2025年7月30日水曜日

さらば倦怠感

 

3月からの節制が実ってかなり体重が減った。30年前ぐらいの水準になった。具体的には134キロ減ったのだが、とくに目標設定をしたわけではないのでゴールが見えないのが困ったものである。

 

リバウンドは簡単である。変な話、体重を今の水準でキープしたいならリバウンドを考えて少なくともあと3キロぐらいは落とさないとダメな気がする。


先日コロナで寝込んだので減量に拍車がかかることに期待したのだが、ちっとも動かなかったせいか残念ながら体重に変化はなかった。

 

体重を減らしたところで誰かが賞金をくれるわけでもない。急にモテるはずもない。だったら何がしたいのか意味不明だが、実は私には秘かな企みがある。あと3キロぐらい落とした状態、すなわち16、7キロほど体重を減らしたら「夢の爆食いリバウンド月間」を楽しむことである。


毎日毎日カツ丼や鰻重やハンバーガーをガツガツ貪って過ごせたらどんなに幸せだろう。ファンタやスプライトもグビグビ飲もうと思う。それで5キロ以上リバウンドしてもまだ10キロ減は余裕で維持できている。10キロ減でキープできたら御の字だろう。

 

とはいえ、胃が小さくなりつつある今の状態だと思ったほどのバカ食いが出来ないだろうから悩ましいところだ。

 

まあ、こんな戯言を書いていられるのは幸せだ。大病を抱えていたら体重が減る減らないどころの話ではない。こんなことで一喜一憂していられるのは実に平和だ。

 

ここ数か月、ストイックに食事制限をしたわけではない。もちろん、絶対量は減らしたが意外に好きなものを食べ散らかしてきた。せいぜいカツ丼のご飯を半分以上残す程度の努力はしたが、サラダばかり食べるような勇気は私には無い。あくまでユルユルと調整に明け暮れていた感じだ。

 



ちゃんと鰻屋さんで白焼きを肴に一献みたいな時間も過ごしている。でも、シメの鰻重のご飯は「超少な目で!」などとシャバダバなリクエストを徹底している。

 

おかげで鰻重の美味しさはコメにこそあるという真理を痛感している。やはりタレのかかった白米をどっさり頬張ってこそ鰻重だと感じる。ちょぼちょぼ盛られたご飯だとやっぱりどこか寂しい。

 




そもそもコメが大好きだから節制目的でコメを控えめにするのはちょっとツラい。ちなみに小麦抜きにも並行して励んでいる。パンやパスタや麺類をここ数か月ほとんど口にしていないのだが、そっちは思ったほどツラくない。やはりコメである。

 

ウソかホントか時々しっかり食べたほうが中長期的な減量には効果的だと聞く。「時々」というのが実に曖昧だ。すぐに自分を甘やかしてしまう私の性格上、油断したら「時々」が毎日みたいになっちゃいそうで危険だ。

 

先日、100日ぶりぐらいに馴染みのお寿司屋さんを訪ねた。100日ぶりなら「時々」どころではない。多いときは週に一度は通っていた店だからかなりのご無沙汰である。

 




煮タコやら小肌のガリ合えやら煮ハマグリなどをツマミにグビグビと冷酒を身体に染み込ませる。節制暮らしで酒量も激減したから早いペースでホロ酔いになる。

 

やはり漫然と食ったり飲んだりを繰り返す日々よりもたまには自分を飢えた状態にしたほうが味覚がフレッシュになる気がする。自分がいかに飽食暮らしに慣れきっていたかを痛感する。

 



握りも78貫は食べた。回転寿司でいえば4皿ぐらいだがダラ飲み効果のおかげで結構満足した。これまでならこの後に牛丼やフィレオフィッシュを食べちゃうのが私の悪いクセなのだが、今の私はそういう悪魔の囁きには負けない。この日も無事に一日が終わった。

 

減量の話ばかりになってしまったが、元々は倦怠感退治が目的だった。キックボクシングジムに通い始め、小麦を摂取しないようにして新たなサプリも飲み始めた。糖質制限はあまり意識していないので、毎日毎日水ようかんやら大福やら水まんじゅうは食べている。

