2019年5月17日金曜日

真の贅沢品とは・・・


子どもの頃から食べるものに苦労しなかった世代だから、飽食の時代と言われても正直ピンとこない。

地球規模で見ればそれ自体がラッキーなことだ。生まれる時代が数十年違ったら、生まれた地域が未開の場所だったら、等々、ちょっと条件が変わるだけで飢えに直面していたかもしれない。

人類史上というスケールで見れば、この半世紀を今の環境で生きてきたことは宝くじに当たったぐらい凄いことだろう。

神に感謝である。

さて、何でもかんでも食べられるいま、一番贅沢なものは何かといえば、スイーツではなかろうか。

食事は生きるために不可欠だが、スイーツは食事ではない。食事じゃないのに味わって幸福感を味わう。これって“レジャー”である。贅沢の極みだ。


あんみつに抹茶アイスが乗っている。生クリームもたっぷりだ。疲れ気味の時にこういうものを目にすると癒される。椿屋珈琲だったか、そんなカフェで出てきた一品だ。

私は毎晩酒を飲むくせに甘いモノも好きだ。左党だの辛党だのそんな偏った嗜好ではない。スイッチヒッターであり二刀流だ。


家の冷蔵庫にはこしあんを常備している。これをドカッと小皿に盛り、小さいスプーンでちまちまと舐めながらお茶を飲む時間が大好きである。

あんこだけ食べるなどと言うと不思議に思われるようだが、大福だろうが最中だろうが饅頭だろうが、すべて太る元は“外側”である。中身のあんこには罪がない。

それ以前にあんこは単独でも充分に美味しい。“衣”の部分は付け足しだから無くてもいっこうに構わない。


こちらはロイヤルホストのパフェ。近頃のファミレスは高級路線に舵を取る傾向が強いらしく、このパフェも1000円ぐらいした。ワンコインランチ全盛の世の中においては贅沢品だ。

乱暴な言い方だが高いモノはウマい。これは一定の真理だろう。ハーゲンダッツは安いアイスより間違いなくウマい。私も大好きだ。


最近のお気に入りはこれ。メープルシロップとナッツの組み合わせが絶品だ。期間限定らしい。ぜひ定番化して欲しい。

お次はこれまた自宅にいくつも常備しているベン&ジェリーズというアイスである。娘がわが家に遊びに来る際にこれがあると喜ぶのでストックするようになった。


娘にはしょっちゅうタピオカドリンクを買わされるのだが、タピオカはちっとも好きにならないものの、これは私自身がファンになってしまった。

プライベートブランドの商品の評価が高いセブンイレブンの「まるでシリーズ」も大したものだと思う。いくつかの果物がシリーズ化されているが、タイトル通りの出来だ。初めて食べたときは本気で感動した。


歳とともに食事も甘味も後味を気にするようになった。もぐもぐしている時はウマくても、後味が悪いと不快になる。その点、「まるでシリーズ」は果物そのものみたいな安心感がある。

甘いものをあえてスイーツと表現したが、スイーツとデザートは別モノである。デザートはあくまで食事の最後の総仕上げであり、スイーツは間食みたいな位置付けだろう。

そういう意味では鰻屋さんで白焼きを肴に冷酒をカピカピ飲んだ後に出てくる鰻重はそれ自体がデザートともいえるし、餃子でビールを飲んだ後のチャーハンもデザートかもしれない。

