精力と聞くとすぐにアッチのほうを想像してしまうのは正しくない。もちろん、ソッチの意味合いで使われることは多いが、そもそもは日々を生きるエネルギーの源そのものを指す言葉である。
やる気、根気、意欲や情熱という前向きな姿勢すべてを意味する言葉である。いわば活力と同義語みたいなものだろう。精力は年齢とともに自然と低下するのが普通だ。情熱バリバリのオジイサンという話はあまり聞かない。
ご多分に漏れず私も精力は減退気味だ。体重を減らして倦怠感こそ無くなったものの、物事への集中力や意欲はどうしても若い頃よりは弱まってくる。
一応、自分の名誉のために書くとアッチのほう?の精力はまだちゃんとしている。男として生きているうえでこれは救いだ。この歳になって現役でいられることは有難い。
いまだにスキあらば一戦交えようと思うし、据え膳は残さず食べる。ソッチはもういいやという感覚の同年代男も増えてきたが、まだしばらくは現役でいようと思っている。
そういう考え自体が精力旺盛ともいえるが、そうじゃないとさすがに退屈だから多少は無理してでもカラ元気に励もうと思っている。とはいえ、ランニングしたりスクワットに励んだりするような努力はちょっと苦手だ。
努力なしに活力、精力を維持できるのが食事だろう。気がつくと最近の私は馬刺しばかり食べている。精力アップをもくろんでいるわけではない。純粋にウマいから食べまくっている。とはいえ、精力増強に良いという側面も何となく意識はしている。
馬肉の良い効能は火を通すことでいくつかは消滅するらしいから馬刺しで食べるのは元気になるためには理にかなっているらしい。おまけに馬刺しの場合、ほぼ100%スライスタマネギが付いてくる。私はこのスライスタマネギが好きで、時にはそれだけ大盛りにしてもらう。
タマネギも精力増強に効果的なのは有名だ。昔の中国のお寺の入口にはタマネギ持ち込み禁止が掲示されていたという話を聞いたことがある。修行僧がギンギンになっては困るという趣旨だったそうだ。タマネギはニンニクと同系の植物だからパワーの源としても似たようなものなのだろう。
馬刺しにタマネギをセットで食べるわけだからきっと精力増強には最強の組み合わせだろう。このところ週に何度も食べているから私も何とか元気ハツラツぶっていられる。
半年前までコンビニの菓子パンばかり食べていた頃より寝起きも良い、睡眠の質も良い、ダルさもあまり感じなくなった。ついでにいえばアチラのほうも何となくラクチン?になっている。
好きなものを食べて元気になるわけだからこんなに良い話はない。飽き性だからいつ馬刺しに目がいかなくなるかが心配だが、しばらくはB型特有の凝り性体質のほうを活かして食べ続けようと思う。
この画像は赤坂の肉十八番屋という店の赤身とフタエゴの盛り合わせだ。ここ数か月なぜか何度も通っている店だ。タバコが吸えることと「鬼おろし」と名付けられた果肉ブリブリの生グレープフルーツサワーに惹かれて通うようになったのだが、馬刺しのウマさも魅力だ。おかわりしちゃうこともある。
タテガミだと脂っぽいだけの印象もあるが、赤身が混ざっているフタエゴやら肩ロースあたりはサッパリに加えて適度なコッテリも感じるので延々と食べられてしまう。
馬刺しばかり食べて、あとは梅キュウやら牛スジ煮込みでも食べていればいつの間にか満足する。炭水化物はちょっと我慢である。節制暮らしには最適な過ごし方だと思っている。
こちらはモツ鍋の人気店「やましょう」人形町店の馬刺しだ。普通は鍋を食べに行く店だが、馬肉が目的の私は鍋には見向きもせずチマチマと一品料理だけを注文して焼酎のアテとして楽しむ。そのぶん高くつくのだが…。馬刺しの値付けが高いのが残念だが、その分、間違いのない肉質の一品が出てくるから悪くない。
他にも行き当たりばったりで馬刺しを注文しまくっている。先日は、日比谷の路地をうろつきながら適当に入った居酒屋でも食べた。お客さんがほとんどいないシャバダバな様子の店だったので、久しぶりにハズしたかと思ったが、馬刺しはマトモだった。
結局、馬刺し専用の甘くて濃いめの醤油とサラシタマネギをたっぷり加えて食べればたいていの馬刺しは私にとってはアタリだ。単純である。
精力旺盛になるのは結構なことだが、そのエネルギーをどこに向けるかが問題である。加齢にあらがって下世話な事ばかり考えているようでは情けない。
何か建設的なことに活力を向けるように心がけようと思う。
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