デパートの物産展は楽しい。そのまんまの言い方だが何だかんだ凄く楽しい気分になる。余計なものまで買って散在するのが私の悪いクセだが、何も買わなくても楽しめちゃうわけだから大人のワンダーランドと呼んでもいい。
職場から歩いて行ける距離に日本橋高島屋がある。自宅からは三越日本橋本店が近い。これって物産展を楽しむには最適な立地だ。マメに行かないとバチが当たりそうだ。今年はもっと真面目に覗きに行くつもりだ。
先日、三越本店で開催されていた北海道展でやたらとウマいハムに出会って一気にトリコになってしまった。「大金ハム」という札幌に拠点がある業者さんのハムだ。半世紀を超える私のハム歴の中でナンバー1だった。
北海道展といえば海鮮やスイーツ系に目が行くのが普通だ。「わざわざハム?」と言われそうだが、意地汚い私はブラブラしながら差し出される試食はすべて食べてしまうのでバカウマなハムに出会うことができた。
あまりの美味しさに2日後にも買いに行った。ついでにお店のオジサンにネット通販している商品の中のどれを注文すればそのハムにありつけるのかを尋ねたのだが、残念ながら私が感動したハムは催事用の商品とのこと。そういうプロモーションのやり方もあるのかと感心した。
もっとも、そのハム屋さんは都内各地で開催されている北海道物産展に頻繁に出展しているそうだ。今年上半期の都内での出展予定を教えてもらったから私が“追っかけ”になることは確定である。
ついでにベーコンやコンビーフも購入したのだが、ベーコンがこれまた絶品だったのでまとめ買いしてみた。そこら辺で売っているベーコンとは一線を画した美味しさだった。
それからしばらくは自宅でハムやベーコンばかり食べ散らかす日々が続いた。もともと豚肉好きの私にとっては至福の時間である。ベーコンのせいで人生初のカルボナーラ作りにもチャレンジしたほどだった。
インスタのリール動画の中から簡単そうなレシピを参考に私流のカルボナーラを作った。タマゴは卵黄だけを使い、生クリームではなく牛乳を使った。あとは結構な量の粉チーズにコショウをたっぷり用意、主役はベーコンである。あらかじめニンニクを軽めに入れて炒めた。
それっぽく完成した。タマゴもダマになることなくエロティックにパスタ麺を覆い尽くしてくれた。ただ、私が参考にしたレシピがちょっと気取った?路線だったらしく、完成した味は良く言えばローマ風というか大人っぽい感じだった。
「ニッポンのスパゲッティーカルボナーラ」をイメージして作ってみたので正直ギャップが大アリである。やはりニンニク抜きで生クリームを使ってタマゴも卵白までちゃんと利用しないと昭和の喫茶店で食べたアノ味にはならないみたいだ。何事もやってみないと気づかないものである。
そうそう、デパート物産展の話だった。
今回の北海道展には地の利を活かして混雑していない時間帯に攻め入ることができた。おかげで相変わらず散在してしまったが、ハズレもあればアタリもあるのが楽しい。ハズレの敗北感は切ないが、その分、意外なアタリの喜びも大きい。
今回のハズレはかの有名なお菓子「白い恋人」をベースにしたロールケーキだ。個人的な好みなので関係者の方には申しわけないが意味不明な食感、味に思えて敗北感バリバリだった。
アタリは下の画像の「たまねぎポタージュ」である。たまねぎスープといえば茶色いコンソメ系が一般的だが、これは珍しくポタージュである。粉末状でお湯を入れるだけで完成する。クリーミーかつオニオン感がほんのりあってホッコリする味だった。
値段は忘れたがそこそこの値付けだったと思う。安くてマズいものよりそこそこの値段を払ってでもまともな味のものを口にしたいー。そんなノリなら気に入るはずだ。
さてさて、私の行動エリアである有楽町や日本橋、銀座近辺には多くの自治体のアンテナショップが集まっている。いわば常設の物産展と言えるかもしれない。日頃はついネットスーパーやウーバーを利用してどうでもいいモノを買っているが、物産展みたいなそんな店を活用しないのはもったいないことだと思う。
最近も沖縄物産の店で沖縄そばとソーキをまとめ買いして「ソーキてんこ盛りソバ」を週末の夕飯にしてみた。牛丼屋の紅生姜も大量に保管してあるのでそれも追加投入してワイルド?に堪能できた。
別な日には有楽町の交通会館内にある富山県のショップで鱒寿司の鱒ダブルバージョンを限定販売していた。妙に高値だったから2分ぐらい悩んだが、結局買って帰ってむしゃむしゃ食べてみたら大当たりだった。普段は見かけないこういうものに気軽に出会えるのはラッキーだからもっとマメに探検しようと思っている。
話がとっ散らかったが、物産展の楽しみは東京人ならではの楽しみとも言える。全国からいろんなものが集まってくるわけだから地の利を活かしてもっともっと面白がってみたい。
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