「カレーは飲み物」などと言うよりよほど理にかなっていると思う。


これは私の大好きなデザートである。目白「鮨おざき」のおぼろ巻きだ。自家製おぼろの優しい甘味にいつもホッコリする。

おぼろにかんぴょうを加えるバージョンも最高だが、おぼろだけで巻いてもらうのも悪くない。シメの一品、すなわちデザートである。

書いているだけで食べたくなってきた。デザートではなくスイーツとして、小腹が空いた時に間食として食べても最高だと思う。

なんだか脱線したまとめになってしまった。

2019年5月15日水曜日

目白 ぞろ芽 ウナギ最高


蓋。フタである。嬉しいプレゼントを目にする直前に外す最後の扉である。

バースデーケーキなんかもフタを開けた瞬間にウホ~!っとなる。フタを開けることは一種の儀式だと思う。

そう考えるとフタの役割は重要だ。フタを開けるという動作そのものが喜びへの前戯になっている。

前戯という言葉もよく考えたら凄い言葉だ。戯、たわむれである。大事な行為の前の戯れである。なんとも意味深かつ艶っぽい。

話がそれた。フタの話だ。

食べ物の世界においてフタが大事な役割を果たしているのが鰻重だろう。鰻屋さんでようやく出来上がった鰻重がフタ無しで運ばれてきたと想像していただきたい。

興ざめである。

ほんの一時だろうとフタに閉ざされた世界を想像することで期待は高まる。ヨダレもこぼれる。


カツ丼、天丼、その他もフタ付きで登場することは多い。でも鰻重のフタほど崇高な使命を帯びているようには見えない。

フタを開けた瞬間にアノ香りが鼻腔をメロメロにする。と同時に美しく照り輝くウナギ様が視界に飛び込んでくる。まさに卒倒寸前である。

やっぱりウナギはドンブリではなく、お重が正しいと思う。あの非日常感やハレの日っぽい感覚はお重だからこそ引き立つ。

フタ付きだったとしても、ウナ丼だとチョット違う。どうしたって重箱に負けている。ウナ丼の場合、たいていがパッと見た瞬間、茶色よりご飯の白色のほうが目立つ。

やはり、フタを開けた瞬間にセクシーブラウンがでーんと横たわっていて欲しい。そういう意味ではウナギは絶対に鰻重が完成形だ。


先日、初訪問の鰻屋さんに出かけた。目白にある「ぞろ芽」という店。まだ新しい店だ。すっかり有名になったブランド「共水ウナギ」を使う本格派だ。

共水ウナギの話はこちら。
http://fugoh-kisya.blogspot.com/2018/04/blog-post_18.html

小洒落た内装でカウンター席も多いから、お一人様にも居心地は良い。アルコールの品揃えもバッチリだし、ウナギ以外のサイドメニューもそこそこある点が嬉しい。

まずはシメ鯖とシラスおろしをもらってビールをグビグビ。肝焼きが来たあたりで冷酒に切り替えてグビグビ。

ほどなく白焼きが登場。こちらの店は白焼きに関しては蒸すか蒸さないかを選ばせてくれる。この日は空腹バリバリだったので、早く出てくる蒸さないバージョンを注文。


東京人である私は、ウナギは断然蒸したい派だ。とはいえ、この店の地焼きの白焼きは非常に美味しかった。酒のツマミにはこっちのほうが合うように思ったほど。

ふっくら感がありながら、カリっとした食感。なんとも絶妙なバランスだった。白焼き用に肝醤油を出してくれる点も悪くない。わさび醤油と交互に味わうことで飽きずにペロペロ食べた。

で、真打ち登場。鰻重である。実に丁寧に下処理されていて、焼き加減も文句なし。タレもスッキリ系でウナギそのものの味を楽しめる。

タレに頼り過ぎてウナギを台無しにしちゃう店も少なくないが、その点、この店のタレは名脇役の位置付け。ご飯もしっかり硬めで完璧だった。

共水ウナギをあちらこちらで食べてきたが、ここはトップレベルだと思う。1度行ったぐらいで四の五の語るのはヤボだが、ウナギストを自認する私である。1度行けばだいたい分かる。

4月までの職場からだったら歩いて行けた立地だ。もっと早く訪ねるべきだった。自宅からもさほど遠くないのだが、近いうちに引越し予定なので、なんだか後ろ髪を引かれる思いだ。

後ろ髪はフサフサだ。引っ張られても頭頂部と違って何も問題はない。


意味不明のオチになってしまった。

2019年5月13日月曜日

普段着の時に履く靴


これまで靴の話をアレコレと書いてきたが、基本的にはカッチリしたビジネス用の革靴のことばかり論じてきた。

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2016/07/blog-post_11.html

http://fugoh-kisya.blogspot.com/2013/08/blog-post_28.html

スーツ以外の普段着の時は、靴へのこだわりが割と弱まる。弱まるというか、結構テキトーである。

本当の靴好きなら、いついかなる場面でも靴に熱い情熱を注ぐのだろうが、私の場合、元来のズボラさのせいで、スーツ以外の時は、ズックのカカトを踏みつぶして歩いたりする。

