2011年12月7日水曜日

年の瀬に思う

一所懸命だと知恵が出る

中途半端だと言い訳が出る

いいかげんだとグチが出る。



最近、知恵が出なくなったなあと考えていたらこんな言葉を教わった。まったくその通りだ。

そうだよなあ。普段しっかり頑張っていないと知恵って出ないものだ。妙に納得した。

というわけでグチばっかり出る日々だ。せめて言い訳が出てくるような段階に進歩しないとなるまい。頑張ろう。

いよいよ12月。ついこの間、わが社の新聞に、うさぎ年がどうしたこうしたとコラムを書いていたような気がするが、もう1年が過ぎる。

もうすぐ、干支にあやかって昇り龍がああだのこうだのという内容のコラムを書くはずだ。

11月中に年賀状印刷の手配も終えてしまった。早割でおトクだと言われて発注したのだが、12月頭にそんなものが出来上がってくると妙に気ぜわしい。

街中のイルミネーションが相変わらず賑やかだ。節電のために我慢して熱中症で亡くなったお年寄りがいたことを世の中は忘れたのだろうか。ほんの3,4ヶ月前の話だ。

どこ吹く風で光るネオンがこの国のふしだらさの象徴に見える。

おっと、グチになりそうだから話題を変える。

一年を振り返るにはちょっと早いが、この1年、いろんなことがあった。楽しかったことしか思い返したくない。それで済むならそうしよう。

それぞれの人にそれぞれの2011年があったわけだが、考えてみれば1年を振り返ることが出来るだけでも幸せなことだ。

災害による不意打ちで突然命を絶たれた人。本人だけでなく、残された周囲の人の心の傷も深い。思い返すのも恐怖だと思う。

すべての人に少しでも心の平穏が訪れることを素直に祈りたくなる。

ガラにもなく殊勝な気分になったのも12月という季節のせいだろうか。今年ほど生き方だとか、心の在り方だとか、そういう精神性にかかわる分野と向き合ったことはなかった気がする。

いろんなことを感じ、いろんなことに気付き、いろんな判断をし、いろんな葛藤の中にいる。

何かが変わったりしたわけではないが、そんな積み重ねが、いつか最善の答えにつながるのだと思う。

というわけで、今日は最近教わった詩を載っけることにする。茨城のり子さんの代表的な詩だ。

そこそこの年齢になって、いろいろな想いに悶々とする人達に贈りたい。というか、自分の戒めにしようと思う。




ぱさぱさにかわいていく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
何もかもへたくそだったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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