2025年1月15日水曜日

私のタラコ革命

 

その昔、家でパスタを茹でるのは結構メンドーな作業だった。大きな鍋に湯を沸かし、麺を投入しても茹で上がるまで時間がかかったから即興料理という雰囲気ではなかった。

 

最近は早茹でをウリにするパスタ麺が主流になったからだいぶ簡単になった。私も暇さえあればパスタを食べている。レトルトパスタソースをちょっとアレンジするだけで本格的に料理をした気分にもなれる。

 

ネットのリール動画を脈略もなく眺めていると簡単手抜きパスタのレシピがやたらと出てくる。それも参考にしながら自分なりにウマいパスタが仕上がると気分がアガる。

 

パスタの味付けは無限大なので今日はタラコパスタに話を絞る。

 

子供の頃、母親が作ってくれるタラコパスタが大好きだった。今もコンビニで出来合いのタラコパスタを買うし、ウーバーでデリバリーを頼む際にもわざわざタラコパスタを探すことも多い。

 

子供の頃はミートソースやナポリタンとは違う和風な感じが新鮮に思えた。大人になっても小洒落たイタリアンのパスタとは一線を画す「ニッポンのスパゲッティー」には独特な思い入れがある。

 

そりゃあイタリアの本格パスタがウマいのは確かだが、昭和の子供にとっての原体験は「母親が作ったスパゲッティー」である。いわば日本料理とも言えるタラコパスタは私にとって一種のソウルフードでもある。

 

とはいえ、大人になって自炊の真似事を始めてもタラコパスタは何となく敷居が高くて?作ったことはほとんどなかった。

 

一番の理由がタラコの中身を出すという作業が面倒だったからである。やってしまえば簡単だがレトルトパスタソースに比べれば随分と面倒なのは間違いない。おまけにタラコなんて冷蔵庫に常備していないし、冷凍していたら解凍がメンドーだからついつい敬遠していた。

 

そんな私に神の恵みのような商品が舞い降りてきた。明太子メーカー「かねふく」が発売している「たらこスティック」である。個人的には革命だ。この存在を知った私はちょっと興奮した。

 



3ヶ月も冷凍保存が出来て、解凍するのも流水で23分である。小分けサイズなのも嬉しい。パスタ一人前なら1袋でちょうどいい。大盛りにするなら2袋使えばバッチリである。

 

明太子のスティックがあることは以前から知っていたが、タラコバージョンは後発らしい。私は明太子より断固タラコ派だ。タラコは大好きなのに明太子は一切食べないという偏屈バリバリ男である。

 

そんなタラコパスタ難民だった私のために開発されたかのような商品である。これを見つけた時には、配送料が商品代金ぐらいかかるのに躊躇せずにこれだけを注文した。

 

昨年末に初めて手にして以来、もう5回ぐらいはタラコパスタを作った。レシピはネットに溢れている簡単なヤツを参考に適当にアレンジしている。さすがに5回ぐらい作ると自分なりの定番の味付けがみえてきた。

 




このタラコスティックに麺つゆ、マヨネース、コンソメを適量ずつ加えて最後にバターで決まりである。大葉や刻み海苔も追加すれば文句なしである。

 

スティックに入ったペースト状のタラコなんて怪しげに思えたのだが、実食してみれば純粋にタラコそのものだった。こんな便利なものを知ってしまった以上、今後私はスーパーでタラコを購入することは二度とないと言えそうだ。

 

今後はこれを使ってさまざまなアレンジ料理を開発しようと妄想は膨らむばかりだ。炊き込みご飯なんかに応用するのもアリだ。仕上げにバターを入れちゃえば何でもかんでもきっと美味しいはずだ。

 

とかいって、根っからの無精者だからきっとタラコパスタばかり作ることになりそうだ。

 

 

 

 

 

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