実際に行ってみたロンドンは妙に居心地が良くて、もっと長く滞在したかったと少し後悔している。



ほんの3日ちょっと過ごしただけだから分かったようなことは書けないが、あてもなく街を散策するのが好きな私としては、ロンドンの空気感がとても快適だった。

晴れていてもすぐ雨が降り出す、建物の色合いが暗めで重い等々、活字にしてしまえばネガティブなイメージだが、小雨に濡れる街並は何ともいえない風情があったし、重い色合いの景観も中年男から見れば上質な重厚感に映った。


あくまで直感的な印象だが、私としてはヨーロッパの大都市の中ではパリよりロンドンの方が好きかもしれない。男好み、オッサン好みの街だと感じた。

今回泊まったのは「The Mandeville」。マンデヴィルホテルである。小粋なエリアとして人気のメリルボーン地区にある四つ星ホテルだ。

ロンドンのホテル物価は世界的に見て異様に高い。ホリデイインあたりで平気で4~5万円もする。

ビジネスホテルに毛が生えたようなホテルに5万も出すなら、リッツの一番安い部屋に7万円ぐらいで泊まった方がマシかもしれない。


そんなことを考えて出発直前まで宿泊先を決められずにいたのだが、出発2日前ぐらいになって某海外ホテル予約サイトの“直前大幅値引”を発見。マンデヴィルホテルをゲロ安料金で手配した。

かなりの割安感のせいで少し不安に思いながらホテルに到着。ところが、四つ星の看板に偽りはなく、綺麗だし、ホテルスタッフは丁寧だし、非常に快適だった。

ホテル周辺は南に2~3分歩けばロンドン中心部の目抜き通りであるオックスフォードストリートに出る。地下鉄駅も近い。

北に2分ぐらい歩けば、地元のサラリーマン愛用のパブや飲食店が集まっているエリアに出る。何をするにも便利だった。



毎日夜の早い時間から周辺のパブは大賑わい。有楽町のガード下みたいに仕事終わりのオッサン達がべちゃくちゃ語り合っていた。誰もが流ちょうな英語をしゃべっていた。

食事もホテル近辺で選択肢がいくつもあった。繁盛していたイタリアンは真っ当だったし、インド料理屋は美味しくなかったが、コメが食べられたからセーフ?である。



さて、イギリスといえばビートルズである。街歩きをしながらiPodでビートルズばかり聴いていた。

小雨の街を眺めながら「Nowhere Man」をリピート再生して、ひとり悦に入る。それにしても50年以上前の曲がどうしてこんなに斬新なんだろう。おまけにジョンレノンは25歳でこんな世界観の曲を作ったのだから驚異的である。

https://m.youtube.com/watch?v=yRv34Cat3Vw

ビートルズグッズを売っている土産物屋にもわざわざ地下鉄を駆使して出かけた。ビートルズマニアではない私にはチンプンカンプンなグッズも多かったが、ボールペンやギターピックなど手軽に買える記念品を買う。

地下鉄が使いやすかったのも印象的だ。初めて訪れた街では、地下鉄の乗り方に困ることが多いが、ロンドンでは切符を買うのも路線を乗り換えるのも簡単だった。連日
、縦横無尽に活用した。



移動の足といえばロンドンタクシーを忘れてはならない。個人的に思い入れがある乗り物である。

子供の頃、渡英していた祖父からロンドンタクシーのミニカーをおみやげにもらった。当時、クルマ好きだった祖父はロンドンタクシーが気に入ったようで大真面目に個人輸入を考えていた。

実現はしなかったが、その後もロンドンタクシーの話を聞かされたから、私の中でロンドンタクシーは特別な乗り物として記憶されていた。



ずんぐりむっくりした愛らしいスタイル、やたらと広い後部座席スペース、山高帽をかぶったままでも大丈夫な天井の高さが特徴である。実際に乗ってみたら個人輸入して運転手さん付きで乗りたくなる気持ちがよく分かる。

今では日本でも買えるらしい。近年は日産製の車両もロンドンで活躍しているようで、祖父が欲しがっていた頃とは隔世の感がある。

ロンドン滞在中、靴屋めぐりばかりだと破産するので少しは観光っぽいことにも挑んだ。



バッキンガム宮殿の衛兵交代は鬼混みだと聞いたので、さほど見学者がいない「馬交代」を見たり、その他はナシャナルギャラリーで絵を見たぐらいである。いつかまた訪れたらじっくり観光もしてみたい。