 

ダルくてダルくてデロデロだった状態はいつの間にかなくなり、最近は割とスッキリしている。何が効果があったかはよく分からないのが正直なところである。キックボクシングは続けているが、せいぜい週に2回である。それよりも小麦を意識したことがポイントだったような気がする。

 

もちろん、毎日毎日ラーメンを食べまくっても倦怠感に無縁な人もいるわけだから実際のところは不明だ。ただ、私の場合、コンビニのパスタや菓子パンやクッキー類などかなり過剰に小麦を摂取していたから、そこを改善したことは今の体調と無関係ではないと思う。

 

そのせいで、この夏私は大好きな冷やし中華を口にしていない。冷やし中華は例年、全国からあれこれ取り寄せるほど愛しているので今年は異常事態といえよう。

 

15キロ以上の減量に成功したら大盛りカツ丼をおかずにしながら具の無い冷やし中華2玉を主食としてウットリしながら味わってみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年7月28日月曜日

味噌汁が足りない

 コロナはだいたい5日間ぐらいの不調で済んだ。今回はやや重かった気がする。発熱、頭痛、全身の痛み等々なかなか厄介だった。季節のせいだろうか。


ヤツのせいで身体内部のポンコツ化、劣化が進むとしたら困ったものだ。過去数回分の感染と合わせて累積したダメージが私の血管などをヘナヘナにしていると考えるとちょっと怖い。大豆とかをいっぱい食べないといけない。


というわけで豆腐が具の代表恪である味噌汁をめぐる過去ネタを一つ載せます。


これを書いてから早10年以上が過ぎた。今でも私の暮らしには味噌汁が足りない。シングルライフになってから不便なこと、困ることはほとんど無いのだが、味噌汁問題だけは解決しないままだ。今後もずっとボヤき続けることになりそうだ。


https://fugoh-kisya.blogspot.com/2013/10/blog-post.html








2025年7月25日金曜日

またコロナ

 恥ずかしながらまたコロナに感染してしまった。通算で4度目か5度目だ。今回は喉痛と熱がかなりキツい。夏場の発熱は何かとシンドイから皆様もお気をつけください。


というわけで過去ネタをアップします。


恥ずかしいこと

https://fugoh-kisya.blogspot.com/2016/08/blog-post_17.html




2025年7月23日水曜日

スイカジュース

 

夏まっ盛りである。暑くてタマランチンなのだが、私が生息する中央区界隈ではまだセミの声が聞こえない。あの騒々しくも風流なセミの鳴き声があっての夏だと思う。

 

私にとっての夏の風物詩として見逃せないのがスイカジュースである。不思議と冬場には飲みたくならないが夏になると我が家の冷蔵庫の結構なスぺースを占有する。

 

スイカジュースへの愛を5年前にこのブログで書いた。当時、会社のそばにあるプロントで飲むスイカジュースにゾッコンだった(https://fugoh-kisya.blogspot.com/2020/06/blog-post_26.html)。

 

その後、座ってタバコが吸えなくなったからプロントとは縁が切れたが、スイカジュースをこよなく愛する私の性癖?は今も変わらない。

 


この画像は5年前にも書いたビミョーな味のスイカジュースだ。あの頃は仕方なくこれを家の冷蔵庫に常備していたが、今はスイカジュース業界も多少は進化したようでネットで探せば以前よりは種類が豊富になった。

 

私の一押しが「モーション」というメーカーのスイカジュースだ。輸入食品屋さん「カルディ」で人気を集めているそうだが、アマゾンで買ってみた。

 


ひとつが330mlという謎の分量なのが問題だが、素直に美味しい。いまのところ他を抑えてぶっちぎりの優勝だと思う。アジアのリゾート地などで気軽に飲めるスイカジュースとほぼ同じ味がする。その後は箱買いして愛飲している。

 



値段はちょっと高めだが、一本を2回に分けて飲めば妥当な金額になる。まあ、そんなしみったれた発想は嗜好品に対して抱いてはいけない。

 

私にとってスイカジュースはあくまでも嗜好品という次元である。オロナミンCみたいなものだ。オロCの容量は120mlなのに小売り価格は120円ぐらいだ。普通サイズのペットボトルに換算したら富豪的な嗜好品である。