だいたい、普段用の靴はセール品ばかり買っている。男の勝負靴はスーツに合わせる高級靴だと思い込んでいるので仕方がない。



私にとって普段靴の定番はクラークスである。なんてたって歩きやすい。本場・英国発祥だし、靴専業メーカーだという点もなんとなく安心する。

旅行に行くと毎日1万~2万歩ほどいそいそ歩くので、頑丈で履きやすいクラークスを相棒にすることが多い。



青いのはパラブーツのスニーカー、もうひとつはローマの街角で衝動買いしたノンブランドのスニーカーである。

さすがにパラブーツはちょっと値が張ったが、後者は5千円もしなかった。当然、安物の履き心地は悪い。

スニーカーのクセに履き心地が悪いというのは致命的である。でもそのあたりがイタリアの洒落っ気なんだろう。

スペインの老舗・カルミナの靴も3つ4つ持っている。英国靴、イタリア靴の陰でややマイナーな扱いを受けているが、スペイン靴も侮れない。



カルミナの靴もキッチリ丁寧に作り込まれていて個人的には気に入っている。安くはないが、英国、イタリア、フランスあたりの有名靴メーカーより気軽に購入できる。

この黄色いほうなどは割としょっちゅう履いている。足に馴染んできてヘタなスニーカーより楽チンだ。

お次はテストーニのスリッポン。テストーニの靴はイタリア靴の中でも高級路線だが、これはゲロ安で手に入れた。


ご当地であるボローニャに行った際に、駅近くにある直営のアウトレットで1万円もしない値段で手に入れた。

ボローニャつながりとしては、ステファノブランキーニの洒落靴も普段着の際の私のキメ靴である。

ステファノブランキーニの靴にしてはやけに重たいのが玉にキズだが、この押出しの強さは魅力的だ。微妙な色合いや紐の感じも適度にイヤらしい。


私にとってイヤらしいという表現は褒め言葉である。官能的と言うと大げさだからイヤらしいという言い方を肯定的かつポジティブな意味で使っている。

食べ物を評価する時だって同じ。ウマい味はエロい味と同義語だと思う。イヤらしい、エロいといった言葉は、人間の欲求にアピールしているという意味で良い意味の言葉だと思う。

そういう屁理屈で自分のイヤらしさ、エロさを正しいことのように力説するのが私の悪いクセである。

なんだか話がトンチンカンのほうに流れてしまった。

2019年5月10日金曜日

鴨、ガチョウ、小籠包の罠


今日は台湾旅行での食べ物の話。


中華圏に出かけるとこういう光景をアチコチで見かける。単純な私はその都度ヨダレをこぼす。

ロースト系と呼ぶのだろうか、主に鶏や鴨や豚肉なんかが艶っぽい光沢を放ちながらぶら下がっている。

肉自体もウマいのだが、外側、すなわち皮の部分の得も言われぬ芳醇な味わいがウリである。紹興酒がいくらでも飲めてしまうような感じだ。


午前中に台北に到着した初日の昼、行き当たりばったりで入った「新葡苑」というレストランで出てきた盛り合わせだ。

鴨と鶏とチャーシューである。全部ウマかった。到着早々に当たりくじを引いたようで嬉しかった思い出の一皿だ。

今回はたまたま仲の良い友人が同じ時期に台北に来ていたので、後日の夜に再訪したほど。

その際に食べた腸詰めもジュワジュワと美味しく、海老の卵の塩漬けと卵黄で調理したプリプリ海老料理が印象的だった。




チャーハンもパラッパラ、両面焼きそばもバランスの良い味で、際だった特徴こそ無いもののトータルでとても居心地の良い店だった。

さて、台湾といえば小籠包をイメージする人が多い。ガイドブックでも小籠包の名店がいくつもデカデカと紹介されている。

今回の旅でも何度も有名店で行列が出来ているのを見かけた。鴨や鶏ばかり食べたがる私にとっては意味不明な光景だったが、そうは言ってもせっかくの旅先である。私も人気店を訪ねてみた。