そうそう、フィッシュ&チップスのことにも触れねばなるまい。イギリスに行った以上、話の種に食べないわけにはいかない。

白身魚の揚げ物にタルタルソースをつけて食べるだけである。添え物は芋だ。そんなもので旅先の貴重な一食を終えるのは残念だ。と、言いたいところだが、カップラーメンをいくつも持参した私がそんな生意気を言ってはいけない。


で、料理にもこだわっているような雰囲気を醸し出していたパブに突入してみた。さすがにロンドンのパブである。わんさかビールが揃っている。3種類ほど飲んだがどれもウマい。


フィッシュ&チップスにも期待が膨らんだが、世の中そう甘くはなかった。純粋にマズかった。魚自体に臭味はないのだが、下処理のせいか何となくヌルっとしている。

おまけに肝心の揚げかたが悪い。油が悪いんだか、揚げ加減が悪いんだか、すべてが悪いんだか、お手上げ状態だった。

酢をかけて食えと言われたのでやってみたが、余計にマズくなった。イヤガラセみたいな感じだった。

それまで、マトモな食事にありついていたせいで「ロンドンの食」は世間で言われるほど悪くないと思っていた。でも、王道料理であるフィッシュ&チップス様が、そんな油断をあざ笑うかのように私に現実を突きつけてきた。

「さすがだロンドン! 甘く見てたぜ」。

店を出る際につぶやいたセリフだ。でも、そんな体験こそが旅の楽しみだと思う。

映画で有名なノッティングヒルも散策してきた。ロンドン中心部の重厚な感じに比べると少しライトな印象で女性が喜びそうな可愛い雑貨屋やカフェがいくつもある。



1年に35回ぐらい「ヒュー・グラントに似てますね」と言われる私だから街歩きを楽しんでいるだけでジュリア・ロバーツのような美女と恋に落ちるのかと思ったが、ちっともそんな気配はなかった。

長くなったので、そろそろまとめに入ろう。

中年になってからヨーロッパ方面に出かける機会が増えた。イタリアやスペインにとくに惹かれるが、天下の大都市であるパリやロンドンもさすがに面白い。

個人的な印象では、パリが女性的な雰囲気を感じる街だとしたら、ロンドンは男性的なイメージだ。

ちょっと覗いただけだから説得力はないが、あてもなく街歩きをした印象としてはそんな感じである。

誰かと行くならパリ、一人で行くならロンドン。ちなみに、一人でロンドンを散策してからパリで誰かと落ち合うっていうパターンが私には理想的かもしれない。

2016年7月11日月曜日

靴バカ一代 ロンドン編 ポンド暴落 ジョンロブ激安


10年近く続けているこのブログで、ページビューが一番多いのが、5年前の7月に載せた「靴バカ一代・パリ編」である。なぜか直近1ヶ月のページビューも1番多い。ちょっと不思議だ。

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2011/07/blog-post_22.html

世の中、靴の話に興味がある人が多いはずもないだろうから、トラックバックとかシェアみたいなネット特有の“拡散”のおかげで多くの人様の目に触れているのだと思う。

ということで、今日は「靴バカ一代・ロンドン編」である。「パリ編」から5年、その間もヨーロッパには行ったが、単純に靴を買うことを目的に出かけたのは5年ぶりだと思う。


ご存じの通りイギリスのEU離脱問題で突然ポンドが暴落した。昨年なら1ポンド190円ぐらいの時もあったが、130円まで急降下である。190万円が130万円である。

おまけにイギリスでは6月後半からセールが始まっていた。円高プラス大売り出しである。大変?である。普段、東京ではあまり買物をしない私も一気に物欲太郎に変身だ。

ヨーロッパならついついイタリアかスペインに行きたくなって、靴を買うなら世界中の名品が集まるパリに行けばいいというのが私の固定観念だった。

でも、靴好きを自認する以上、大英帝国・ロンドンを探索しないとダメな気がして、マイレージをせっせと貯めた特典航空券で旅に出ることにした。

ロンドンは30年ぐらい前にいわゆる団体ツアーで通過したぐらいで実質的には初訪問である。

とくに見たい観光名所もなく、食べたい料理もなかったので、事前に調べたのは名門紳士靴の店舗所在地ぐらいである。



で、まるまる3日間、随分と靴屋を回った。ジョン・ロブ、エドワード・グリーン、クロケット&ジョーンズ、チャーチ、トリッカーズ、ガジアーノ&ガーリング、ジョージ・クレバリー、フォスター&サン、バーカー、チーニーを始め、ウェストン、ベルルッティなど英国靴以外の店まで探索した。

