2020年12月16日水曜日

ピラフ探検は続く

このところ“二度メシ”をする機会が増えた。身体に良くない。

 

焼鳥屋や小料理屋っぽい店に晩酌に立ち寄ると、ツマミをちょろちょろ食べながらグビグビとアルコールを摂取する。

 

ちょろちょろ食いは満腹感の錯覚を招きやすい。たいして食べていなくても満足したような気がする。

 

その結果、帰る道すがら何となくもう一口食べたくなってふらふらとラーメン屋に吸い寄せられる。

 



 

この画像は銀座の「九州じゃんがら」に入ってしまった時のもの。普通のラーメンを注文すればいいのに、チャーシューを多めにトッピングするあたりが悪い癖だ。

 

ラーメン屋の誘惑を断ち切っても、今の住まいから道路を挟んだ向かいには吉野家がある。帰宅直前の私をなまめかしいオレンジ色のネオンで誘惑する。

 

吉野家の誘惑をなんとかかわしても家にたどり着けばジャンクな面々が私に微笑みかける。

 



 

健康のために「ペヤングは買わないぞ」と決意したのだが「ペヤングじゃないから買ってもいい」という理屈で揃えた焼きそば達がアピールしてくる。

 

今日はピラフの話なのに、なぜこんな前振りを書いたかというと、ピラフを食べた日は“二度メシ”をしない。すなわち、私にとってピラフは健康のための一品だという事実に気付いたからである。

 

さて、ピラフである。

 

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2020/11/blog-post_30.html

 

“本気ピラフ”を追究する私の執着心にはゴールはない。最近はホテルニューオータニとリーガロイヤルホテルに食べに行った。

 

まずはニューオータニだ。帝国やオークラとともに昭和の頃からブイブイ頑張っているホテルは、ニッポンの洋食の原点みたいな料理が一つのウリだ。

 



 

こちらのシーフードピラフも別添えソース付きの一品である。ニューバーグソースと称するクリーム系のソースだ。

 

普通に美味しかったが、我が心のふるさとであるホテルグランドパレスのピラフを基準にすると、ちょっと物足りない。

 

奇をてらっていない正統派の美味しさだが、ピラファー、ピラフィストである私が感激するような“非日常感”が足りない。

 



 

喫茶店のピラフや、ややもすると冷凍ピラフ的なあの風味の延長という感じだった。ちょっと評価が辛口過ぎたかも知れない。あくまで私の個人的な好みを前提とした感想だ。

 

お次はリーガロイヤルホテル東京のピラフだ。大阪の名門ロイヤルホテル系列である。名物のシーフードピラフは早稲田にあるこちらにも用意されている。

 



 

コロナ禍のせいで、カフェレストランはビュフェ専用になり、平日は閉まっている日も多い。今はガーデンラウジンでピラフを提供している。やたらとテレビドラマなどのロケに使われている場所だ。

 

ピラフはさすがの美味しさだ。味に奥行きがある。別添えソースこそ用意されないものの、あえてそうしているのかもしれない。ソース無しで完結している味という見方も出来る。

 



 

具材も賑やかだし、米に染みこんだ味に深みがあって幸せな気分になる。大阪ではこのピラフは昔から人気を誇っているそうだが、さすがの味わいだ。古き良きニッポンの洋食という印象だった。

 

やっぱりピラフは素敵だ。私を幸せにしてくれる。余韻を壊したくないから、変なラーメン屋で二度メシに挑んでしまうこともない。帰宅後のジャンク焼きそばの誘惑にも余裕で勝てる。

 

これから毎日毎日ピラフばかり食べていれば、ひょっとしたら痩せるかもしれない。

 

さすがにそれは無いか・・・。

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