ホテルから徒歩圏に「京鼎楼」という人気店があったので、まだ並んでいない11時過ぎに朝昼兼用メシを食べに出かけた。

待たずに案内されたが、程なく満席になっていたからかなりの人気店だ。さっそくオーソドックスな小籠包を注文。


普通に美味しかったが、やはり個人的には鴨や鶏を食べた時のような感動はない。すぐに飽きちゃって、チャーハンの上で小籠包を割ってスープ混ぜ混ぜチャーハンを楽しむ。

さきほど書いた現地で合流した友人も私とは別の超有名店に行ったそうだが、やはり大して感動しなかった様子。

その後、オジサマ同士で小籠包問題を語り合ったのだが、有名店ならではの落とし穴があったのではという結論に達した。

私が食べた店も彼が食べた店でも、小籠包の「熱さ」が足りなかったのが感激しなかった最大の理由だ。


モッサモサと湯気を噴き出しながら運ばれてくるのが正しいはずだが、私のテーブル以外でも湯気モーモーの光景は目にしなかった。

熱さにビビりながらスープをすするのが醍醐味なのに、出てきてすぐにパクパク食べられちゃった。根本的に熱さが足りない。

作り置きなのか蒸し時間をハショったのかは分からないが、行列の出来るような人気店は回転を上げるために、おそらくチャッチャカ調理を済ませるのかもしれない。

ヘタに人気店に行くのもビミョーだと改めて感じた次第である。



こちらは台湾の代表的なファストフードである魯肉飯(ルーローハン)と鶏肉飯(ジーローハン)。こってりした豚ぶっかけ丼とあっさりした鶏ぶっかけ丼である。

「大来小館」という店で食べたのだが、ここの“鶏肉ぶっかけ丼”が実に美味しかった。今回の旅行でさんざんウマいものを食べたが、あえて1位を選ぶとしたらこれかもしれない。