ジョン・ロブは別格を気取って安売りはしないのだろうと勝手に想像していたのだが、ところがどっこい、結構な数のセール品が用意されていた。

ポンド安のおかげで、そもそもの定価が日本の半値近くなのに、セールだと3分の1以下で買えたりする。


サイズが合う靴があまり残っていなくて正直ホッとした。あんな値段だったらサイズさえ合えば買い過ぎ確実である。

これはエドワード・グリーンも同じ。売れ線のサイズは残り少なくなっていたので、残念と安堵が混ざったような変な感覚だった。

まさにエセ富豪である。


印象的だったのはガジアーノ&ガーリング。「背広」の語源にもなったといわれる紳士御用達の通りである「サヴィル・ロウ」にカッコいい店を構えていた。吉田茂や白州次郎もスーツを仕立てたというサヴィル・ロウである。

エドワードグリーンの派生品という私が抱いてたイメージよりも物凄くスタイリッシュな靴がズラリと揃っていて圧倒された。

セールをしない高飛車な感じもどことなく孤高な雰囲気を漂わせていて、英国版ベルルッティ的とでも表現したくなる雰囲気だった。

値付けもジョンロブより3割以上高め。徹底的にアッパー層をターゲットにした戦略だ。ロールスロイスやベントレーがゴロゴロ走っているロンドンだから、マニアックな高級品というポジションを狙っているのだろうか。

セール品を必死に探すような客など眼中にないようだ。クラス分けというか階級社会が厳然と存在するイギリスならではの一つの在り方だと思う。結局、ここでは買わなかった。いえ、買えなかった。

さてさて、ロンドンの靴屋といえばジャーミン・ストリートである。サヴィル・ロウとともに「紳士が集う通り」である。


ロンドン1の大繁華街・ピカデリーサービスの1本裏手にあるちょっと地味な通りだ。地味とはいえ並んでいる店は世界的な知名度を誇る老舗ばかり。ラフな格好では入るのをためらうような紳士モノの店がズラリ。

靴屋にしてもジョン・ロブやエドワード・グリーン、そのほか先にあげたメーカーの大半がこの通りに店を構える。気をつけないと破産してしまう地獄の一丁目、ピーピー通り、金欠通りである。

いや、肝試しストリートって感じだろうか。財布が空っぽになりそうで本当にヒヤヒヤする。

ロンドンには朝のうちに着いたが、時間が早過ぎてホテルにチェックインできず、ふらふらしながら、早々に、いや勢いでジョン・ロブやエドワード・グリーンを購入。

そのせいもあって、その後はやや落ち着いて?街歩きを兼ねた靴屋めぐりに精を出した。最高気温が20度になるかならないかぐらいの気候だったから散策にはもってこいである。

凄く気に入った靴もすでにいくつか手に入れていたし、その後はそこそこ余裕をカマしてぶらぶらしていたのだが、何気なく覗いたデパートの靴売り場でビックリ仰天した。


バカでかいデパート「ハロッズ」でもセール商戦真っ只中で、紳士靴売り場も画像のようにワゴンセールを展開していた。

カジュアル靴が中心だったが、じっくり見ればしっかりした革靴も結構揃っている。

で、なんとなく見ていたらジョン・ロブも混ざっていた。「ワゴンセールにジョン・ロブ」という事態はニッポンの靴好き男にとっては目を疑う光景である。

ジョン・ロブの店舗は、丸の内でもパリでも、はたまたロンドンでも、どこかスノヴィッシュというかクールな雰囲気で、オバチャン達が暴れていそうなワゴンセールとは相容れないイメージがある。

おまけにヘンテコな色や奇抜なスタイルの売れ残り商品というわけでもない。私としては一大事?である。キツネにつままれたような感覚で自分のサイズを探す。

幸か不幸か気に入った靴がいくつか出てきた。一応悩みかけたが、内外価格差を考えれば悩んでも仕方がない。買う。ジョンロブのプレステージラインが日本の定価の3分の1以下だった。ハロッズ、恐るべしである。

EU離脱騒動がもたらしたある意味で歴史的な珍事である。ロンドンから離れたノーザンプトンの工房まで出かけてリジェクト品を安く買うことも考えていたのだが、そんな労力をかけるまでもなく良いものが手に入った。帰国した今になってもっと大量に入手しなかったことを後悔している。

