2020年12月11日金曜日

蘭ちゃん 柳の枝

 元気で頑張っているオジサン、オバサンを見ると励まされる。最近はイケメンならぬイケオジという言葉も普及してきた。高齢化社会である。それも必然だろう。

 

私が小学生の頃、胸を熱くしていた「蘭ちゃん」が御年65才にして初のソロシングルを発売した。

 




 

「恋するリボルバー」というタイトルのなかなかカッチョ良い曲だ。昭和歌謡の流れというか、グループサウンズ時代の香りも漂う中高年向きのゴキゲンロック調である。

 

シビれた。何度も聴いてしまった。キャンディーズ解散後、しぶとく女優として生き抜いている蘭ちゃんである。


 https://youtu.be/8-ZrKFibRN0


いまや64才以下の男はみんな「年下の男の子」である。あの曲はきっとオレのことを歌っているんだと錯覚していた小学生の私にとってはライバルがやたらと増えた気がする。

 

蘭ちゃんのソロデビュー曲はこちら。こんなノリの曲を引っさげて紅白に出て欲しいなどと、いにしえのファンとしては妄想を膨らませている。

 

話は変わる。木梨憲武と宇崎竜童と俳優の佐藤浩市が歌っている動画を見た。3人とも私より年上だ。50代、60代、70代である。

 

実に元気だ。ビックリである。こういう突き抜けたオジサマ達を見ると元気になれるからドンドン活躍して欲しい。

 

https://youtu.be/G6ycTCjRZ28

 

このコロナ禍を受けた社会不安の中で若者が心を病むケースが増えているそうだ。オジサマ達より若者が心にダメージを受けるのも少し分かる気がする。

 

中高年のほうが“達観の美学”みたいな感覚が強いのだろう。鈍感力の効用系みたいなものだ。開き直りしやすい性質が年齢とともに備わってくる。

 

「なるようにしかならない」「なんとかなる」。無責任というか、いい加減な感覚とも言えるが、時にはそんな姿勢が救いになることもある。

 

若いうちはアンテナが鋭いし、肩に入る力も強すぎるから、ピンと張った枝が折れやすいのと同じだ。

 

強風が吹き荒れてもゆらゆら耐えている柳の枝みたいなテキトーさが備わった中高年こそ、今のご時世、元気に振る舞うコトは大事だ。

 

先日、テレビでエレカシの宮本さんが昭和の女性歌謡をカバーしたアルバムのPRに出ていた。生演奏した「あなた」がとても心に染みて良かった。

 

小坂明子が大ヒットさせた昭和の名曲だ。YouTubeにもあったので貼り付けてみる。

 

https://youtu.be/TbhNC64-Bhg

 

気取った感じ、スカした感じとは別次元のぶっきらぼうなボーカルが彼の持ち味だが、このカバーも情感たっぷりで何だか心にグイグイ入ってくる。

 

この人は54才だ。中途半端な年齢ではなく正真正銘の中年である。昔の感覚でいえば、お年寄り一歩手前ぐらいと言われかねない歳だ。森繁久弥が映画「社長シリーズ」をやっていた頃より年上である。

 

今はこのぐらいの年代がまだまだバリバリ活躍できる時代だ。私も老け込んだり、疲れてばかりいるようではいけない。

 

森高千里は50才を過ぎても相変わらずやたらと可愛いし、やはりとっくに50を過ぎた織田裕二は自動車保険のCMで、なぜかいつも熱くなって怒りまくっている。

 

https://www.youtube.com/watch?v=JVGy9EBl9jM

 

いい歳して滑稽だなどと笑ってはいけない(ちょっと笑っちゃうが)。ああいう情熱はバカにしたものではない。

 

長寿社会のこれからの世の中は、今まで以上にパワフルなオジサマオバサマが増殖していくはずだ。

 

私も痛々しくならない程度に見習わないといけない。

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