こちらは旧友とさんざん飲んだ後に適当に入った露店に毛が生えた程度の店で食べた和え麺。これもベラボーに美味しかった。


伊府麺という独特な麺の専門店だったみたいで他の店とは一味も二味も違う食感と味わい。近所にあったら頻繁に通って肥満太郎になるのは確実だと思った。

毎日毎日、ホテル周辺をあてもなく散策していたのだが、昼も夜も賑わっていたのが「鶏家荘」という店。烏骨鶏まで食べられるらしい。



店の入口の景色から食欲をそそる。気になるのが黒い物体だたのだが、これが烏骨鶏とのこと。

ムホムホ食べてみたが、特別ウマくもなくマズくもない。クセはなく強いて言えば後味に独特なコクを感じた。

これよりも紹興酒に漬け込んだ鶏のブツ切りのほうが遙かに美味しかった。


烏骨鶏という変わり種つながりで、お次はガチョウ。これもホテルの近くにあった繁盛店だ。

店の名前はよく分からない。「鵝肉」という文字にやたらとそそられた。



味は普通。個人的に甘めに味つけしてあればもっとキュンキュンしながら食べたのだろうが、燻製風味が強く、ちょっとイメージが違った。

他にもいろいろ食べたのだが、キリがないからこの辺で。長々とお付き合いいただき有り難うございました。

2019年5月8日水曜日

台北ぶらぶら


こんなに長期間、このブログを更新しなかったのは初めてのことである。10連休に甘えてしまった。

連休は台湾に行ってきた。5日間の一人旅である。目的は特になし。なんとなく異空間、非日常に身を置きたかった感じだ。

台湾に行きたかったというより、飛行機が台北行きしか取れなかったという消去法みたいな事情で出かけた。でも結果は大正解だった。


出発前は何かとバタバタした日々だったので、“予習”をほとんどしないまま出かけた。

このウン十年の旅行歴の中で、今回ほど事前研究もせず行き当たりばったりで過ごしたことはなかった。悪く言えば台湾をナメてかかっていたわけだ。

で、行ってみたらビックリ。やたらと楽しかった。一気に大ファンになった。

香港やソウルを始めアジア諸国の各都市で過ごしたことは何度もあるが、30年ぶりに訪ねた台北は、想像以上に快適だった。

何よりも日本人に対する当たりがソフトである。台湾の親日ぶりは有名だが、実際に一人でウロウロ過ごしていると、他の国とは明確に違う。不快な思いは一度もしなかった。

街全体が綺麗だし、日本と同じコンビニはそこら中にあるし、夜遅くでも治安の悪さを感じない。


もちろん、たかだか5日間ぐらいで分かったようなことは書けないが、一応私は数十カ国の旅行経験があるから、それなりにアンテナは敏感だと自負している。

空港から中心地の近さも特筆すべきだろう。台北には桃園、松山という二つの空港があるが、松山空港は都会のど真ん中にある。

今回宿泊したホテルは松山空港からタクシーで15分程度。料金も800円ぐらいだった。世界的にも稀な便利な空港だろう。

羽田から松山空港を使えば国内旅行感覚で気軽に行ける。飛行機の便数も多い。便利この上ない。

タクシー代が安いのも魅力。ガイドブックで電車の乗り方を調べていたのだが、結局、どこに移動するのもタクシーばかり使った。

初乗り料金は日本円で260円ぐらい。台北市内の主要な場所なら400~500円でいける感覚だ。かなりの距離を移動したつもりでも1000円までいかない。



今回泊まったのはホテルセンス(現地表記では伸適商旅)。東京で例えるなら歌舞伎町の外れみたいな場所にあったのだが、ビジネスホテルに毛が生えた程度のホテルとはいえ、スタッフは全員日本語がペラペラ。サービスも良く文句なし。

このホテルを選んだのはベランダ付きの広めの部屋が押さえられたのが理由。飲食店もホテルも室内禁煙が徹底されているという情報だけは事前に知っていたので、快適に煙草を吸うために迷わずに決めた。

ベランダは広く、バスタブも大きかったし、ウォシュレットも完備されていた。ホテル周辺にコンビニ、スーパー、レストランなど何でもあったから、次の機会にもここを選ぶはずだ。

台北の観光名所といえば、故宮博物館や超高層タワービルの101などが有名だが、今回はただただ街歩きをしていたから、観光っぽい場所にはまったく行かなかった。

それでも、あてもなく散歩しているだけで、レトロな路地はあちらこちらにあるし、エリアごとに街のカラーに特徴があったから退屈せずに過ごせた。

日頃から私は昭和レトロな雰囲気を楽しむためにディープな都内の下町に散歩に行くのが好きだ。そういう意味では台北の昔ながらの街並は非常に魅力的だった。


最先端エリアや若者が集まるような地区の発達ぶりとは極端に違う古い街並みが至る所で目についた。新旧の落差が興味深く、連日ブラブラと歩き回った。

漢字がキチンと表示されている点も何かと便利だった。中国では漢字が判別不能に簡略化されていることも多いが、台湾では日本人に馴染みやすい漢字表記ばかりのように思えた。

実際にそうなのかはよく分からない。でも、個人的な印象では、地名や道路名などを目にするたびに読み方は分からないものの、見慣れた漢字だらけだから頭に入りやすかった。



散歩したり、街中の怪しいサウナに入ったり、ホテルで読書に励んだり、ただただホゲホゲ過ごしたわけだが、ウマいものにたくさんありつけたことは言うまでもない。

長くなったので、食べ物の話は次回。

上の画像は男性機能増強に役立つという龍眼肉とカラスミペーストだ。自分用のお土産である。

龍眼肉は、おどろおどろしい名前と見た目とは裏腹で単なるドライフルーツである。いつも怪しい薬物でぶっ飛んでいる悪友がわざわざ旅先にメールしてきて強く勧めるので買ってしまった。

ホントに効き目があるとは思えないが、思い込み効果に期待しようと思う。

カラスミペーストは試食したら妙に美味しかったので即決で買った一品。茹で上がったパスタに絡めるだけで手軽に美味しいカラスミスパゲティーが出来上がる。

なんだかオチがない話になってしまったが、今年中にあと2回ぐらいはふらっと台北に行きそうな気がする。

2019年4月26日金曜日

京橋 煙草 靴 牛タン 


職場が京橋に移って1週間が過ぎた。なかなか落ち着かない。長年、同じ場所に通い続けていたわけだから、新天地に移ったことは新鮮だが、さすがにいろいろと勝手が違う。


オフィスからの眺めも慣れないし、一歩外に出ても、いまだに方向がよく分からない。まあ、そんな状態も新鮮で楽しいのだが、大問題なのが喫煙環境だ。

移転前は社屋内に空きスペースがいっぱいあったから、割とタバコを吸うのには困らなかった。

今回のオフィスが全面禁煙なのは仕方ないものの、ビルに外階段やベランダが無い。これがキツい。ちょろっと一服する場所がない。

おまけに、ビルの周囲も妙にノッペリとしていて、裏路地みたいな場所が見当たらない。人目に隠れて一服するのが厳しい。

徒歩2分の場所に善意の喫煙コーナーを見つけたので、なんとか悶絶死することは避けられたが、「タバコのために徒歩2分」という惨事が豊島区から中央区に移った象徴的なトピックだ。