 

オロCだけでなく、ドリンク剤やそこらへんの安いカフェのコーヒーの価格を考えてもこのスイカジュースを高いと敬遠するのは間違いだと思う。

 

それ以前に百円単位の高い安いを熱く語るようになったら富豪を目指す私の名折れだ。思えばウーバーでデリバリーを頼む際も250円追加の「優先配達」を悩まず選択するし、タクシー配車の500円の手数料も気にせず呼んじゃうわけだから小さなことをブツクサ書いても始まらない。

 

いかんいかん、話がシャバダバな方向にズレてしまった。今日はスイカジュースの話である。

 


私の友人はスジャータブランドのこのスイカジュースを好んでいるようだ。私もネット注文しちゃったのでウチにずいぶん溜まっている。これも美味しい。冒頭で紹介した「CHABAA」のスイカジュースより10倍美味しい。

 

ただ、スイカジュースそのものという感じではない。リンゴジュース成分も入っているとかで、「モーション」製のスイカジュースに比べると無理してスイカ味に近づけた感がしなくもない。砂糖的甘さがもう少し抑えてあればバッチリだろう。

 

スイカといえば、子供のころは太い三日月型にカットしてもらったものをスイカ用のスプーンを駆使して食べるのが普通だった。あの昭和標準形の食べ方をしなくなって久しい。今ではスーパーで売っているカットスイカばかり食べている。

 

今では定番商品の各種のカットフルーツだが、初めて見かけたときはブキミに感じた。「何かが根本的に間違っている」という印象が強かった。これって昭和人の感覚だろうか。

 

今ではすっかり時代に飼いならされた私である。あらかじめカットされたりんごやパイナップルの手ごろなサイズの商品をしょっちゅうコンビニで買っている。この季節はもちろんカットスイカだ。目に入れば必ず買ってしまう。適度な量に調整されているのがニクいと思う。

 

とはいえ、もしいま私がカブトムシやクワガタを飼っていたら、食べ残した皮付近の切れ端をヤツらの餌にすることはできない。当然ながらカットスイカは皮がない。「スイカ今昔」を語るうえでこの部分は大きなポイントだ。

 

よく分からないまとめになってしまったが、スイカジュースの更なる発展と普及、より良い商品が生まれることを期待している。

 

 

 

 

 

 

2025年7月18日金曜日

愛しのピスタチオ

 

先週の初めに私がハマっているピスタチオアイスについて書いた。毎日でも食べたいぐらいウマいのだが、そもそも私はピスタチオ味のスイーツには目がない。見つければすぐに買ってしまう。

 

三越のデパ地下などに店を構える妙に高いウエハース屋「BABBI」に魅せられたのもピスタチオクリームを使った薄いウエハースに悶絶したことがきっかけだ。

 


いつ頃からピスタチオ大好きオヤジになったのかは不明だが、きっかけはどこかで食べたアイスクリームだった。少なくとも30年ぐらい前は今ほどピスタチオ系スイーツが日本には無かったと思う。アイスクリームも然りである。今は幸せな時代になったと感じる。

 

ナッツ類は一般的に健康に良いといわれる。ピスタチオもビタミンが豊富で抗酸化作用や血流を良くする効能があるらしい。そんなことを聞くとスーパーフードじゃないかと思えてくる。

 

ちなみにスーパーフードという触れ込みで出回っている「チアシード」を毎朝のように1年以上摂取しているがいまだによく分からない。効能を調べても曖昧だし、実際に何がどう効いているのかまったく不明だ。

 

話を戻す。ピスタチオである。

 


スイーツに限らず普通のナッツとしてももちろんウマいと思う。問題は殻をむくのが面倒な点だ。横着な私は殻ナシの商品をネットで購入している。


食べながら誰が殻をむいたのかをいつも想像する。汚いオッサンが洗ってもいない手でせっせと殻剥きに励んでいる図が頭の中によぎるのが問題である。

 

そんなことより殻剥きバージョンは手間がない分、一度に食べ過ぎてしまうから困ってしまう。ピスタチオって実はかなりの高カロリーらしいので、調子に乗っていると平気で蕎麦を食べるぐらいのカロリーになるらしい。

