2019年11月27日水曜日

プロに磨かれた靴


趣味は靴磨きだなどと洒落たことを語っていたのだが、最近は横着になって靴の管理をサボっている。

本気で靴磨きに励むと、私の場合、やたらと気合いを入れて汗だくになるほど夢中になる。アレはアレで体力を使うから最近は軽く布でこする程度でごまかしていた。

それではダメである。キチンとクリームも塗って適度な周期で管理しないと靴は元気を失う。

で、反省したついでに人の力に頼ることにした。専門の業者にビカビカに磨いてもらっておけば、その後しばらくは軽く掃除するだけで靴の元気さは維持できる。



新橋に拠点を置く「靴みがき本舗」の支店が八重洲地下街の「Shoeshine TOKYO」である。私の職場から近いから頼んでみることにした。

まずは5足ほど持ち込んでみた。お手並み拝見というわけではないが、自宅近所にある靴磨きショップのほうが安いから、仕上がりを確認したかったわけだ。

1足につき2300円である。10足以上頼んだら結構な金額だ。牛丼を70人ぐらいに御馳走できるレベルだ。富豪みたいである。



結果がこれだ。バッチリである。予想以上にバリバリに綺麗にしてくれた。横着な私にとっては神の仕事である。

鏡面仕上げの美しさだけでなく、かかと周りも丁寧に磨いてくれて、コバ周りもしっかり掃除してくれた。リピート決定である。



8年前に買ったタニノクリスチーである。お気に入りの1足なのでやや疲れが目立っていたが、一気に輝きを取り戻した。

靴磨きの道具は細かなものまでたいてい所持しているし、綺麗に磨くコツも自分なりに知っている。でも、ここまで美しく仕上げるのは至難のワザだ。

やはりプロの仕事は次元が違う。それなりのコストを支払って享受する必要があるのだろう。多少高かろうと、私にとっては靴は趣味の世界だから散財も仕方ない。

こちらも8年モノのJ.M.ウェストンだ。バーガンディーカラーがフランスのエスプリを感じさせる?お気に入りの1足だ。



これまたビッカビカに甦った感じである。なんとも艶めかしいツヤで私を悩殺してくれる。私が悩殺されても仕方がないのだが・・・。

結局、この後で8足ほど追加で持ち込んだ。量が量だから一週間かかるのだが、ワクワクしながら待っている。

結局、牛丼を80人ぐらいにおごれる出費になってしまったが、良い靴は良い場所に連れて行ってくれるという格言もある。良しとしよう。

ちなみに、預けて磨いてもらった靴は、お気に入りの靴ばかりだ。すなわち私にとって一軍や一軍半の靴ばかりである。

ヨレてしまって生気を失った二軍、三軍の靴はそもそも愛着を感じなくなっているから預けていない。

考えてみれば、そういうヘタレてしまった靴のほうがプロの技によって物凄く変貌を遂げる。むしろそっちの靴を磨いてもらうほうが正しい活用法である。

そっちも預けてしまうと、いよいよ牛丼を100人以上におごる事態に陥る。日頃の横着のツケにしては痛い話である。



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