2020年3月30日月曜日

高級と大衆


別荘を持つのは面倒な人に人気なのがリゾート会員権だ。エクシブとか東急ハーヴェストあたりが有名だ。

会員権を買えば、全国の系列に安く泊まれる仕組みだ。余裕のあるシルバー層がばんばん買うらしい。

確かに高級ホテルや高級旅館に泊まろうとしても、自分で調べたり手配するのがメンドーな人にとっては、一定水準以上のサービスが約束されている会員制リゾートは便利だろう。



このブログでも何度かエクシブの話を書いているが、先日、東急ハーヴェスト系の熱海にあるシャレオツなリゾートに泊まる機会があった。

熱海というか伊豆山にある東急ハーヴェストクラブの「VIALA」という上級ラインのほうである。富豪みたいである。

会員制リゾートの宿泊券や優待券は案外出回っていて会員じゃ無くても普通に泊まれる。私も知り合いから回ってきた優待券のおかげで格安で利用できた。

やはり富豪ではない・・・。



上級ラインだけあって全体に高級感が漂っていた。さすがに大資本の経営するリゾートだけに、急ごしらえで無理に高級感を取り繕ったような宿とは一線を画している。こういう点が安定安心を求めるシニア層に人気がある理由だろう。

部屋も広く落ち着いたデザインでのんびりくつろげる。海を一望するテラスが心地よく、テラスの端には露天風呂もある。

部屋付きの露天風呂は水道水の沸かし湯というパターンも多いが、ここはちゃんと温泉がドバドバ出ていたから贅沢な湯浴みが楽しめた。



大浴場も行ってみたのだが、なんだかスタイリッシュ過ぎて風情の点でいまいちだった。部屋風呂でダラダラがベストな過ごし方だと思う。

最近はこういう類いの宿に行く機会が多くて、しっぽりとした高級純和風旅館に久しく行っていない。

個人的にはそっちの路線が好きだから、何かと観光業が厳しい今こそ、応援のためにもふらふら出かけてみようかと思っている。

さて、富豪記者ブログというタイトルの呪縛でそれっぽい話を書いたが、最近は会合も減ったので一人ぶらっと大衆酒場に行く機会が増えた。

一人ぶらっとといえば寿司屋というパターンが私の定番だったのだが、アニサキスアレルギー発覚以来、疲れていたり寝不足の時は寿司を敬遠している。



だいたい寝不足である。だからビビってお寿司屋さんに行けずに大衆酒場でモツ焼を頬張ってオシマイという非富豪的な時間を過ごすことも多い。

バイスサワーを飲む機会もやたらと増えた。タレ焼のモツに合わせてグビグビ飲むのが最高だ。レバカツや煮込みといった味の強いモノをさっぱりさせてくれる効果もある。



大衆酒場で注文する食べ物は世の中のグルメ評論とは無縁なのに、大人の男なら誰もが大好きである。

あの安っぽい雰囲気のマカロニサラダが良い。変に凝ったマカロニサラダはいらない。ベタなマカロニサラダこそ私を幸福にする。

普段は七味をあまり使わないのに大衆酒場に行くとジャンジャン振りかけたくなるのも不思議だ。一種の法則みたいなものだろう。



ホッピーだってよくよく吟味すればウマいかどうかビミョーである。にもかかわらず大衆酒場の空気がアレを崇高な存在に変える。私はもっぱら黒ホッピー派である。

大衆酒場に女性連れで行くことはない。あの世界はオジサマのオアシスだから一人で行くか男同士で出かけるのが正しい。

女性を連れて行くにしても、やはりよほど親しい間柄じゃないと落ち着かないはずだ。それこそズブズブの関係ぐらいじゃないとダメだと思う。

ホッピーを飲みながら、そんな相手が欲しいなあと思う今日この頃である。

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