2018年9月12日水曜日

焼きめし、焼きそば


「自炊してるんですか?」。時々そんなことを聞かれる。自炊といえば、なんとなく本格的に料理に励んでいるイメージがあるから答えに困る。

私にとっての自炊は、ただコメを炊いたり、湯煎やチンでレトルトを温めるぐらいだ。その他は、麺を茹でたり、フライパンで肉を焼く程度だ。

この程度で自炊してますなどと宣言するのは気がひける。まな板や包丁を使わないことをポリシーにしているから「料理」などとは呼べない。

何かを切りたければハサミを使う。鶏肉も唐揚げ用やコマ切れしか買わない。包丁は不要だ。焼きそばにキャベツを入れる時だって、ちぎって済ませる。

時々、特製パスタを作るのだが、ニンニクは瓶詰の刻みニンニクだし、玉ねぎだってレトルトパックのぺースト状のものを常備している。

ラーメンに入れるネギもスーパーで売っている1パック100円ぐらいのカット野菜だ。

包丁、まな板まで登場させると「一生懸命に家事にいそしむ自分」って感じで、何かに負けた気がする。ちょっと意味不明か。

あくまで簡単便利だけを心掛けている。自炊や料理ではなく、あくまで「お手軽調理」という次元だと思う。

そんな私でも肉を焼く火加減や塩コショウの加減は結構こなれてきた。もともとセンスが良いのだと思う!?。自画自賛である。

先日このブログでも書いたが、最近になって新しい炊飯器を買ったので、ここ2週間ぐらいやたらとコメを炊きまくっている。

いろいろ試しているので失敗もする。硬めのコメが好きだから失敗作はボソボソ系である。こういうのが溜まっちゃうと炒めメシを即興で作る。


挽き肉炒めご飯である。見た目はたいしてウマそうじゃないが凄く美味しい。ぺろぺろ食べちゃう。

これは我がふるさとの味覚である。ふるさとと言っても杉並区だから今の住まいから遠くない。

中学高校の頃、肉が好きでコメが好きで、おまけに思い立ったらすぐに食べたいワガママな私に母親が作ってくれた簡単メニューだ。アッという間に完成する。

基本的に味付けは塩コショウだけ。ほんの少しウスターソースを隠し味に入れるのも悪くない。

大人になり、たまに自分で作るようになってからはアレコレと味付けに凝ったり、具材を追加してみた。でもなんか違う。やはり子供の頃に慣れ親しんだシンプルな味に勝るものはない。

創意工夫のカケラもないような食べ物ともいえるが、これが想像以上に美味しい。コショウ多めがポイントだ。


こちらはコンビーフ炒めメシ。ケチャップとウスターソース、顆粒状のコンソメもちょろっと入れて味付けを整えてみた。見た目はエグいが割と上品な味になった。

上質なコンビーフを使うことが大事なポイントだ。コンビーフから滲み出る脂分がコメにまとわりつく感じがウマい。炒める前にフライパンに油は入れないのがコツだ。

いずれの炒めメシも、具だくさんというわけではないので、他におかずがあって、しば漬けなんかも用意すれば完璧だ。

まあ、そんな情報が誰かの役に立つかはビミョーなところではある。


こちらは焼きそばだ。大型スーパーに割と普通に置いてあるシマダヤの上海焼きそばに最近ちょっとハマり気味だ。

麺がやや細め。フライパンで部分的に焦がしてみるとそれっぽい感じになる。ニラも入れたいのだが、そんなものは我が家の冷蔵庫に無い。シンプルにモヤシと豚肉が相棒だ。

豚バラを入れるのが王道だが、私の技術だとバラ肉には火が入りすぎちゃうので、黒豚ロースの切り身などを別に炒めて焼き上がった麺の上にトッピングする。

豚肉は割と上等なものを買って、あえて焼きそばとは別な味付けで焼く。豚丼用のタレでもよし、生姜焼きのタレでもよい。ウナギのタレだってアリだ。

焼きそばに付属しているソースは味が濃いので規定量の3分の2ぐらいで充分だ。ソースを控えることで少しだけ優しい味わいになって、しっかり味付けした黒豚とのバランスが良くなる。

どうでもいいことだが、そういう微妙な味の濃淡にはやたらと神経を使う。やっつけ仕事の中にも職人的な矜持は忘れないって感じだ。大げさである。

こういうドカ盛り焼きそばを週末の朝昼兼用メシとしてガッツリ食べるのが私の喜びである。

まあ、誰かに食べさせたわけではないので、本当にウマいかどうかは保証の限りではない。

0 件のコメント: