2010年5月24日月曜日

面白いもので気温の上昇とともに夏の食べ物が欲しくなる。季節を感じる体内乾湿計のような機能が人間には付いているのだろうか。

冬にそうめんやかき氷を食べたいとは思わない。暖房がきいた部屋にいても何となくそういう気分にはならない。

冷やし中華が好きな私は、たまに冬場でも大事に取っておいた冷やし中華をむさぼることがあるが、たいていは二日酔いとか不純な理由がある時だけだ。

お寿司屋さんに行っても、自然と季節を感じる食べ物に目が行く。決して食通ぶっているわけではない。不思議と気温が上がってくると貝類を注文することが増える。


写真は高田馬場・鮨源で食べたトリ貝とアオヤギだ。いずれも甘味が強くて正しい貝の味が堪能できた。

「うざく」ならぬ穴子を使った“あなざく”もこの時期になると注文したくなる。なぜか冬場に食べたくなる味ではない。これが出てくると夏を感じる。

これからの季節は、甘いものもシャーベット系がついつい欲しくなる。冬場はコンビニで目にしても無視していた「ガリガリ君」をこれからしょっちゅう買い食いしそうだ。

僻地からでも産地直送が可能になり、また冷凍技術や流通の大幅な進歩によって、「季節感」は随分薄れてきた。私自身、偉そうなことを書いているが、旬の野菜や旬の魚が分かっていないことが多い。トンチンカンな勘違いをよくする。

健康のためには旬のものを食えっていうのが鉄則らしいが、何となく納得できる。そういう意味では季節の変わり目は食を楽しむにはもってこいだろう。

イワシにスズキ、そしてハモ。野菜だったら水茄子にカボチャ、ゴーヤも悪くない。

などと気取ったことを書いたが、いま頭に浮かぶのは「かき氷」であり「スイカ」であり「水ようかん」であり、結局はインスタントの「冷やし中華」だ。

今度の週末、天気が良かったらこの全部をやっつけたいと思う。

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