2014年12月29日月曜日

ブログを書くということ


今年の更新は今日で最後です。脈略のない雑文にお付き合いいただいて有り難うございます。皆様方にとって新しい年が幸多き一年になることを祈っております!

さて、先日とても励まされるコメントをいただいた。同年代の男性からのもので、公表は望まれないとのご希望だったのでここにはアップはしていない。

125日付けの「娘のこと」という一文に共感いただいた。他にも身の回りの色々なことへの心境が書かれていて、最後にはこちらが強く励まされた。実に有難かった。

半年ほど前にこのブログを知ってもらったとのことで、過去の分までさかのぼって熟読されたそうだ。

お恥ずかしいかぎりだが、割と何でも剥き出しにしてアレコレ書いてきた私にとってはとても嬉しいコメントだった。

年代的な共感、趣味嗜好、家庭環境、現在の境遇などなど相通じる部分が多いそうで、戴いた文面の端々から私自身との共通性をひしひしと感じることが出来た。

ごく一部を要約すると、「自分が抱えていた言葉にならない思いが表現されていて、同じような思いを抱えて生きている人がいることに救われた気がする」という趣旨の有難いコメントだった。

匿名様。スイマセン。少し引用しちゃいました。

まさに「こちらこそ」の極みである。ジーンときた。

オチャラけた話ばかり書くつもりで始めたブログだが、長年続けていると、変にカッコつけたり、説教がましいことを書いたり、どうも一貫性とは無縁なスタイルが定着してしまった。

今ではそれも一つのスタイルだと勝手に開き直っている。でも、時に自分自身と向き合うためのマスターベーション的な話を書き殴ってしまい悶々とすることもある。

だから、そんな種類のテーマに対して熱いコメントをいただけると、こちらこそ救われる気がする。

言葉をどう飾ろうと、自分が自分を語る以上は身勝手な要素やエゴを隠すことは出来ない。それでも日々後退しないで生きて行くには駄目な自分だろうと自分を信じて鼓舞するしかない。

中高年という生き物は、若者みたいにクヨクヨしちゃうと病気になってスグ死んじゃう。達観と楽観を旨に高歌放吟の精神でいればいいのだと思う。

このブログも来年になると、足かけ8年になる。書くこと自体が嫌いじゃないから続いているのだが、書くことで自分の考えを整理し、いろいろなことを自覚する場所にもなっている。

それに加えて時々嬉しいお言葉も戴ける。始めた頃には想像もつかなかった感覚を味わえている。これって幸せなことだと思う。

大学を出てすぐに書き物稼業を始めたのだが、当然、その頃は手書きの時代だ。鉛筆からボールペン、万年筆まで進化?して、わが社の編集現場のデジタル化にはダラダラと抵抗する側だった。

「手書きじゃなきゃ伝わらないぜ~」などとイキがってたわけだが、それも今や昔。デジタル化の恩恵みたいなインターネットという文明の利器のおかげで、見知らぬ人に励まされて感動している。

長く生きていると良いことがあるもんだと思う。ちょっと大袈裟か。

私自身、いままで難問に直面した時に、ふと目にした見知らぬ人のブログやサイトの何気ない言葉にハッとさせられたり、深く頷かせてもらうことは幾度となくあった。

固い話ばかりでなく、ちょっとした知識とか知恵とか、笑えるウンチクとか、さまざまなエッセンスを知らぬ間にいろいろな人の言葉から吸収させてもらっている。

私自身は無意識でも、見知らぬ誰かがこのブログを覗いてそんな感覚になってくれるなら、ノンベンダラリと続けてきたことも無意味ではなかったと思える。

う~ん、何だかまとまりがなくなってきた。

まあ四の五の言わずに、来年も思いのままに勝手なことを書き続けていきますので何卒よろしくお願いいたします。

年明けの更新は17日を予定しています。

皆様におかれましては風邪などひかれませんように、また、尿管結石、扁桃腺大爆発、逆流性食道炎、そして美人局には特にお気をつけくださるよう、心穏やかな新年をお迎えになることを祈っております。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今年も一年お疲れ様でした。一年半ほど前に知って以来、毎回楽しみに読ませていただいています。日本との接触が極度に少ないリスボンでの生活において、数少ない心の拠り所です。

ユーモア溢れる軽妙な文体もさることながら、程よい肩の力の抜け加減を感じさせる人生観も大好きです。

「中高年という生き物は、若者みたいにクヨクヨしちゃうと病気になってスグ死んじゃう。達観と楽観を旨に高歌放吟の精神でいればいいのだと思う。」なんて、全く同感です。

2015年は、是非是非リスボン上陸を実現させてくださいね。お待ちしております。スペイン料理がお口に合うなら、ポルトガル料理は絶対に気に入っていただけると思います。美味しいワインもポルト酒も沢山ありますから。

上陸の際は是非ご一報を。ファド発祥の町、アルファマの寂れたバーで地元のオッサン達に混じって往年の名曲に涙しましょう。

お体くれぐれもご自愛のほど、特に美人局にはご注意なさり、良いお年をお迎えください。

リスボン在住より

富豪記者 さんのコメント...

リスボン在住さま

過分なる御言葉、感謝しております。ただいま沖縄の怪しげな店で地元民謡に包まれながら泡盛を楽しんでおります。

ポルトガル上陸の際は御指導よろしくお願いいたします!

素敵な年末年始になりますよう祈念しております。