夏である。暑い。子どもの頃はもちろん、若い頃も暑い夏が大好きだったが、最近はさすがにキツい。実際、昔はこんなに異様に暑くなかった。確実に気象状況は変化している。
目白にある和菓子屋「志むら」のかき氷にありつけないのが物凄くストレスである。例年になく店が大混雑している。先日も平日の夕方16時にノコノコ行ってみたが行列を見て断念。由々しき問題である。
調べてみたら2008年から毎年のようにこのブログでも取り上げていた。「志むらのかき氷」は私にとっての夏の風物詩だ。
SNSなんかが発達したせいか、はたまた単純にかき氷人気が盛り上がっているせいか、年々店が混雑するようになった。ちっとも食べられない。
さて、季節ごとの味覚を楽しむのは日本人の楽しみである。四季それぞれにウリはあるのだが、さすがに暑い季節である夏は他の季節に比べると不利である。ソーメンやスイカやかき氷が主役だったりする。
松茸やフグに比べると随分と線が細い。ウナギを夏のイメージで認識している人もいるが、アレは本来は冬の味覚である。夏にちっとも売れなかったから「土用の丑の日」キャンペーンが生まれたわけだ。
穴子は夏にウマくなる魚だ。ウナギの酢の物である「うざく」を穴子バージョンで作ってもらうのも悪くない。「あなざく」である。不思議と夏になると食べたくなる。
お寿司屋さんのネタで夏を告げるモノといえばシンコだ。コハダの赤ちゃんである。赤ちゃんのホッペのような肌触りというか食感がタマランチンなのだが、夏本番になるとシンコも終わりだ。
6月半ばから後半ぐらいには握り1貫につき5枚漬け、6枚漬けだったものが、徐々に大きくなり、3枚漬けぐらいのサイズになる頃が食べ頃だ。シンコが大きくなれば夏まっ盛りである。
シンコがチヤホヤされなくなった頃に登場するのが新イカである。スミイカの赤ちゃんである。
初物食いといえば聞こえがいいが、シンコも新イカも単なる「赤ちゃん食い」である。そう考えるとちょっと残酷だ。
新イカが終わる頃のには生イクラが出てくる。こっちは赤ちゃんにもなっていないタマゴ状態で食べるわけだから、つくづく残酷な話ではある。残酷だがウマいんだからしょうがない。
さて、新イカである。個人的にはスミイカは好きな種類ではないのだが、新イカは別。赤ちゃん独特のフワッと頼りなく軟らかい感じの食感が最高である。
高田馬場・鮨源で食べた初モノである。新イカと新イカのゲソである。ゲソがまた良かった。ゲソのクセにすべてが「フニャフワ」って感じ。背徳感に満ちた美味しさだった。
なんだか自分がロリコン趣味オヤジみたいに思えてきた。変態趣味があるみたいでイヤだ。
人間の女性が相手なら一応、食べ頃は見極めている。子どもより大人の方がいい。突発的な「事故」の際には、相手が若すぎちゃうこともあるが、やはり「旬」こそ一番だと思っている。
話がそれてしまった。それにしても女性の『旬』って何を基準に決めるのだろう・・・。
さてさて、夏の魚といえば鮎も外せない。珍味好きの私にとっては鮎はキモを味わう魚だというイメージがあるが、身は身で川魚独特の風味があって美味しい。
先日、銀座のお寿司屋さん「さ久ら」で鮎の握りを食べさせてもらった。キモは別途、塩辛っぽく食べさせてもらい、肝心の身は一尾まるまる焼いて頭と尾っぽを切り落とし、寿司飯を抱いてもらった。
焼き鮎の寿司飯サンドみたいな雰囲気である。この季節ならではの楽しみだと思う。
日本人に生まれた幸せを実感する。
なんだか風流ぶった話を書いてしまった。
なんだかんだ言っても、ぶっちゃけ夏は串揚げをつまみに生ビールが最高である。画像はホッピーだが、これもどことなく夏っぽい。
二度漬け禁止の関西風の串揚げ屋でハムカツや紅ショウガの串揚げなんかをツマミにビールや黒ホッピーをグビグビするのが、ニッポンの夏の最高の喜びかもしれない。
ヘンテコなまとめ方になってしまった。
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