昨年の9月、ひょんなことで小学校時代からの旧友とアコースティックバンドを作って、小一時間のライブをやってみた。
どえらい緊張ぶりはこのブログにも書いたが、人間の図々しさは年齢とともに無敵になるようで、懲りずに次回に向けて動き出した。
久々にメンバー3人で集まって練習というか、謀議に精を出した。前回の反省もそこそこに次はどんな隠し芸をやるか、いやどんな曲を選ぶか、ギターを手に検討を開始。
私は歌う係なので、演奏のことを考えずに好き勝手にあれをやろう、これをやろうと叫ぶばかりである。ギターの二人は、私の提案曲を演奏という観点から吟味する。
なかなか面白い。こんな時間が妙に楽しい。もっと言えば、その後の酒の時間がまた楽しい。
今更ながら「音楽」という言葉を作った人のセンスに脱帽する。実に楽しい。音楽の持つ力は想像以上だ。うまく表現できないが、聞き手それぞれの五感がそれぞれの思いや状態と混ざり合って情操面にダイレクトに響く。
去年の夏、ライブに向けて練習を重ねながら、私自身、随分救われた気がする。厄介事を抱えてウジウジしていた気分が、演奏、歌をすり合わせて仕上げていく作業のおかげで大いに解放された。
あの頃のウジウジ気分が無くなった今、次回に向けてただ純粋に楽しんでやろうと企んでいる。
同級生3人だから、ワガママ言い放題になりそうなものだが、そこはいっぱしの大人である。古い付き合いだが、常に親密な付き合いをしていたほどでもないから適度な遠慮なんかもあって、実に紳士的?に作業を進める。
憂歌団とか押尾コータローあたりのディープな楽曲の話になる一方で、万人受けする選曲は昭和歌謡だろうなどといった建設的?な議論が続く。
私などは押尾コータローと「押尾学」の違いが分からないぐらいだから、時にギタリスト2名の会話についていけない。
でも、二人の話す技術面の話題にフムフム神妙な顔で聞き入るだけで、いっぱしのミュージシャン気分が味わえて楽しい。
まあ、そんな大層なものではなく、前回のミーティングでは、結局3人とも森高千里が好きだという真理にたどりついたことが最大の収穫だったのだろう。
結論としては「江口洋介がうらやましい」。そういうことである。
次回のライブは6月頃の予定だ。まだ3カ月あるので、私も一曲ぐらいハーモニカを必死になって特訓しようか。それとも縦笛、リコーダーぐらい頑張ってみようか。
せいぜいトライアングルをチーンとならすぐらいが限界かもしれない。
今日はメンバーの一人がYouTubeにアップした昨年のスタジオ練習の時の音源をアップしてみる。
臆面もなくこういうものをブログに載せてしまう図々しさがミュージシャン?には必要である・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=kywmjaYDiYU
2 件のコメント:
富豪記者様
ウジウジしていた気分が吹き飛びました!またあの心染み入る演奏と、笑いが止まらない名MCを今から楽しみにしています!玉
玉さま
恐縮です。そんなにおだてられると、調子にのってしまいますので、お手柔らかに。。。。。
またタイミングが合えばよろしくお願いします。
コメントを投稿