 



先日、北海道に行った際も自分のお土産はロイズのチョコレートのピスタチオバージョンにした。ピスタチオのスイーツはチョコでもクッキーでも見かければついつい買ってしまう。

 

春から始めた節制生活のせいで、このところずっとパンを食べていないのだが、そうなると恋しくなるのがパンに塗りたくるピスタチオクリームだ。


ロールパン、はたまたクロワッサンあたりにクリームをたっぷり塗って味わうのは至福の時間だ。そろそろ再開してせめて月に一度ぐらいは禁断の味を楽しもうかと思っている。

 



職場にもピスタチオスイーツはいくつも常備している。もともと朝夜2食生活で昼飯は食べないから小腹がすく午後のひと時のために茎わかめ、せんべいなどを常備している。最近はそれ以外にピスタチオクッキーも仲間入りしている。

冷房で身体がちょっと冷えた時に紅茶とともにクッキーである。英国貴族みたいである。根っからお上品な私ならではのセンス?である。

 



コーヒーを飲み過ぎている日には紅茶がとても爽やかに感じる。ホッコリする。そこにピスタチオ風味のクッキーが加わるわけだからウットリしてしまう。

 

というわけでピスタチオへの愛を語ったついでに今の私の夢?を紹介したい。

 

先日のAmazonセールの際にあれこれ眺めていたら冒頭で紹介した高級ウエハースの「「BABBI」が出している製菓材料としてのピスタチオペーストを見つけた。15千円という驚きの価格だった。

 



分量が1キロもあるのでそのぐらいはするのだろうか。相場がまったく分からないのだが、ピスタチオクリーム愛好派として値段を気にせず買おうかと思った。でも1キロである。お菓子を作る予定もなく、ただただべろべろとクリームを舐めたいだけで買うのはさすがに異常だ。泣く泣く断念。

 

そんな常識に縛られている自分がちょっとイヤだ…。


いつか手に入れて抱えて舐めつくしたい。








 




 

 

 

 

 

 

2025年7月16日水曜日

虎杖浜にて

 

先日の北海道での野球観戦の前の日は虎杖浜温泉に一泊してホゲホゲしてきた。千歳空港からレンタカーで1時間程度だ。これまで何度も訪ねた登別温泉に近い立地だ。

 

今まではついつい泉質抜群で巨大露天風呂をウリにする宿が多い登別を選んでいたが、毎回、近くの海沿いにある虎杖浜温泉が気になっていた。今回、意を決して?ようやく海沿いの温泉を楽しんできた。

 



泊まったのは「ふる川」という宿。さびれた地方にありがちなシャバダバな宿だったらどうしようという私の心配を一気に払拭してくれた快適な宿だった。それにしてもこんな所でも複数の外国人観光客に遭遇した。登別ではなくわざわざこちらを選ぶセンス?にはビックリだ。

 

部屋はシンプルな和室だったが、極上のテラスが併設されていたのが良かった。目の前は海だけ。快適なソファでリラックスできた。

 





天気が良かったせいもあるが、海沿いの宿泊施設ならではの清々しさが印象的だった。なんならここと登別に一泊ずつ宿泊すれば、いろんな泉質が味わえて弛緩しまくれると思う。

 

肝心の温泉もかなり快適だった。運よく夕方も夜も翌朝も大浴場に誰もいないタイミングだったので貸し切り気分で満喫できた。琥珀色のトロッとした湯触りに癒される時間だった。

 




海を眺めて鼻歌まじりで寝湯に横たわる。誰もいないから鼻歌がだんだんと熱唱に変わり、それに飽きたら湯船の中でウトウトする始末。こういう時間を過ごすと寿命が延びるような気がした。

 

夕飯は部屋食ではなく海を臨むレストランで提供される。いろいろと凝った料理が出てきたが、事前に毛ガニとウニを別注しておいたので、それらを中心に冷酒をカピカピ楽しんだ。

 






