2024年3月20日水曜日

ダルビッシュの凄さ


いよいよ野球シーズン到来だ。今日はメジャーリーグの開幕戦だ。韓国遠征という異例のスタートだから時差がない分じっくり中継を観られる。開幕ピッチャーはパドレスがダルビッシュ、すなわちいきなり大谷翔平との対戦が実現する。

 

大谷翔平はもはや国宝であり世界遺産みたいな存在になり、いまや彼の話題にウンザリする人達の間では「大谷ハラスメント」なる言葉さえ生まれた。

 

大谷さんのことはこのブログでもさんざん書いてきたので今日はダルビッシュについて熱く語りたいと思う。

 

大谷翔平の父親になりたい

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2018/04/blog-post_9.html

 

大谷翔平ラブ

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2022/09/blog-post_16.html

 

大谷さん

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/07/blog-post_07.html

 

サウスポー大谷

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/08/blog-post_28.html

 

さてさて、ダルビッシュはまもなくプロ20年目の大ベテランである。大谷の影に隠れてしまっている印象もあるが、日本の野球界においては歴史的傑物である。平成以降に絞れば日本一のピッチャーと評しても過言ではない。

 

なんといっても日本のファイターズ時代の実績は神がかり的だった。シーズン通しての防御率1点台という神ワザ的芸当を5年連続でやってのけている。これはあの金田正一でも成し遂げていない前人未到の記録だ。

 

野球に詳しくない人のために念の為に書くと、1試合9イニング投げて2点取られることはないという数字だ。プロの世界では奇跡と言っても大袈裟ではない。

 

通算奪三振数も野茂よりも上の歴代3位。上には鉄腕米田哲也とレジェンド金田正一しかいない。いずれも登板頻度が異常に多かった時代の先人だ。現代野球でダルビッシュを上回るピッチャーは現れないと思う。

 

私は東北高校時代・ダルビッシュ少年の甲子園での活躍をテレビで見ていた。ヒョロヒョロで気の強そうな顔つきでふてぶてしくて不良っぽい雰囲気の若者だった。

 

鳴り物入りでプロ入りしたのもつかの間、春のキャンプの休日にタバコをスパスパしながらパチンコ屋に入り浸っていたところを週刊誌に撮られて大問題に。プロとはいえまだ高校在籍中の2月だったから学校から停学処分をくらい卒業式にも出られなかった。

 

普通にタバコを吸う高校時代を過ごした私からみればお気の毒にも思えたが、あの一件はその後の彼の成長に大きく影響したことは間違いない。事実、一定の謹慎期間を経てプロ初登板したダルビッシュには熱い声援が寄せられ彼自身その時の感謝の気持がその後の原動力になったと語っている。

 

プロ2年目ぐらいからダルビッシュのピッチングは無双状態だった。力任せで速球を投げるのではなく数え切れないほどの変化球を交えて打者を翻弄する高度な野球脳が彼の真骨頂だった。

 

あの頃の日本のプロ野球はダルビッシュ中心に回っていたといってもいいかもしれない。ナゼか女性誌「anan」などでフルヌードを披露していたのは謎だったが…。

 

メジャーに活躍の場を移してからも七色の変化球には磨きがかかり、いまやメジャー全体の中でも一目を置かれる存在だ。

 

日本での7年で93勝、メジャーに移ってから11年で103勝。順調にいけば今シーズンの前半に200勝に到達する。メジャーに移籍して活躍した選手は何人もいるが、ずっと第一線に居続けたうえで今年12年目を迎える息の長さも特筆に値する。

 



おまけに選手寿命が短いとされるピッチャーとして今も全盛期と変わらないポジションを維持していることが凄い。少しでも劣化するとすぐに見切りをつけられるのがメジャーの世界だ。野茂や松井秀喜だって30代半ばの頃には“流浪状態”だった。この点だけでも別格の存在だといえよう。

 

ダルビッシュといえば食生活からトレーニング方法まで独自に研究を重ねてきたことで有名だ。昔の根性論ありきの野球界を大きく変えた第一人者でもある。

 

パチンコ屋でタバコを吸っていた姿からは想像も出来ない。昨年のWBCの際には大御所的存在なのにいち早く来日して侍JAPANに合流、自分の調整を二の次にして若手ピッチャーに自らの技術を惜しみなく伝えたという。関係者たちは口を揃えてあのチームは「ダルビッシュ・ジャパン」だったとその行動を絶賛していた。

 

パチンコ屋でタバコをスパスパしていた悪ガキ時代からは想像もできない。しつこいか。でも一人のヤンチャな青年がヤンチャ時代を糧にして立派な大人に変わっていった姿がとっても印象的であり魅力的である。

 

ついでにいえば、私が離婚経験者だから彼にシンパシー?を感じるのが養育費の凄さである。当時、女性週刊誌などでずいぶんと騒がれたことを覚えている。その額は一説によると毎月200万円とも500万円とも言われた。

 

仮に500万円だったら1年で6千万円、10年で6億円である。200万円だとしても10年で24千万円だ。ドッヒャーである。

 

立派と言ってよいのかわからないが、やはり立派としか言えない。私だって離婚してから払ってきた養育費の額はフェラーリの新車が余裕で買えるほどだが、ダルさんに比べれば屁の突っ張りにもならない。

 

話がそれた。

 

数え切れないダルビッシュの偉業の中でも特筆すべきは昨年結んだパドレスとの契約内容だ。あのメジャーリーグの歴史の中でも初めてと言われる「30代後半の選手への大型6年契約」である。

 

本人も「ドッキリじゃないか」と思ったそうだが「6年総額150億円、トレード禁止条項付き」という非常に厚遇された内容だ。それだけ彼の能力やコンディション維持への才能が評価されたわけだ。大谷さんの超絶的契約の話題の影に隠れてしまったがこの事実は日本人野球選手における歴史的偉業と断言できる。

 

韓国での開幕戦という異例のスケジュールの中、ダルビッシュは韓国に到着したその日に10年来の韓国人ダルビッシュファンが営むカフェにアポ無しで訪れたという。

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/713334db6aa983afc9e1f966f1551764031f7005

 

そんな彼のスマートさに単純に感動した。なかなか出来ることではない。18歳当時、パチンコ屋でタバコスパスパだったヒョロヒョロのヤンチャな少年が20年後に多くの人に夢を与えるヒーローに進化したわけだ。

 

とりあえず今日の試合はダルビッシュを応援しようと思う。大谷さんは今年はバッター専門で150試合ぐらいは出場するだろうから、今日のところはダルさんの凄さを見たい。でも大谷さんにも1本ぐらい打って欲しい。

 

こんなことを書いていられること自体が昭和40年代からの野球ファンとして幸せの極地である。

 

 

 

 

 

 

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