2025年10月6日月曜日

にょぼん

 更新が間に合わなかったので過去ネタを一つ。


女犯と邪淫




2025年10月3日金曜日

リーグ戦100周年

 


相変わらず大学野球観戦にハマっている。いまは東京六大学、東都大学など各地で秋のリーグ戦真っ盛りである。秋のリーグ戦は4年生にとっては最後の舞台だ。春の甲子園と夏の甲子園が違うように秋季リーグ戦は一種独特の面白さがある。

 

私が好きだから言うわけではないが、大学野球の面白さが世間からちょっと忘れ去られているのは惜しいと思う。「コンテンツ」として非常に優良だ。ガラガラの観客席で観戦しながらいつもそう思う。

 



かつてはプロ野球よりはるかに人気があって国民的娯楽の筆頭だった時代もあるらしい。日本人は野球が大好きだ。WBCのアノ盛り上がりは凄かったし、プロ野球の球場も全国どこでも活況だ。甲子園の高校野球も毎年大いに盛り上がる。

 

そんな中で出遅れ感?があるのが大学野球だ。東京六大学を例にとると今年は結成100周年だ。100周年って物凄いことだが、そんな話が世間で注目されることはない。何だか残念だ。

 

学生主体の運営だから広報戦略に乏しいのだろうが、さすがに今ぐらいの注目度だと淋しい限りだ。選手のモチベーション、今後の高校球児の進路選びという点でももっと盛り上げて然るべきだと思う。

 

ちなみに神宮ではなく東京ドームに併設されている野球博物館では期間限定で東京六大学100周年記念展示が行われている。天皇杯をはじめ昔の貴重なユニフォームや資料、長嶋や田淵のバット、名物監督だった明治・島岡御大のノックバットまで見ることが出来る。野球好きなら見逃せない展示内容だ。

 






さて、ちっとも活況にならない大学野球を嘆いてみせたが、今の私は早慶戦以外のガラガラの球場が嫌いではない。イニングごとに座席を移動していろんな角度から観戦できる。野球好きにとっては贅沢な観戦方法である。

 

先日、平日夕方の東都大学リーグを観戦した。週末に神宮球場を優先利用する東京六大学に比べて東都の“追いやられてる感”はなかなかだ。球場の売店もたいてい閉まっているし、球場内の廊下など各所にあるモニターも固定カメラでの中継映像しか流していない。

 



この秋も東都リーグが神宮を利用する日程はかなり直前になってから決まった。こういう“追いやられ感”の中で鍛えられ、全国選手権などでは東京六大学代表に勝つところが東都のカッコ良さだ。

 

リーグ戦ごとに一部最下位と二部一位の入れ替え戦が行われることも「戦国東都」という言葉とともに東都リーグの醍醐味だ。万年最下位の東大が加盟している東京六大学は実質的に5大学の争いである。一部と二部が拮抗している東都との根本的な違いだ。

 

東都ばかり持ち上げたが、東京六大学もコンテンツとしては面白い。今は早稲田の小宮山監督を始めプロ野球出身者が監督やコーチに就くことも増えた。甲子園を沸かせた野球名門校からの進学も多いから「甲子園のその後」というストーリー性もある。

 

応援合戦も楽しい。時代遅れの学ランや袴姿の応援団の凛々しさも大学野球観戦の楽しみとして欠かせない。チアリーダーの華やかさも然り。各校とも独自の応援歌、応援スタイルがあって頻繁に観戦しに行くうちにそれぞれの特徴が掴めてくる。

 




高校野球も面白いが、大学生になるとやはり身体つきがたくましくなる。その分、高校野球よりプレーに迫力もあるのが大学野球の特徴だ。そのうえでアマチュアであり学生だから礼儀正しい感じが見ていて清々しい。

 

私は試合前後の整列からの挨拶の場面が大好きで、毎度なぜだか胸をうたれる。ベースボールとは違う野球道そのものという感じがして常に襟を正して見入ってしまう。

 



各校とも試合当日には独自のパンフレットを無料配布したり、ネットを活用してチームの紹介や部員のエピソードなどを披露している。各校のカラーが感じられて意外に面白い。そんなことを続けていると各校それぞれに注目したくなる選手も出てくる。彼らの活躍に一喜一憂するのも楽しい。

 

選手との距離感が近いのもアマチュア野球ならではだろう。試合前後には選手も球場の廊下をうろうろしているし、観客と同じトイレを利用するから有名人気選手と連れション状態になることも珍しくない。

 




ドジャースタジアムでベッツ選手や大谷選手が隣で立ちションしている場面など想像できないが、大学野球の神宮ではドラフト一位確実のスター候補選手と連れションが可能だ。連れションマニアのかたにはオススメである。

 

東京六大学はこの秋、早稲田が4季連続優勝を目指している。この春と昨年秋はいずれも同率で明治と並んだ上での優勝決定戦をものにした早稲田が天皇杯を守っている。

 