虎杖浜の面する海域はこれから毛ガニの季節だ。その昔、やたらと毛ガニばかり食べる旅を頻繁にしていた私としてはこのエリアで食べないわけにはいかない。久しぶりの毛ガニに酒も進む。ミソと身肉の混ぜ混ぜバージョンはカニ業界?における格のウマさだと思う。

 

なかなか良かったのが朝ごはんだ。部屋に運んでくれるサービスがあると聞いたのでそちらを選んだ。もちろん食べる場所は海を目の前にしたテラスである。BGMは波の音だ。至高の時間だった。

 



ここまで書いてきた分だけでも充分堪能できたのだが、もっとも印象的だったのが朝焼け鑑賞である。宿のウリでもあるらしいので、朝5時前にノソノソ起き出してテラスのソファで寝ぼけながら朝日と向き合ってみた。

 

普段の都会暮らしでは朝焼け鑑賞など夢のまた夢だ。というか、そんな時間にわざわざ起きようなどとは思いもしない。その点、旅先の高揚感と非日常感のおかげでこんなシーンに立ち会うことが出来た。

 



結局、感動しちゃったせいですっかり目が覚めてしまい、そのまま二度寝が出来ずにこの日を過ごすことになった。この後のレンタカーの運転が眠くて眠くてちょっと危なかったことはナイショである。

 

夏の盛りに温泉なんて暑くてかなわんと出発前には思っていたのだが、さすがに北海道まで行くと夜や朝は快適な気候だった。寒い時期の温泉は別格の気持ち良さだが、夏場も場所を選べば温泉ざんまいの時間を快適に過ごせることを再認識した。

 

なかなか良い旅だった。

 

 

 

 

2025年7月14日月曜日

エスコンで感動


初めて野球場に足を運んだのはもう50年も前のことになる。後楽園球場で王選手がホームランを打っていた頃だ。半世紀という年月は世が世なら人間の一生ぐらいの長さである。

 



半世紀たった今、世界に誇れる凄い野球場が北海道にある。エスコンフィールドだ。普段はファイターズの本拠地だが、先日、日米大学野球の会場として使われていたのでノコノコ出かけてきた。

 

まさにボールパークと呼ぶにふさわしい素晴らしい球場だった。日本の野球文化もここまで来たのかと非常に感慨深かった。昔の野球場といえば酔っぱらったオッサンが下卑たヤジを飛ばす怪しげな場所だったが、エスコンフィールドにはそんな雰囲気はまったくない。

 

遊園地のようなレジャーエリアである。この日は本拠地ファイターズの試合ではなかったから閉まっているお店も多かったが、それでも楽し気な雰囲気は充分感じた。

 



この球場には部屋から試合が見られるホテルまで併設されている。「TOWER11」と名付けられたホテルだ。ファイターズ時代のダルビッシュや大谷翔平の背番号が11だったことが名前の由来だ。上の画像はホテル内のあちらこちらだ。

 



客席から見るとレフトスタンド上部に位置する。試合を眺めるにはさすがに距離が遠いが、あの臨場感を自分の部屋に居ながらにして楽しめるのは画期的だ。

 

泊まった部屋は球場内のクラブハウス、すなわちロッカーエリアを模した造りで、ご丁寧にホンモノの選手使用のバットやグラブなどがインテリアとして使われている。ファイターズファンじゃなくても野球好きならかなり楽しい。

 



シングルベッドがタテに2つ、メゾネットになっているから上階にもベッドが2つ。その他にグランドを見下ろせる窓際のソファベッドを入れたら5人で泊まれる空間だ。

 

そんな部屋に一人で泊まってみた。なかなか贅沢な時間だった。たまにはこういう愉快な場所に身を置くのは精神衛生がすこぶる絶好調になる。


この日は睡眠時間3時間でここにたどり着いたのだが、こんな空間を目にしたら疲れも吹っ飛んで子供みたいなワクワク気分になった。

 






おまけにこのホテルには野球場を見下ろせる温泉大浴場もある。世界初の試みだとか。水着で利用できるくつろぎゾーンと純粋な温泉大浴場に分かれていて、くつろぎゾーンにはサウナもある。

 

