まもなく今年も終わる。個人的には50代最後の年末年始である。何だかシミジミする。ちょっと感慨深い。
来年の秋にはいよいよ還暦を迎える。50歳の誕生日を迎えた際に「四捨五入したら100歳だ」と意味不明な感覚に陥ったのも10年前の話である。時の経つのが早くてビックリだが、最近は何かに追われるような気持ちにもなっている。
きっと人生がいよいよ後半戦に突入していることを再認識してジタバタしたくなる感覚が強くなったのだろう。
生まれてから半世紀も過ぎれば残りの年月をどうやって充実させようかと誰もが考える。私も一生懸命考えた。でも10年経っても結論は出ていない。
あえて言うなら、自然体で現役を続けることにことさら意識を向けるようになった。年齢を理由や言い訳にして行動にブレーキをかけるのは何だかシャクだ。
節度や分別は大事だ。でもそんなものはこの歳になれば必要最低限には染み込んでいるはずだから、あえて意識せずに思ったままに無邪気に過ごせばいいと思う。
相変わらず下世話な方向に話が飛ぶが、女性を追いかけるオス的行動も昔と変わらずに続けている。これも現役感を確認したいというモチベーションが多分に影響している。
面白いもので、30代から40代の頃は夜の街で働く女性に視線を向けることが多かったが、10年ぐらい前からは微妙に宗旨替えをした。今では一般的な昼系女子?と好試合を展開することを主眼にしている。
夜の銀座あたりで頑張る女性陣はオジサンやオジイサンと攻防戦を繰り広げるのが専門だ。いわば職人である。まだ中高年界隈でビギナーだった30代、40代の頃の私はそうした百戦錬磨の相手に善戦することに喜びを感じていた。背伸びしたい感覚に似ていたのかもしれない。
その後、アッという間に年月は過ぎ、気づけば正真正銘のオジサマになってしまった。必然的にその道の闘いにおける”酸いも甘いも”を語れるほどには経験を積んだ。そうなると背伸びしたい気持ちもなくなって闘いの場を変えたくなる。異種格闘技に進出しようとするファイターの心境?である。
そんなわけで闘いの場を夜の街から移してみたがコトはそう簡単ではない。今の世の中、いわゆるクロウトさんと素人さんの境目が曖昧になっている現実もある。”職人”を相手に奮戦してきたノウハウや経験が通じず想定外の敗戦、討ち死にも珍しくない。
でも、男女関係における闘いは思うようにはいかないところが醍醐味なのも事実である。それを「いとをかし」と構えていないと始まらない。男が男である以上、思うようにいかない現実を面白がらないとホンモノではない。
で、新たな戦場で日夜奮戦しているわけだが、それこそ玉石混交の中から貴重な玉が見つかることもあるし、石を磨いていたらピッカピカになることもある。
ギャンブル中毒にも似た心理状況だろうか。いや、ラーメンオタクが次から次に好みのラーメン屋を探求する気持ちに近いのかもしれない。
自分好みのバツグンにウマいラーメンに遭遇した際、ラーメンオタクは、その店にたどり着いた自分を褒めたくなるはずだ。トッピングや味変調味料で想像以上に美味しくなった時にも自分のセンスや経験値を誇らしく感じるだろう。
いわば自己満足的承認欲求が満たされた喜びに浸っているわけである。
女性陣と好試合が展開できた時の中高年男の心理もそれと同じなんだと思う。そんな感覚になるのは私だけだろうか?
「オレもまだまだ現役として通用するみたいだ、良かった良かった。ウッシッシ!」。これがすべてである。
だとしたら、そんなことのためにマメに奮闘努力するなんて実にご苦労なことである。かなり切なくも哀しい話だ。
でも「そんなこと」こそが案外大事なことでもある。自分自身の活力も大きく変わる。まだまだ現役でいたいから懲りずに進もうと思う。
★今年の更新はこれでオシマイです。来年は1月6日から再開する予定です。皆様良いお年をお過ごしください!!
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