2013年11月20日水曜日

ついでのフランクフルトなど

今回の旅行では、ANAのマイルが結構貯まっていたので、主要な航路は無料航空券を使ってみた。

JALのマイルよりANAのほうが使い勝手がいい。スターアライアンス加盟の航空会社が全部対象になるわけだからすこぶる便利だ。

ルフトハンザでフランクフルト経由でボローニャに飛んだ往路のチケットとバルセロナからフランクフルト経由で成田に戻るチケットをタダで予約した。

帰国の際は、せっかくなのでフランクフルトでストップオーバーして1泊だけ滞在してみた。イタリア、スペインとはまた違う空気に触れることが出来た。

とても良かったのがホテルだ。Rocco Forte Villa Kennedyという洒落た宿。ここもボローニャのホテル同様、LHW(The Leading Hotels of the WorldD)加盟のホテルだったため、なんちゃらメンバーの特典として、部屋のアップグレードとか朝食無料の特典がついていた。



お城のようなシックな外観だが、室内はモダンな作り。最新設備で整えられ水回りも言うことなし。

無料の飲料水もあったが、それ以外に冷蔵庫に用意されていた大きめサイズのミネラルウォーターが日本円で1200円ぐらいだったのでたじろぐ。高級ホテルはこういう点がイラつく。我慢してここでもレッドブルを飲む。

でも、高級ホテルならではの優雅さは捨てがたい。中庭のテラスがまたカッチョ良く、スペインと違ってかなり寒かったのに調子に乗ってスパスパ煙草ばかり吸っていたから風邪をひいた。



部屋以外のパブリックスペースも絵になる感じで、1泊だけでは実にもったいないホテルだと思った。

ちなみにこのホテルの朝食ビュッフェも良かった。ハム類が充実していたし、ポトフ風のハーブソーセージや蜂の巣ごと用意されている蜂蜜もあって、朝から食べ過ぎた。

さて、フランクフルトの隠れた名所である「スーパーエロサウナ」には諸般の事情で行かずじまいで、代わりにヨーロッパでも評価の高い「シュテーデル美術館」に出かけた。

このホテルのゲストだと日本円で2千円近い美術館の入場料が無料になるサービスがあったのでムフフな気分になる。


かなり大きな規模の美術館で見応えたっぷり。以前から見たかったフェルメールの名画を目指す。そのほか、日本人好みの印象派の絵を眺めてしばしそれっぽい気分に浸る。それ以外は宗教画が多くて疲れた。

大聖堂も見に行ったが、イタリア、スペインでいくつも壮麗な聖堂を見てきた身としては何だかピンと来ない。

で、ドイツだからビールを飲むぜ!と居酒屋風の店に出かける。地元の人で大賑わいのナントカいう名前の店だった。

来店した有名人の写真がたくさん飾ってあったが、目についたのは「ライオネル・リッチー」である。


ボローニャのホテルにも「ライオネル・リッチー」が来たときの写真が貼ってあった。どうやら私の行動パターンは「ライオネル・リッチー」だということが判明する。

さて、ライオネル・リチオとして訪ねた店で勢いよくビールを注文したのだが、「ウチにはビールは置いてないぜ」と非情な答えが返ってきた。

セイユー・セイミー!?である。(わかんない人、ゴメンナサイ)。きっとあの瞬間の私の顔つきはライオネル・リッチー並みに爆発していたと思う。

この居酒屋は、地元の名物「アップルワイン」の専門店だったようで、ドイツなのにビールがない。仕方なくアップルワインを飲む。


それなりに悪くない。安酒の極みみたいな雰囲気だが、適度な酸味があって、日本の居酒屋で飲む果実系サワー的な味わい。

地元のおばさん二人連れとか、不良ギャルっぽい女子チーム、勤め人の宴会組など騒々しい店内で意味不明の酒を飲むのも悪くない。これも旅情だ。



フランクフルトである。ソーセージは欠かせない。その他に豚だか牛のすね肉の豪快焼きみたいな食べ物を注文した。

ドイツ人といえば芋ばかり食べるイメージがあったが、付け合わせのマッシュポテトとかフライドポテトがさすがにウマかった。

ということで、先週から書いてきた旅行記もおしまいである。

ここから先は旅全体を通しての雑感を少し。

今回の滞在先となったボローニャ、バルセロナ、グラナダ、フランクフルトに共通していたのが、空港から中心地への近さである。

成田空港という都民をバカにしたような立地の空港を使わされている身としては、中心地と空港が近いというのは大いに嬉しい。

成田からの航空券を手配する際にミュンヘン便も空いていたのだが、ここだと空港から市内が遠いらしく、それを理由にやめておいた。イタリアでもボローニャからミラノに行くことも考えたが、ミラノも空港が不便なところにあるようで、それを理由に予定から外した。

モノグサ太郎として空港の立地をひとつの基準にして目的地を組み合わせたわけだが、結果的にこれは正解だった。気軽にタクシーで15分~20分程度でホテルと空港間を移動できるのは、意外にストレス軽減効果があった。

そのほか、どうでもいい雑感として「マックの値段」にも触れておきたい。

このブログでは食べ物の値段の例えとして「マックのハンバーガーだったら50個分」みたいな表現をしているが、スペインで目撃したマックの価格表を見て、日本のデフレ?ぶりに驚いた。


ビックマック、フィレオフィッシュ、マックナゲットともに今のレートで換算すると900円オーバーである。この3つを頼んだら3千円近い出費になる。まさに富豪級のファストフードだ。

100円でフィレオフィッシュを食べられる国に住んでいることは何と幸せなことだろう。バンザイである。

もちろん、スペインの物価のすべてがこんんなに高いわけではない。スーパーで売っているコーラや水の値段は日本と変わらないし、ちょっとしたレストランで食事する場合は日本より安いぐらいだ。

マック恐るべしである。

日本がデフレというより、日本のマクドナルドの企業努力が立派だと考えた方がいいのだろう。

最後にもう一点、甘いものの話。





上から順にボローニャで食べたマスカルポーネチーズのドルチェ、バルセロナで食べたクリームブリュレ、グラナダで食べたライスプリン、そしてアチコチでバカのひとつ覚えのように食べたピスタチオのアイスクリームである。

酒も飲むが、甘いものも好きな私としては、旅行中、疲れると糖分補給にも精を出した。

散策中、バテバテになるとカフェに立ち寄り、カプチーノをダブルで頼んで砂糖をトリプルぐらい入れてズズズっと飲んでいた。オトナだか子供だかわかんない味になるのだが、これがまたタバコと妙に相性が良い。

私にとって極上デザートだったわけだが、それと同様にハマったのがピスタチオのアイスだ。

どこの街角のアイス屋さんでもポピュラーな存在として売られていた。ピスタチオのあの風味がクリーミーな装飾をまとっているのだからマズいわけがない。

なぜか日本ではあまり見かけないが、いつの日か、ブームが来るのではないかと期待している。

東京でピスタチオアイスのウマい店があったらゼヒ教えて欲しいです。

ということで、4回にわたってダラダラと旅行記を書いてしまった。

旅は五感を刺激するし、色々な知識も吸収できる。身体が元気なうちは少しぐらい無理してもアチコチ出かけようと改めて思った。

元気でいるように日々精進しようと思う。

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