2011年11月16日水曜日

悶々とする

親しくお付き合いをしている人が長年書いているブログを偶然見つけた。ブログを書かれていることは知っていたが、詳細は内緒にされていた。

見つけてしまった以上仕方あるまい。しっかりと読ませてもらった。覗いてしまった背徳感?にウキウキしながら熟読。

読んでみて深く反省。その人には今まで、随分と自分勝手な高説?を披露してきたので、自分の程度の低さが恥ずかしくなった。

もちろん、ブログなんてものは自分の言いたいことを好き勝手に書ける場だから、程度が低い高いなどと比べたり、優劣を付けるようなものではない。あくまで、私がその人にエラソーにのたまってきた言行が恥ずかしい。

その人のブログには「悪」がない。批判や攻撃といった負の力とはまるで無縁。いきがって世間様に文句ばかりつけている自分のネガティブな心を思い知らされた。

有名人は別として一般人が匿名で手がけているブログには、どうしたって人間性が如実に表れる。生きる姿勢と言ってもいい。

心根が優しい、視点が公平、偏った先入観に囚われない、謙虚な姿勢、知的好奇心の幅の広さ、芸術への素直な共感、郷土愛、家族愛、先人への畏怖・・・等々。

あえて総括的に分析すれば、その人のブログはそんな評価になろうか。誉め過ぎか。

ちょっとオカルトチックな内容とか意味不明にぶっ飛んでいる内容もあるのだが、全体的には上質な読み物だった。

というわけで、自分が4年以上書いてきたブログを読み返してみた。

偶然見つけたその人のブログが「能ある鷹」だとしたら、私の場合「能なし馬鹿」が書き殴っている感じだ。

随分と偏狭な思想に縛られているオッサンみたいだ。イヤミだし、気取ってるし、クドイし。もっと柔軟で爽やかな心を持つようにしよう。今更無理だろうか・・・。

以前書いたものを読み返すと、ブログを始めたときに完全匿名とはいえないスタートだったことも影響して、本音が全然書けていないことに気付く。

本音を書かずに綺麗事ばかり書いているから、本来は心が解放されるはずの「表現する」という作業が、逆に中途半端になってストレスになっているのだろう。

アレを喰ったコレを呑んだ、ああ良かったなどと書いているが、本当はマズかったことも多い。

本当はカップ麺のうまいまずいを詳細に語りたいし、「伝説のスタ丼」とかいう怪しいチェーン店の味を一刀両断にしたい。

銀座のクラブがどーだのこーだの書いているが、池袋の大衆酒場が妙に落ち着くし、池袋のバニーバーの衣装に萌える。

温泉の泉質がどーだの旅館の風呂があーだの書いている一方で、もう随分と吉原で風呂に入ってないなあなどとくだらないことが脳裏をよぎったりもする。

クルマの運転席に置いたまま、ケツで踏んづけちゃって壊れたメガネを修理できずに歪んだまま使ってるし、喫茶店代をおごってもらっただけで実は大喜びしているケチな性分でもある。

TPP問題だって、日本の食料自給率が危機だから無条件で賛成できないなどと気取りながら、実際にはジョンロブやエドワードグリーンの靴が関税撤廃でどのぐらい安くなるかだけが興味の対象だ。

もっと本音を言えば、個人的な家庭の話も随分と装飾して書いている自分がイヤだ。本当は「解散!」って叫びたいぐらいなのに、そんなことは書けないし、ダウン症の息子のことだって同じだ。

「障害児を授かって命の輝きに思いを馳せる父親」みたいに何度も書き綴っているが、本音は全然違ったりするのも正直ストレスだ。なんでそんな目に遭わねばならないのか、こっちがダウンしたいと思っているのが実際の姿ではある。

仕事についても、報道だ、メディアの姿勢だ、社会の公器だなどと格好付けても、営利企業としての存立基盤はただただ利益確保だから、そのために目をつぶることも増えてきた。なんか疲れる場面が多い。

資金繰りに青くなったり赤くなったりして胃腸の調子は悪くなるし、コストカットに関連した人事の悩みだって尽きない。

好きな人に思いが届かなかったり、諍いを起してしまう不甲斐なさに落ち込むこともある。やるせなす。

どうも最近、仕事やプライベートすべてにおいて、「本音と建前と実際」の渦の中でこんがらがっているような感覚になることが多い。

どうでもいいことまで含めて、あーでもないこーでもない、などと悶々としていると、「鬱はこんな風に始まるのだろうか」と無性に恐ろしくなったりする。

バイオリズムが悪い時期に入ったのだろうか。

いかんいかん。もっとお気軽モードになることにする。もう少し自分の首を絞めない範囲で、本音を出しながら相も変わらぬ雑文を書き続けていこうかと思い始めている。

まずは血圧を下げることと、不摂生による吹き出物を治そう。うーん、小さい・・・。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

富豪記者さま

お世話になります。富豪記者さまの後輩の者です。先日はkさんのお店でご一緒させていただきました。
ブログ続けてくださるとのこととても嬉しいです。月水金の楽しみなので。浅草の記事(とても浅草を的確に表現してくださっていたと思います)と、震災後は支援に人生をかけようという男性の記事特に心を打たれました。

命の問題は人類全てで引き受けるものだと思っております。。どうか抱え込みなさらないで下さいね。とえらそうなことを申し上げてスイマセン。
これからも楽しみにしております!

登別より

富豪記者 さんのコメント...

命の問題、実に深いご意見ありがとうございます。ホントにどこかに引き取ってもらいたいものです。。。

とかいうと鬼みたいですね!