そのあたりが私の器の小ささである。大勝負に出られないシミったれた性分が残念だ。30年以上前の水準にまで陥ったポンドの相場がいつまでも続くとも思えないから、中国人になったつもりで爆買いするのが経済原則にのっとった常識だったはずだ。



結局、極めて特殊な状況を認識しきれていなかった私は、いままでと変わらね漠然と決めてある予算の中でしか物事を判断出来なかったわけだ。

それでも自分としては充分に散在しちゅうわけだから、頭の中で常に変な言い訳を考えてしまう。

わざわざ持参したカップラーメンを何度も食べた分だけ食費が浮いただの、ホテルリッツに泊まらなかったからホテル代が浮いた等々、わけのわからない屁理屈が財布のヒモをゆるめてしまうわけだ。

ちなみに海外の靴屋情報は、ネットにあふれる見知らぬ人々のブログや旅行記を参考にさせてもらうことが多い。

私も日頃の感謝を込めてブロガー?として靴好きの皆様に情報を発信しないといけない。

「セール時期のハロッズにはジョン・ロブだってワゴンセールしてまっせ」

さすがにガイドブックには書いていない情報である。同好の方々は機会があればぜひムホムホ気分を味わっていただきたい。


そんなこんなで新しい靴をいくつか購入した。新調品を眺めているのも楽しいが、新入りのおかげで今まで履いてきたお気に入りの靴達の寿命が伸びるのが嬉しい。

「良い靴は特別な場所に導いてくれる」

そんな格言を信じればこその靴集めである。

ちなみに、今後は時計も買わない、車も買わない、船も買わない、飛行機も買わないと決意している。

そう考えたら靴の値段ぐらいでオドオドすることはない。

これまた屁理屈のような言い訳である。

2016年7月8日金曜日

フィレンツェ ボローニャぶらぶら


ロンドンに靴を買いに行ってきた。ずっとロンドンで過ごしたら破産する予感がしたので、ロンドンに3日間滞在した後、イタリアに移動した。

今日は靴の話ではなく、イタリアで食べるパスタはウマいというベタな話を書く。

イタリアではフィレンツェに3泊した。当初滞在したロンドンからボローニャに飛び、半日ぶらぶらしてからバスでフィレンツェに向かう予定を立てた。


朝一でロンドンを出発して2時間弱。涼しかったロンドンから一転、酷暑のボローニャに着く。

ボローニャの街はポルティコと呼ばれるアーケードが街中に設けられている。日陰効果のせいで暑くても何とかブラブラ歩いていられる。


3年前にも訪れたお気に入りの地である。イタリアの中でもアカデミックな街として知られる。観光ズレしていないというか、小ぢんまりまとまっていて落ち着きのある風情が印象的だ。

ボロネーゼの本場だから何をさておきパスタである。現地ではタリアテッレという平打ち麺がボロネーゼの定番。

スパゲッティボロネーゼ、フェットチーネボロネーゼという料理は見当たらない。あくまでタリアテッレボロネーゼというスタイルが頑固に守られている。

以前滞在した時にどこで食べてもウマかった記憶があったが、今回も大満足。これを食べるためだけでも訪れる価値のある街だ。


ボローニャではステファノ・ブランキーニという洒落靴メーカーの本店と中央駅前にひっそり佇むテストーニのアウトレットショップが目的地。それぞれの店でテキパキと狩り?を済ませ、あとは街をあてもなく散策。

ピスタチオのジェラートをペロペロしながらちょっとした路地に迷い込んでウロウロする。こういう時間が何より楽しい。

自慢じゃないが、私は異常なほどの方向音痴である。スマホのナビ機能がなかったら一瞬で迷子になるから、つくづく文明の進歩が有難い。

最終目的地であるフィレンツェはボローニャから特急列車で30分ちょっとの距離。とはいえ、大きなスーツケースを持っての電車旅は面倒である。

いろいろ調べたらボローニャ空港からフィレンツェには直行バスが出ていたので、それを利用することにした。

ロンドンから到着後、ボローニャ空港にスーツケースを預けて身軽に街歩きを楽しみ、その後、空港に戻って夕方発のバスでフィレンツェに向かった。

空港と市街地が近いからこの作戦はなかなか効率的だった。フィレンツェに向かうバスからトスカーナの眺めが楽しめるのかと期待していたが、上信越自動車道と大して変わらない景色でちょっと退屈した。


