このブログでは、私自身を表現する変な一人称を何度も使ってきた。炭水化物が好物だから「タンスイカブラー」、あまのじゃくな性格を意味する「アマノジャッキー」、日本的なものが好きだからドメスティックを略した「ドメ男」、読んで字の如く「胸焼け太郎」などなど。
野菜ばかり食べる異常な人を「ベジタリアン」と呼ぶのと同じだ。語感もいいし、我ながら気に入っている。そして、今日新たな名称が誕生する。
「ピラファー」である。
なんとなく聞こえがいい。音の響きが軽快だ。少し発音がしにくい感じもインテリっぽくていい。
「ピラフ好き」とか「ピラフマニア」では迫力がない。ピラフに目がない人のことは「ピラファー」と呼ぶことにする。
ピラフとは本来、炒めご飯ではない。炊き込んだ料理である。そうは言っても、洋風であれば、単に炒めたライスをピラフと総称してしまう風潮がはびこっている。
まあ、「タンスイカブラー」としてはウマければどっちだって良いのだが、「ピラファー」としての自分の感覚からすると妥協は出来ない。
時々「こんなもん、ピラフじゃねえ~!」と皿を引っ繰り返したくなることもある。ウソです。
で、久方ぶりに正しいピラフを食べた喜びを書きたくなった。
皇居の横にデンと構えるパレスホテル。今年の春に全面改装オープンしたが、今まで足を踏み入れていなかった。理由は簡単。オープン当初、カフェレストランのメニューに名物のピラフが無いと聞いていたからだ。
九段下にある弟分のホテルグランドパレスには、頻繁にピラフを求めて出かけていく私だ。兄貴分のホテルのリニューアルを心待ちにしていたのにピラフがないなら行っても仕方がない。
それから半年。「ピラフがメニューに載ってる」という有難い情報を入手したので、さっそく出かけた。
ホテルレストランのピラフといえば「ソース」が付きもの。そのままでもウマいピラフに特製ソースを加えることでウホウホウッシシな味に変化する。
パレスホテルの公式オームページに掲載されていた味の伝統を紹介するコーナーには、ピラフソースのことも書かれている。
引用してみる。
~~伝統のドゥミグラスソースに、エシャロットと白ワインを加えバターで仕上げる。甘く柔らかな香りが際立つ~~
うーん、そういうことだ。読んでいるだけでヨダレが出てくる。照明が暗かったので美味しそうに写っていなくて忸怩たる思いだ。
実際に食べてみた。ウホウホウッシシだった。炊き込まれた感じが如実に分かるピラフ特有の米の食感が愛おしい。シャトーソースと呼ばれるソースも最高だ。
稲作を始めた古代人の叡智に心から感謝したくなった。
パレスホテルのロビーフロアにある「グランドキッチン」は、天井が高く、穏やかな照明、席の間隔にもゆとりがある。喫茶コーナーと区分けされていることもあって「ホテルロビー階のカフェ」の割にはハレの場所みたいな雰囲気も味わえる。悪くない。
タパスだピンチョスだと今風を意識した小皿料理をつまみにアルコールを楽しみ、その後、エスカルゴを頬ばったり、名物ローストビーフとかをワシワシ食べて、ピラフで締めるという実に分かりやすいディナーが楽しめる。
外資系のカッチョいいホテルのカフェレストランに行くより、「ドメ男」である私としては、帝国とかオークラ、ニューオータニ、キャピトルホテルとか老舗日系ホテルのカフェレストランで過ごすほうが気分がいい。パレスホテルもピラフ目当てに何度も通うことになりそうだ。
3 件のコメント:
こんにちわ ゆう です
毎回楽しみに読んでいます
さて今回のホテルの食べ物、
この情報をみてこんかいもいきたいなぁ
とおもいました
しかし富豪でない私は値段が気になってしまいます。それで相談なのですがお店がからんだ
食べ物のときはだいたいでいいので
どのくらいの予算がいるのか教えてほしいのです
富豪でない私はその金額を考えてから
いきたいと思います
小生の勝手なお願いなので無視されても
かまいませんのでよろしくお願いします
ゆうさん
コメントありがとうございます。
値段を書くべきですか。なるほど、確かに分かりにくいですよね。
流れの中でイヤミにならない程度に書いていくように意識してみます。
パレスホテルのピラフは2千円ぐらいしたでしょうか。ホテルメシはどうしても割高ですね。。。
今後ともよろしくお願いいたします。
はじめまして♪こんにちは
ゆかりと申します。
さて、私事で申し訳ありませんが来週 ペニンシュラに宿泊予定です。二泊するのですが、ディナーをどこにするかまだ決めていません。
せっかくなのでペニンシュラで、とも思っていましたが
富豪記者さんのオススメを是非ご紹介いただきたく投稿しちゃいました。
希望は和食、焼肉、イタリアンあたりを…(≧∇≦)
わがままなリクエストですみません。
どうぞよろしくお願いしますm(._.)m
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