2021年7月5日月曜日

甘味と幸せ

 

昔からスリムとは程遠い体型を維持している。シュッとした体型でいることは大学生の頃までで終わりにした。大の男ならばやはり恰幅の良さは大事である。

 

言い訳はさておき、デブ系の人間にとって糖尿は厄介な相手だ。コロナ禍でますます糖尿の怖さが際立ってきた。

 

私は運良く血糖値はずっと正常だ。たぶんに遺伝的な要素もあるらしいので、こればかりは親に感謝だ。

 

一時期、ボーカリストという立場を自覚してマヌカハニーを毎日摂取したのだが、その時だけ血糖値が基準値を超えた。仕方なくやめたらすぐに数値は戻ったのでマヌカハニーの糖分は結構凄いみたいだ。

 

さて、前置きは終わり。甘いモノの話である。酒飲みは甘いモノを食べないなどという定説は今や昔、世の中、結構スイーツ好きなオッサンが増えているそうだ。

 

私もそうである。わが家の冷蔵庫には常にいくつかのコンビニスイーツがあるし、ハーゲンダッツやゴディバのアイスクリームも10個ぐらいは常備している。

 


 

ほぼ毎日タバコ休憩のために出かける職場近くのプロントでは、スイカジュースをグビグビ飲んでいる、夏場の楽しみだ。

 

市販のスイカジュースはナゼかウマいものが皆無なので、プロントのスイカジュースをぜひパック入りで市販して欲しい。きっとバカ売れすると思う。

 

先日、かき氷にぶったまげる機会があった。上野広小路のパルコに入っている「廚 otona くろぎ 」という店。

 

日本料理の人気店が出した甘味専門店だ。この時期はかき氷専門みたいで、半世紀以上生きてきた私が驚くような斬新なかき氷を食べさせる。

 





 値段は妙に高い。牛丼を45人にご馳走できそうなレベルだ。こだれだけ払えばさぞや凄いかき氷なんだろうと思っていたが、確かに凄いかき氷だった。

 

かき氷の概念が変わるような感じだ。「氷和菓子」という新たなジャンルに区分けされるべき出来映えだった。

 

昔ながらのざっくりした氷に毒々しい色のシロップをかけた古典的かき氷の大ファンだったら逆にこの店のかき氷はピンとこないかもしれない。

 

とくに白っぽいほうの「みたらしミルク」は口に入れた瞬間に衝撃を受けるほどのパンチがある。やたらとウマいのだが、チーズクリームがコッテリなので途中でキツくなる。

 

若い人なら最後までウマいウマいと叫びながら完食できるのだろうが、我が身の現実としてはさすがにクドい。

 

もう何年も前からかき氷の世界は昔とは違う方向に進化しているようだが、この店で食べてみて時代の変わり様を実感した気分になった。

 

私のような年齢でこういうイマドキスイーツを楽しめるのは大学生の娘のおかげだ。さすがに一人でスイーツ探検は出来ない。これが息子でもダメだろうから娘を持った父親の特権みたいなものだ。

 

先日もエシレバターと砂糖だけの妙にウマいクレープを食べることが出来たし、少し前には妙にシャレオツなパフェも食べた。

 


 

目白の駅前ビルに入っているデリーモというスイーツ屋だ。チョコレートが人気の店だとか。ピスタチオ好きの私はピスタチオクリームを使ったパフェを堪能した。

 

その昔、甘いモノが食べたくなると、そこらへんで売っているごく普通のチョコレートをかじったり、近所の冴えない和菓子屋で固くなりかけている大福を買って満足していた。究極のシンプルである「すあま」も好きだった。

 

時が経ち、飽食の時代も頂点に達したかのような今、妙に贅沢で妙に美味しいスイーツが世の中に溢れている。愛する娘とそんなものを呑気に食べて四の五の語っていられるわけだから幸せなことである。




 

 

 

 

  

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