2016年8月26日金曜日

ウマい瓶詰め マズい瓶詰め


本格的に料理をすることはないが、ご飯だけはマメに炊いている。さすがに出来合いのパック白米を食べる気にはならない。

自分好みに炊いた白米さえあれば、卵かけご飯が御馳走になるし、ちょっと高級なレトルトカレーもより美味しく感じる。

炊飯器の早炊き機能を使えば25分ぐらいで炊ける。早炊きのほうが硬めに炊きあがるのは知る人ぞ知る話である。「モチモチ、ふっくら」など私の好みではないので、時間に余裕がある時でも早炊き専門である。

ベランダで一服しながらスマホで下世話な芸能ニュースでも見ていれば25分などアッという間である。最近はとくにマメに米を炊いていたので、SMAP解散騒動や強姦俳優の話題に詳しくなってしまった。

先日、ボケっとテレビを見ていたら「ご飯に合う瓶詰め特集」みたいな番組をやっていた。妙にそそられてメモをとりながら見入った。

ネット通販の鬼?になりかけている私である。さっそくアレもコレも取り寄せてみた。コメラバーとしては米に合う未知のウマいものを常に探している。



「甲州地鶏トマトラー油」なる一品と「食べるギョーザ」という一品である。炊きたてご飯に載っけたらウマそうである。

で、食べてみた。まずは地鶏トマトラー油から。一言でいえば味が濃すぎる。ほんのちょこっとご飯にくっつける程度ならそれなりに美味しいが、ちょっとビミョーだ。

炒め物の調味料としては活躍しそうだが、そのままだとどうにも強烈である。一時期流行った「食べるラー油」の派生系だろうが、食べるラー油自体がオトナにはちょっと厳しいのと同じだ。

続いては「食べるギョーザ」。これまた強烈である。ドンブリ飯に小さじスプーン一杯ぐらいで何とかいける感じ。若い頃ならウホウホ食べられたかもしれないが、これまたビミョーである。



こちらは「焼肉屋のご飯ダレ」と「鴨みそ」である。いずれもラベルを見るだけでヨダレが出そうになる。

「鴨みそ」はそれなりに品がある?味付けで美味しかったが、前者のほうはやはり味が強過ぎる。

保存性や想定購買層の好みを考えるとどうしてもジンワリとしたウマさではなく口に入った瞬間のファーストアタック重視になるのだろう。

とはいえ、ジャンクな食べ物が割と好きな私でもキツく感じるのだから、やや残念である。

ここで紹介した商品は400円から800円ぐらいのラインナップである。桃屋の瓶詰めなんかと比べたらちょっと高い。

そうはいっても10回、20回食べられることを思えば1回あたりのコストはお手軽である。高級品とまではいえない。

ちなみにあまりのウマさにこのブログで何度か書いた葡萄屋という焼鳥屋が発売している「鳥味噌」は確か1個1500円近い値段だった。高いといえば高い。でも、10回以上楽しめることを思えば1回につき100円ちょっとだ。驚くほど高いわけではない。

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2016/06/blog-post_8.html

結局は値段の勝負なのだろうか。一瓶で1000円を超えるぐらいじゃないと人様に勧められるほどウマい瓶詰めは見つからないのかもしれない。

瓶詰め界のスーパースターである加島屋の「さけ茶漬け」は中瓶サイズで2000円近い。世の中に出回っている鮭のほぐし身の中では比類なき高価格だが、圧倒的にウマいのも事実だ。

http://www.kashimaya.com/items/dtl100.aspx?p_cd=33101

一方的かつ富豪的?な観察結果としては一瓶あたり1000円オーバーじゃないと大人が喜ぶ味の瓶詰めには出会えないのではなかろうか。

瓶詰めはもちろん缶詰の世界も一昔前と異なり趣向を凝らした商品が次々に登場している。昔の大家族が核家族化の道を辿り、これからは単身世帯が爆発的に増えるのは時代の流れである。

単身世帯、すなわち“お一人様”とどう向き合うかがすべての業種業界の課題だが、「ちょっと値段は張るけど味は絶品の瓶詰め」なんかは結構な需要があるはずだと思う。

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