2023年7月26日水曜日

サムイ島の休日

 

タイに行ってきた。2019年にポーランドとクロアチアに旅行して以来4年ぶりの海外だ。そう考えると今更ながらコロナ禍は結構長く影響していたことを実感する。

 

貯まりまくったマイレージによる無料航空券が手配しやすかったのでタイを目的地にした。大学生の娘との2人旅である。前半はサムイ島、後半はバンコクでのんびり過ごした。

 



娘は6年前にクラビに連れて行って以来のタイ好きだ。20年前にもサムイ島に連れて行ったのだが、さすがに記憶はないようだ。深夜便で羽田を出発して朝のうちにバンコクからサムイに乗り継いだ。

 

20年ぶりのサムイ島はやたらと発展していた。アラモアナショッピングセンターかと思えるほど立派なモールもあった。目抜き通りはずいぶん近代的になり、大麻解禁の影響で街中いたるところにマリファナバーが乱立していた。変われば変わるものである。

 




親子旅だから隠れ家リゾートに泊まるのもヘンテコだし、チャウエンビーチというド繁華街の中心に位置する場所に宿を取った。「ChawengRegentBeachResort」が今回の滞在先だ。

 

広めの客室に大きめのテラスも付いていて喫煙者には有り難かった。ヨーロッパからの滞在客が多かったが喫煙率は高め。どこにでも灰皿があって私には居心地が良かった。マリファナバーがアチコチにあるぐらいだからタバコを吸うことなんてクシャミするぐらいの話なんだろう。

 



                     


                   



以前なら南国旅行は水中撮影を目的にしていたが、30年以上の潜水キャリアも今は封印しているので今回はとくにやることはなかった。ただただダラダラ過ごした。これはこれで幸せだった。

 

東京が猛暑だったので南国なのに避暑感覚で過ごせた。朝はゆっくり起きてホテルの朝食バイキングをダラダラ食べて、それからプールサイドでホゲホゲ過ごして飽きてきたらビーチ沿いを散歩。

 

夕方になって涼しくなったら繁華街をブラブラ冷やかしながら適当に食事をして気分が乗ったらビーチ沿いのワイワイ騒いでいる店で飲み直し。まるで脳を使わない時間を過ごした。

 



私の大好物はスイカジュースである。日本ではあまり人気がないみたいだが、アジアのリゾートでは100歩歩けばスイカジュースが見つかる。ジュースだけでなくフローズンシェイクで注文したり、パイナップルと混ぜてもらったりいろんなパターンで飲みまくった。

 

タイのリゾートと言えばマンゴジュースやシェイクばかりが幅を利かせているが私にとってはスイカジュースこそがリゾートの味である。今回も飽きるほど飲めたことが幸せだった。

 



スイカジュースだけでなくフローズンのマルガリータやダイキリを甘めの味で楽しむのも南国の楽しみだ。東京のバーに行けば「マッカランをロックで」など気取っている私だが、実は甘い酒も大好きだ。

 

東京ではいつも青や緑やピンクのカクテルを飲んでいる女性陣に嫉妬しているのだが、南国ではスカした仮面を脱ぎ捨てて甘いグローズンカクテルをグビグビ飲めるのが嬉しい。今回も女子大生の娘よりもそんな酒を沢山飲んだ気がする。

 



普段も親子で近所のタイ料理屋に出かけるぐらいだから旅行中の食事もとくに問題はなかった。炒めメシやパッタイ、ガパオなどの定番料理とグリルした肉や海老を毎日飽きずにむさぼってきた。

 





タイではあえてインスタント麺を使った料理も多いようでジャンク魂を揺さぶるそうした料理を見つけるとついつい注文してしまう。サッポロ一番やチャルメラで育った私のツボにはまる。味付けはそれぞれだが当たりを見つけると本気で嬉しくなる。

 




日々とくにやることもなかったので時には観光エリアから離れた地元のスーパーに出かけたり家具屋を冷やかしたりして異国気分を味わった。

 

そういえば通りすがりの怪しいラーメン屋にも入ってみた。謎の食べ物をいくつか頼み、シメに注文した鴨ラーメンはデカい内臓もトッピングされていてビミョーだった。

 




私は元々香港やアジア方面でよく見かけるボソボソした細い麺が大好きで、ついつい2,3種類一気に注文して食べてしまうクセがある。汁なしで食べても良し、スープで味わうも良し、独特な香りと食感とやる気が感じられない?歯応えに妙に惹かれる。

 

日本のラーメン屋さんでは見かけない路線の麺だから何となく異国情緒を味わえるし、実際にモチモチとは無縁のボソっとした口当たりが独特でクセになる味だと思う。日本のスーパーでも常備して欲しい。

 




上の画像はタイスキの店で食べた牛肉麵、下の画像は往路の乗り継ぎのバンコク空港で食べた汁なし鴨麺だ。こういう類のB級っぽい麺を見つけると満腹だろうと食べたくなる。

 

というわけで、娘との旅行だったから怪しい行動は当然ながらいっさい無し。爽やか?に過ごすことが出来た。それにしてもサムイ島の繁華街を歩いていて感じたのが自分の加齢だ。世界中からの観光客で賑わっていたが私と同年代ぐらいの人はまず見かけなかった。若い人ばかり。

 

その昔、アジアのリゾートに出かけまくっていた頃には感じなかった現実に気づいてちょっぴり切ない気分になった。諸行無常である。

 

 

 

 

 

 

 

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