京橋というエリアは日本橋と銀座の間に佇む良い意味で地味な街だと思う。中心部は再開発されて割と賑やかだが、少し入れば昔ながらの古美術商が点在してしっとりした印象がある。

イケイケっぽい雰囲気がないのが嬉しい。上質な大人の街などと言うとちょっと大げさか。でも個人的には凄く居心地の良い街だと思う。

気のせいか、街を歩く人々の靴がシュっとしている。まあ、魔都・池袋が比較対象だから違いがあるのも当然だろう。

いまどきの若い女性が履いているドテッとした靴が好きではないのだが、こっちエリアではあまり見かけない。キリっとした靴を目にすることが多い。

池袋との大きな違いは純粋にホワイトカラーの労働人口が多いという点だろう。パンクロッカーとかコスプレ姉さんを見かけることはないし、路上で大声で喧嘩している中国の人もいない。

界隈のウマそうな店、居心地の良さそうな店をネットなどで情報収集中だが、まだじっくり散策する時間が取れていない。連休明けから本格始動だ。


こちらは会社の人間とふらっと入ってみた居酒屋で出てきた茹で牛タン。妙にウマかった。ちょっと感動するレベルだった。
「舌菜魚」というお店。

右も左も分からない慣れない場所で、適当に入った店が当たりだと何だかトクした気分になる。これって旅行の感覚に似ている。

旅行気分で職場に通うことが出来たらハッピーである。憂鬱な顔して通勤するより精神衛生上も良い。

慣れてしまったらそうもいかないだろうから、せいぜいこの1,2か月は旅行気分が維持できるようにしたい。

★★次回の更新は5月8日からになります。

2019年4月24日水曜日

ピーナッツバター

子どもの頃に衝撃を受けたものの一つがピーナッツバターの美味しさである。

フィレオフィッシュのタルタルソースも初めて食べたときは感動したが、ピーナッツバターはそれ以上だった。

子どもだから知らなかったこともあるが、40年以上前はさすがに今ほど食べ物がバラエティーに富んでなかった。

マックシェイクにもビックリしたし、カルピスソーダの登場にも驚いたほどだった。マウンテンデューもウマかった。

話がそれた。

甘いパンといえばクリームパン、あんパンが中心だったが、まるで異次元の味わいがピーナッツバターだった。

親に頼んで買ってもらっても、異様な量を塗りたくって怒られた。そのことがまたピーナッツバターの尊さを“増し増し”にした。

あんパンやクリームパン、メロンパンと違って、あれは自分で塗らないとならない。そのメンドーな感じも悪くなかった。

今ではランチパックシリーズのせいで普通にそのまま食べられるようになったのは便利だ。

熱く語っている割には、オトナになってからはすっかりピーナッツバターとご無沙汰していた。

ところが、最近、Amazonプライムビデオで映画「三度目の殺人」を観たことで、がぜん私の中のピーナッツバター熱が高まってしまった。

役所広司が演じた男が拘置所だったか留置所にピーナッツバターを差し入れてもらうと喜ぶ設定だった。

映画のストーリーには無関係なのだが、役所広司がコッペパンにピーナッツバターを塗って美味しそうに食べる姿が妙に印象的だった。

おかげで一気に私の熱が高まったわけだ。


当然のようにまとめて数種類購入して楽しんでいる。日頃、パンを食べる習慣がないので、酔っ払って帰宅した深夜にスプーンでゴソっとすくってピーナッツバターだけを食べることもある。

つくづくパンと一緒に食べたほうが美味しいことを実感するのだが、つい手が伸びてしまう。

最近は「ピーナッツクリーム」という商品のほうが主流みたいだ。製法が違うらしい。

昔の人間としては、あくまでピーナッツバターと呼びたいが、実際に食べ比べてみるとピーナッツクリームのほうがイヤらしい感じで、甘さも官能的でウマいからシャクである。