2023年12月1日金曜日

元気モリモリになるには

 

すっかり牛肉を食べる機会が減ったが、身体がバテている時は時折ステーキが食べたくなる。1ヶ月ほど前にもステーキについてウダウダ書いたが、やはりステーキを頬張ると元気になったような気がする。

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/10/blog-post_23.html

 

相変わらず狭い行動範囲で店選びをしているが、最近見つけた日本橋のビストロが気にいって立て続けに食べに行った。店の名前はサクレフルール。日本橋駅より三越前駅のほうが近い。オフィス街のハズレにポツンと構えている風情が穴場みたいで良い。

 

ステーキ専門店となると肉以外のメニューが寂しいことも多いが、こちらはビストロを名乗るだけに気の利いた酒の肴や一品料理も多いので使い勝手が良い。

 


 

エスカルゴやカルパッチョなどワインに合う料理が多いのでこういう店では私もワイングラスを手にする。カジュアル過ぎず、かといって仰々しくない雰囲気なのでいろんな用途に使えそうだ。

 

小洒落たビストロというと狭い空間で隣の席との距離が近すぎるパターンが多いが、私はそういう路線が苦手だ。この店は結構な広さもあり、カウンター席も奥行きがあるから窮屈な感じはしない。

 

タルタルステーキが名物みたいで何種類か用意されているが、年齢的に臆病になっている私はついつい牛ではなく馬肉のタルタルを注文してしまう。

 



平たくいえば「馬刺し」だが、さすがにビストロ料理だけあってワインとの相性抜群のタルタルステーキとして出てくる。素直に美味しい。延々これだけで酒が飲めそうな感じだ。

 

話は逸れるが、タルタルステーキといえば何と言っても「ミスター・ビーン」だろう。英国の怪優・ローワン・アトキンソン演じる変人ビーンのハチャメチャぶりで知られるTVシリーズだ。

 

ビーンがレストランで注文したのが生肉のタルタルステーキ。生肉が出てくるとは思わなかったビーンの困惑と混乱ぶりが抱腹絶倒モノだ。シリーズの中でもこの回はとくに私のお気に入りだ。

 

https://www.youtube.com/watch?v=ImLYU5R1U38

 

話を戻す。普段、牛肉といえば出がらしのような牛丼ぐらいしか食べないのだが、バテ気味で身体に力が入らないような時にステーキを食べると元気が湧いてくる、ような気がする。

 

実際に食後1,2時間は確実に元気が回復した感覚になる。とはいえ、一晩寝ちゃうと朝には相変わらずのダルさが襲ってくるのでステーキ効果はおそらくただの気のせいかもしれない。

 

こちらの店のステーキは部位ごとにいろいろ用意されており、私の場合、脂っぽくない部位を2種類注文するのがお決まりのパターンになってきた。

 



量も選べるので二人だったら300グラムを2種類、計600グラムを注文するのが適当だろう。そのぐらい食べないと「肉をガッツリ食ったぞ」的な感覚にならない。

 

脂身がない肉なら結構ドシドシ食べられるので用意される3種類のステーキソースを味比べしながら無心で肉と向き合う。別注でチーズフォンデュ的なソースもあるので、とろーりチーズを肉に絡めるのもアリだ。

 

いつまでも熱々が維持される石盤にレア気味の肉が載っかっているので、時には断面を押し付けて焼き加減を変えながら味わうのも楽しい。レアこそ正義だった若き日との違いはこんな点にも顕著である。

 

それにしても若い頃はなんであんなに脂っぽい霜降り肉を嬉々として食べられたのか不思議で仕方がない。あれを吸収して消化出来るパワーが自分の体に隠されていたのかと思うと今の私はまったくの別人だ。

 

身体の機能の変化をいろんな場面で感じるようになったが、脂っぽい肉を受け付けなくなったことは劣化の最たるものだと感じる。すき焼き鍋が焦げ付かないようにするための牛脂の塊まで食べていた若き日の自分には魔物でも乗り移っていたのはなかろうか。

 



脂の白っぽい部分が全くない赤身肉を頬張りながら、時折ガーリックライスをパクついて過ごす時間はなかなか快適だ。これからグダグダな疲労感に襲われる日は増えていきそうだから、この店にも頻繁に通いそうだ。

 

問題はナゼかこういう系の店には一人では入ったことがないことだ。和食系ならどんな店だろうと一人でズシズシ入り込んでワシワシ飲み食い出来るのだが、ビストロっぽい店だとついつい誰かと連れ立って行きがちだ。

 

カウンター席に独りで陣取ってつまみを堪能したあとに肉を無言で堪能するのはとても楽しそうだ。近いうちに「おひとりさまステーキディナー」にもトライすることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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