この半月ぐらい誕生日を言い訳に還暦祭りという趣旨で日々いろいろハシャいでいた。で、簡単に体調を崩した。さすがに還暦だけのことはある。実にだらしない。寄る年波には勝てないとはまさにこのことである。
普段より多めに遊び歩いたぐらいで熱を出しちゃうわけだから身体は正直だ。連日のように夜遊びしていた40代半ばまでが体力面では一つの境目だった気がする。そこから体力は落ちていく一方だ。もろもろ自覚しないといけない。
残念なことに中高の還暦記念同窓会も欠席した。たまたま会場が我が家から徒歩10分の距離という幸運に恵まれたにもかかわらず当日にキャンセルするハメになった。
100人近くが集まったようなので、おそらく半分ぐらいの面々とは残りの人生で顔を合わせる機会はないだろう。それもシャクなので幹事の方々にはゼヒ10年後にも記念同窓会を企画してもらいたい。
というわけで今日はペヤングの話だけ書く。さすがにとっくに飽きている。ペヤングは2ヶ月に1度ぐらい食べてこそウマいのだろう。それを言っちゃあオシマイか…。
このブログの末尾で毎回紹介しているペヤングはノーマルのペヤングではなくヘンテコ系だ。どれも個性的かつ方向性の違う味付けだ。それなのにナゼか「ペヤングはペヤング」という食後感は共通している。
わかりにくい表現かもしれないが、それこそがニッポンのジャンクフードの横綱・ペヤングが持つ魔法の力かもしれない。
今回、10種類ほどのヘンテコペヤングを取り寄せるきっかけになったのが「松茸ペヤング」である。発想が突き抜けている。善し悪しを語る以前にそんなものを商品化しようと考えた人を尊敬する。
定価でも1000円近くするらしいが、希少品だったようでネットではバカげた値段で売られている。私も2個セット3500円で買った。バカである。
乾燥松茸がかなり使われていたのが驚きだ。小袋を開けた途端にしっかり松茸の香りが広がる。どうやら本気で商品化されたようだ。
で、食べてみた。ペヤングというジャンクフードの王道を自己否定するかのような上品な味付けだ。ふむふむ、妙に美味しい。とはいえ、素直にウマいと喜べない自分もいる。
「ペヤングにそれは求めてないんだよなあ」。そんな言葉を口に出してしまう。普通のペヤングを愛して50年。私の中に染み付いたペヤングDNAのせいで、お吸い物のような優しい味わいの松茸ペヤングには違和感しか無い。
半世紀に及ぶ我がペヤングの記憶をすべて消し去って味わえば普通にウマいウマいとむさぼり食うのかもしれない。人間の味覚は実に厄介だと感じた。
いろいろ書いたが、この摩訶不思議ペヤングは名ばかりの松茸風味のインチキ食品とは違い、ちゃんと松茸を楽しめる真面目な商品であることは確かだ。
ヘンテコとか言って申しわけない気分だ。心からお詫びしたい。
でもやっぱりヘンテコだった。
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