この秋は雪辱を期す明治も好調で早稲田と並んで2週連続で勝ち点をあげている。それを上り調子の立教、低迷期脱出を目指す法政が追う展開だ。慶応は既に脱落。11月まで続く戦いの行方が今から楽しみだ。

 

ついでに言えばリーグ戦の最中にプロ野球のドラフト会議が行われるため、リーグ終盤戦はドラフトでの悲喜こもごもが混ざり合った人間ドラマ的な要素も織り込まれる感じだ。見ごたえのある大学野球がもうちょっと世間から注目されることをファンとして期待している。

 

 

 

 

 

2025年10月1日水曜日

銀座の酒とサイゼの酒


先日受けた血液検査では「γ-gpt」の数値が正常値になっていた。ビックリである。10年、いや20年、いや、30代以降は正常値だった記憶がない。正常値の3倍、5倍だったらちゃんと注意してきたのだろうが、正常値を2割、3割程度超える程度だったから気にしたことはなかった。

 

別に大酒飲みじゃなくても普通に酒を飲む人なら多少は数値が高くなるのが当たり前だと信じ込んでいた。大のオトナでも正常値になることがあるんだと妙に感心してしまった。まあ、考えてみればこの半年は節制生活だったから酒を飲む量もかなり減っていた。

 

とりあえず15キロ減になった体重を何とか維持している。でも最近はちょっと怪しくなってきた。先日も酔って帰宅した後にウーバーで牛丼を頼んでしまった。白米はかなり残したが半年ぶりの自分らしい行動をちょっと誇らしく?感じた。バカである。

 

体重が減ったことと関係があるのかどうかわからないが、このところ酒を飲み過ぎても以前ほどキツくない。以前なら飲み過ぎるとビミョーにムカムカしちゃったのだが最近はそれが無い。しばらく酒を減らしていたから肝臓も元気を取り戻したのだろうか。

 

先週はやたらと飲む機会が多かったのだが、飲んだ後のムカムカや二日酔いで困ることがなかった。気のせいかもしれないが、だとしたら気のせいも大事だ。

 


 

夜の銀座にも何度か足を運んだ。以前ほど通わなくなったが、多少は付き合いもある。私はかなり義理堅いし綺麗な女性にお世辞を言われるのも好きだから、まだそちらの活動は引退していない。

 

やはり時には華やかな空気感の中でちょっと気取ってイケオジのフリをすることも必要だ。自分がまだ現役だと確認するためにも大事なことかもしれない。

 



クラブ活動はその日の2軒目、3軒目になるからそこそこ飲んでからの参戦だ。それでもせっせと水割りのおかわりを用意されるとグビグビ飲んでしまう。クラブ活動ではオールドパーを定番にしているのだが、最近はオールドパーの味が妙に美味しい。

 

オールドパーは独特の味だから好みが分かれる酒だ。私自身、正直言えばそんなに好きな味ではない。それでも祖父の代からのいろんな物語にあやかって銀座ではオールドパー一辺倒だ。最近になってウマく感じるのは年齢のせいだろうか。謎だ。

 

「座っただけでウン万円」といわれる銀座だが、おかしなもので、あれが「座っただけで2千円」だったら有難みも面白みも無い。変な話だが非日常感みたいな部分が銀座を銀座として成り立たせている一番の理由だ。

 



そのために独自の矜持をもって働く人々がそんな世界を支えているのも確かだ。昔よりはそういう濃厚さが薄れてきているが、それでも他の繁華街とは一線を画す。世の中すべてがマイルド化、均一化、平準化してきた今だからこそ、あの街の神秘性というか、良い意味での排他性は維持されてほしい。

 

妙に高い酒の話を書いたついでに妙に安い酒の話も書く。

 

先日、初めて「サイゼ飲み」を体験した。良心的な値段で人気の「サイゼリア」である。バンド練習の後でメンバー5人ほどで行ってみた。

 

いやはや感動の一言である。オッサンたちで長居したことを反省したくなった。あんな値段で食べて飲めるなら若者のオアシスである。メニューを見てあそこまで価格を抑えていることにひたすら感動した。

 


ワインはたいていのボトルが1000円だ。白だの赤だの悩むヒマがあったら両方頼めば済むし、なんならシュワシュワも1000円だ。一品料理も500円を超えるものを注文すると富豪みたいな気分になるほど安い。ただただ企業努力に敬服する。

 

結局、ビールの他にワインを5本ぐらい頼んでアレコレと食べ物も注文して一人あたり3千円を切ったような金額で済んだ。安かろう悪かろうではなかった点に感動した。

 



座っただけでウン万の店だろうとサイゼリアだろうと酒を飲むという行為はあくまで楽しさが前提じゃないといけない。あたりまえの話だがこの歳になるとつくづくそう思う。

 

ヤケ酒や悲しい酒をいかに少なく済ませられるか、人生後半戦は案外それとの闘いのような気がする。