冬といえばお燗酒である。朝と夜の1日2食のパターンで暮らしていると、夜、空腹に流し込むお燗酒の一口目が何ともウマい。まさに染み渡る感じだ。
燗酒の温度には好みもあるが、私は熱々にしてもらうのが決まりだ。徳利が持てないぐらいで丁度いい。お茶をすするぐらいチビチビやるのが嬉しい。
白子なんかをつまみに燗酒を楽しめば、冬の寒さを逆に有難く感じる。冬が来ることを嫌がっていたくせに「冬もいいねえ」などとテキトーなことをつぶやく。
寒さを逆手にとって楽しむといえば温泉だ。都内でも日帰り施設を利用すればそれなりに温泉気分が味わえる。
大学生の頃だったか、実家の近くに当時は画期的な日帰り入浴施設が出来て頻繁に通った。あれが“オッサン業界”に足を踏み込むきっかけだったと思う。
あれから30年以上が過ぎた今も改装を続けて営業しているようだ。機会があれば出かけてみたい。
今の住まいに引っ越す前はクルマで10分程度の巣鴨にある温泉施設によく行った。なかなかの穴場だった。
家庭人時代は豊島区に家があったので、ちょくちょく行ったのが豊島園の温泉だ。遊園地は閉園してしまったが、温泉施設はいまだに続いているようだ。
ここの屋外に設置されたサウナとジャグジーはかなり快適で、混雑する週末を避けて平日によく出かけた。
昨年から中央区に住んでいるから近隣で気軽に行ける温泉施設を探していたのだが、さほど遠くない距離になかなか立派な施設を見つけた。
この春、鳴り物入りで誕生した「有明ガーデン」の中にある「天空の湯」という施設だ。
有明ガーデンは映画館やホテルも入った200以上のテナントからなる施設だが、天然温泉があるのは嬉しい。平日の夕方に行ってみた。
天空の湯などと聞くと素晴らしい眺めの露天風呂がありそうだが、実際は吹き抜け上部が開いているだけだから、天空しか見えないという意味だ。
まあ、眺めはなくても露天だから冬は寒い。寒いから温泉が実に気持ちよい。ぬる湯とあつ湯の2槽に分かれているのも有難い。
屋内風呂にはジェットバス機能もあってこれまた快適。思ったより浴室スペースは大きくなかったが、サウナも2種類ある。湯上がり後にくつろげるスペースもあって充分快適に過ごせる。
平日の夕方に行ってみたのだが、ガラガラだった。これが有難い。
お年寄りの街・巣鴨の温泉施設などは週末になると「お爺ちゃんのゆで汁」みたいな温泉に浸かる必要があるが、有明あたりの平日はさほど混まないようだ。
駐車場からエレベーターでサッと行けるし、温泉施設の隣には有明ガーデンのレストラン街が広がっている。
あくまで平日しか見ていないが、コロナ禍のせいでレストラン街もガラガラだった。感染対策上もヘタに街中でウロウロするより良さそうな印象だった。
銀座あたりから車で10分ぐらいで行ける立地だ。なかなか便利な穴場スポットだと思う。
2 件のコメント:
天空の湯、穴場ですよね。混んでいない温泉、サウナで免疫力を高めるのもコロナ対策として有効でしょう。
コメントありがとうございます!
そうですね。免疫力アップにも効果ありそうですよね!
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