スイーツ男子なる言葉が広まっているらしい。甘いもの好きな男の増殖ぶりを表わす言葉だ。
いっぱしのオトナの男が、いけしゃあしゃあと甘いモノにヨダレを垂らすとは情けない、などと言う気はさらさら無い。
私も甘いモノは好きである。かなり好きなほうかもしれない。
酒を飲む男は甘いモノは敬遠する。こんなイメージが昔は普通だったが、いまや飽食かつ雑食の時代だ。そんな決まりはない。酒も甘いモノも両立する。
だいたい、酒で肝臓が弱ったら糖分が欲しくなるのは理に叶っている。疲れた肝臓にはアンコが最高と知り合いの医者も言っていた。
ちなみにアマノジャッキーオヤジとしては、「スイーツ」という呼び方がどうにもピンと来ない。なんか気取った言い回しに聞こえてゾワゾワした気分になる。
甘味、ケーキ、和菓子、洋菓子、アンコ、デザート等々、呼び方はいくらでもある。総称だとしても「甘いモノ」でいいと思う。
スイーツ。。。。なんか落ち着かない響きだ。ただの歌手を「アーチスト」と呼んだり零細企業の社長が「CEO」と名乗ったりするようなプニャプニャした感じ?がする。
会議の席で「コラボ」とか「シナジー」とか言われた時の後味の悪さに似ている。
なんか大袈裟か。
話を戻す。
夜の酒のために昼飯を抜くことが多いのだが、どうにも空腹が我慢できないと職場の隣のコンビニで甘いモノを買ってしまう。
さすがに生活革命?を起すほど勢いのあるコンビニだ。昔、そこらのスーパーで売ってたような安直な味わいの甘いモノとは違って結構なレベルだ。ニコニコ食べてしまう。
甘いモノのなかでも私が好きなのは「ブルブルムチムチプ二プ二系」だ。分かっていただけるだろうか。食感のことだ。
羊羹だったら「ういろう」、最中より饅頭、饅頭より大福だ。こしあんと白玉の組み合わせなんかには悶絶する。
ババロアなる物体を初めて食べた子どもの頃の衝撃も強烈だった。無敵だと思っていたプリンをもモノともしないアノむっちりぶるぶるした感じにノックアウトされた。名前からして凄い。「ババロア」だ。凄い響きだと思う。
というわけでサクサクしたものや固いものには惹かれない。ラスクだとかマカロンなどはちっともウマいと思わない。もっとデロリン、ドヒャーっと甘さが襲ってきてくれたほうがいい。
パリに旅行した際に毎日のように食べていたクリームブリュレだって、上側の焼かれてパリッとしたカラメル部分がウリらしいのだが、私としてはコッテリした中味のほうばかり夢中になって食べていた。
生クリームも偉大だが、カスタードクリームも実に崇高な存在だ。あれを発明した人は、上海ガニの紹興酒漬けを発明した人ぐらい偉大だと思う。全然脈略がなくてスイマセン。
この画像は丸の内・パレスホテルで食べたマロンシャンティーなる伝統的なケーキだ。生クリームが甘すぎずコクのある牛乳風味が生きていて「正しいニッポンの洋菓子」の味がした。中味は栗がゴロゴロしていた。
ピラフとかカレーライスとかもそうだが、日本の歴史のある洋食レストランで出されるデザートはたいていウマい。本国そのままの味ですとか言って出される洒落た海外のデザートよりDNAが喜ぶ感じがする。
洋菓子といっても、私の場合、ナポリタンとかカニクリームコロッケみたいな「日本の洋食」と同様に「日本の洋菓子」が好きなんだろう。昭和40~50年代に街の洋菓子屋に置いてあった「フツーのケーキ」に惹かれる。
四の五の言ってみたが、なんだかんだ言って、洋菓子より和菓子のほうが好きな私だ。つい先日も散歩中に「すあま」を見つけて躊躇無く購入してワシワシ食べながら歩いた。
家にもアンコ系の甘味は常時待機している。緑茶にアンコ。この冬もこれで決まりだ。
2 件のコメント:
「すあま」、学校の下の和菓子屋さんでよく買ったよね(笑)
あのお店ももう無いはず…
小池さん、懐かしいねえ。あの店はもう無いです。ウマかったよね。ピンクのすあま。
お互い、当時は今みたいに酒浸りではなくて健康でしたね。諸行無常。。。
コメントを投稿