2024年12月16日月曜日

ワガママ万歳


好きなものしか食べない。出来そうでなかなか出来ない。例えば美味しい豚汁が出されたとする。豚汁にはなぜかニンジンやごぼうも入っている。そういう敵みたいな食材を避けて豚汁を楽しめばいいのだが、いい歳したオジサマが人前でそんな食べ方をするのは恥ずかしい。仕方なく余計な具材も食べてしまう。すごく残念な我慢である。

 

我慢をせずに生きていられたら幸せだ。そんな路線を目指す私は出来る限り好きなものしか食べないことをモットーにしている。


野菜類は青汁やサプリに頼っている。血圧やコレステロールも薬でコントロールしている。ならばわざわざ苦手なものを口にしなくてもいいはずだ。

 

それでも豚汁の例えのような場面はあるから困りものだ。人様の目線という厄介な制約があると仕方なく嫌いなものまで口にする。私が一人メシ、かつ自宅メシが好きな理由は自分を無法地帯に解き放てるからだろう。

 

ハンバーガーのパンの大半を捨てて中身だけ食べるとか、ピザの生地だけ残して具材だけ食べるとか、フライドチキンの皮と衣を剥がして食べるとかの私が実践している罰当たりメシはすべて自宅での隠密行動である。

 

外食の場合、そもそも野菜が出てこないジャンルを選ぶことが大事だ。お寿司屋さん、鰻屋さんに行く頻度が高いのも実は苦手なヤツらを目にしなくて済むからである。

 

若い頃は焼肉屋ばかりに出かけていたが、あれも野菜抜きが徹底できたからだろう。すき焼き、しゃぶしゃぶだとそうもいかない。どうしても白菜攻撃に難儀するハメになる。

 

最近も私のワガママな食生活は相変わらずだ。このまま病気もせずに生きていられたら、いずれ標本にされるぐらい貴重な検体になるかもしれない。

 

先日、銀座の焼肉屋「にくTATSU」に出かけた。赤身肉を中心に久しぶりに牛肉を貪ったのだが、一番印象的だったのがサイドメニューの「タンかつサンド」だった。ちょっと感激してしまった。

 



かなり厚切りの牛タンのフライが薄いトーストに挟まれていた。ソースとマスタードが味の決め手みたいですべてのバランスが絶妙。普通にタンを焼いて食べるより遥かにウマかった。カラシでななくマスタードが効いていた印象だ。

 

こういう未知の食べ物がウマいとつくづく苦手なものを食べることの無意味さ?を痛感する。それこそ苦手なものを食っているヒマなんかないと叫びたくなる。

 

お次はイクラ丼である。ファストフードの良識派である「なか卯」が期間限定で売り出している。なか卯はウーバーで利用することが多いのだが、ナゼかイクラ丼はデリバリーメニューにはない。仕方なく店舗で「豪快盛り」と名付けられた最上級バージョン!を頼んでみた。

 



豪快盛りはイクラが通常の3倍になるそうだ。画像では分かりにくいが、もっとイクラを平たく盛り付ければ迫力のある見た目になるはずだ。


実際に食べ始めたらイクラがなかなか減っていかないことが嬉しかった。てんこ盛りなのに2千円程度の値付けだったからコスパとしては悪くないと感じた。

 

でも、なんでわざわざネギをトッピングするのだろう。バ◯丸出しである。彩りのためだろうが、ちっとも彩っていない。やっつけ仕事の最たるものだ。


野菜嫌いの私だが、薬味のネギは好きだから最初の一口ですべてのネギを退治した。目障りだから抹消したわけだ。カツ丼の上のグリーンピース並みに無意味なトッピングだ。

 

お次は自宅での自作の一品。牡蠣のパスタである。この日ははごろもフーズの「まぐろのガーリック醤油」というレトルトパスタソースをベースにアレンジしてみた。


牡蠣は20個ぐらい入れたかったのだが、この日はスーパーで調達できた10個だけで我慢する。ついでにアサリの缶詰と別途小さめのツナ缶一個も追加投入。

 



野菜はもちろんナシだ。最後に乾燥バジルを少しふりかけて完成。実に簡単だ。当然、まな板と包丁を使わないという私の自炊ポリシーは遵守されている。簡単に作れるのに本気で美味しく仕上がった。

 

まぐろやツナはDHAとやらが豊富らしいし牡蠣は海のミネラルと呼ばれるし強壮効果もある。おまけに追い投入したオリーブオイルも抗酸化作用が高い。いわば超ヘルシーな一品という見方もできる。

 

屁理屈みたいに聞こえるかもしれないが、良い面だけに注目すれば肉類や魚介類はすべてスーパーフード?である。


イクラだって牛タンだってそれぞれ健康に良い面での特徴はある。そう考えれば好きなものを好きなだけ食べるという行為も実に健康的である。

 

何事もポジティブシンキングが大事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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