フィレンツェでは「チェレッターニ」というソフィテルが運営するホテルに泊まった。あてもなく散策する拠点としては良い立地で便利だった。

ロンドンとボローニャで靴をいくつも買ったので、フィレンツェでは単に街歩きを楽しむことにする。でも、なんてったって急激なユーロ安に加えて街中がセールである。

靴こそ買わずに我慢したが、普段着やら葉巻ケースやらサンダルやリュックなんかをちまちま買ってしまう。クレジットカードの請求が怖い。

フィレンツェは20年近く前の秋に訪れたことがある。ポルチーニの季節だった。昼も夜もポルチーニを使った料理を食べまくったが、今回も思いがけずに季節外れの生のポルチーニを味わうことができた。



たまたま見つけた「Antellesi」という小さな店。地域によっては夏場にもポルチーニが採れるらしく、どうやらそれをウリにしている店のようだ。

画像はトリュフをミックスしたパスタと次の日に再訪した際に食べたリゾットである。心なしか旬のポルチーニより香りが弱い気もしたが、紛うことなくポルチーニである。トスカーナ気分?を味わえた。


続いては「Lorenzo De Medici」という店で食べたUBRIACATI(ウブリアカティ?)なるスパゲティーである。

人生50年、いろいろなパスタを食べてきたが、これは初体験。赤ワインで茹でるらしい。メニューには赤ワインソースと卵とベーコンと何かで作ると書いてあった。

卵とベーコンだからどことなくカルボナーラっぽい風味を感じるのだが、味の中心は赤ワインの酸味である。見た目はエゲツないが実に味わい深い。ちょっと感動した。



滞在中は他にもシーフードのパスタやらフードコートのような店でジェノベーゼも食べた。腹が減ったらパスタ、腹が減ってなくてもパスタである。

函館に行くとイクラ丼とウニ丼ばかり食べてしまうのと同じ感覚である。

旅の高揚感のせいもあるのだろうが、イタリアで食べるパスタはほぼ間違いなく美味しく感じる。いや、実際にウマいと思う。

繁盛しているマトモな店ならそれも当然だが、うらぶれたような店でもたいていウマい。

「タンスイカブラー」である私にとってはイタリアの旅は食事が嬉しい。気軽な店ならメイン料理を頼まずに麺とリゾットを両方オーダーする邪道な食べ方だってアリだ。

というわけで、イタリアを訪れると必ず私の中のパスタ中枢?がおかしくなって常にパスタのことだけが頭の中を支配する。今回も同じだった。


毎朝、カフェでカプチーノをグビグビ飲みながらどうでもいいパンを渋々食べたのだが、朝からパスタが食べたくて仕方がなかった。

朝でも作り置きのペンネなんかをチンして出すカフェもあるが、さすがにそんなものはダメだ。

朝食にラーメンを食べる「朝ラー」が珍しくないのだから、イタリア人も朝からアルデンテ、略して「朝デンテ」の習慣を広めて欲しいものである。

パスタの話ばかりになってしまったが、フィレンツェは相変わらず観光客でごった返していた。

人の少ない時間に人の少ない場所をぶらぶらしようと企んだが、なかなかそうもいかないのが難点だ。


この画像は有名なベッキオ橋の隣の橋からもう1本隣の橋に向かって撮影した日暮れの光景だ。

今の季節、日暮れを迎えるのは夜の9時過ぎ。夕飯を食べてホロ酔い加減でシャッターチャンスを狙った。

ついでにそれっぽい画像をいくつか載せる。













次回は、ロンドンでの靴屋めぐりの話です。

2016年7月6日水曜日

アーカイブです

ユーロ離脱で揺れるロンドンの現状視察?を終えて帰国しました。過去ネタの掲載は今日で最後です。次回からまた通常通りの更新に戻ります。今日は4~5年前の過去ネタです。よかったら覗いてみてください。




部活

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2011/11/blog-post_07.html





中年雑記

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2012/05/blog-post_28.html





裁判の日々

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2012/09/blog-post_7.html




2016年7月4日月曜日

サボってます


今日も過去ネタを二つ載せました。4年前と8年前に書いたものです。




男と女

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2012/09/blog-post_24.html






奥ゆかしい日本語の裏側

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2008/07/blog-post_31.html






2016年7月1日金曜日

過去ネタです


旅に出ている関係で、更新を少しサボらせてもらいます。過去掲載ネタの一部を載せますのでよかったら覗いてやってください。



セクシーな歌

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2013/04/blog-post_19.html





変換ミス 

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2008/03/blog-post_17.html






親の気持ち

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2008/10/blog-post.html