サウナに入りながら野球の生観戦である。これを考えた人を褒めたい。くつろぎゾーンではドリンクやスイーツも注文できる。もはや野球場という概念を通り越したテーマパークである。

 



さてさて、肝心の野球場としての機能はどうかというと、これまた客席もゆとりがあって試合が非常に見やすい。巨大スクリーンが一塁側、三塁側双方にあるためどの席からもエンタメ感を満喫できる。

 

この日は試合開始までは屋根が閉まった状態だったが、18時のプレーボールに合わせて屋根がオープンになった。気づかぬうちに静かにそろりそろりと屋根が開いていく感じもカッチョ良かった。

 


 

バックネットエリアの座席はゆったり仕様で、足元の空間も広め、大昔の後楽園球場の窮屈な椅子席を覚えている私からすれば極楽空間だった。

 

選手のベンチのそばに設けられたダッグアウトシートもなかなか迫力があった。グランドよりやや低めに位置しているため、選手との距離が近く臨場感たっぷりだった。

 



肝心の試合は日本代表がボロ勝ちの展開だったので途中で飽きてしまい、いったん中座して徒歩3分ぐらいの距離にあった回転寿司屋に行く。函館に本店がある店なので、ニシンやホッケ、タラコなど北海道らしいネタをいくつも食べた。

 



のんびりビール片手に寿司を満喫して、部屋に戻って試合終盤の89回の攻防を眺める。部屋のスピーカーからは球場内の音声を聴くことが出来るので打球音や歓声がナマで聞こえる。

 



日本代表の勝利を見てから再び温泉へ。いそいそ帰るお客さんや試合後のグランド整備を眺めながら温泉に浸かるわけだから何とも不思議な感覚だ。

 

それにしても試合後のグランド整備の丁寧さには驚いた。試合終了から34時間は芝のチェックや土の部分をならす作業が続いていた。

 

試合開始前のセレモニーで使った両国の国旗の片づけなどもしっかり眺めた。10人以上がシワを伸ばしながら丁寧に畳む作業をしていた。裏方さんの大変さがちょっと分かった。

 



 

で、ぐっすり眠って翌朝のこと。朝7時ぐらいである。カーテンを開けたら当然ながら目の前に野球場が広がっていた。これにはかなりシビれた。無人の野球場が朝日を浴びて美しく目の前にあった。妙に感動した。

 




 

野球を好きになって50年。なんとも感動的な時間を過ごせた。

 

 

 

 

 

 

 



2025年7月11日金曜日

週末の朝


平日の朝食は慌ただしい。いわば生きるために口を動かす作業に近い。エサとまでは言わないが、食そのものや空間を楽しむものではない。

 

週末は様子が変わる。週末の朝ごはんには得も言われぬ高揚感がつきものだ。ダラダラできるし普段の朝には食べないようなものが恋しくなる。

 

ほんの数年前までは起床と同時に空腹バリバリの食い意地男だったので、デリバリーで朝からハンバーガーや牛丼を取り寄せて爆食したり、肉をたっぷり入れた焼きそばを大量に作ってみたり乱れた朝食を楽しんでいた。

 

今も朝から牛丼特盛を食べることは可能だが、さすがに少しづつ常識人になりつつあるから滅多にドカ食いはしなくなった。ここ数か月の節制生活のせいで朝っぱらから空腹バリバリという習慣も消え失せた。まるで普通になってしまった。

 

このところ週に23回はキウイとヨーグルトだけという何ともフヌケた朝食で済ます。昔の私を知る人がみたら確実に余命が短い重篤な状態だと勘違いされるはずだ。

 

そんな今でも週末の朝はやっぱり「レジャー感」を求めがちだ。このブログで前に書いた「蘭王たまご」に加えて、やはりこのブログでも書いた私が追っかけ?している北海道・「大金ハム」のベーコンが揃っていようものならチャチャっとベーコンエッグを作ったりする。

 



やたらとウマいベーコンはグワシっと肉を齧る感覚を重視したい。だから厚めにカットする。蘭王タマゴは黄身がとろけるぐらいの目玉焼きに仕上げる。時にベーコンに半熟の黄身をビチャっとつけて味わう。至福の時間だ。

 

話は変わる。先日、近場のシャレたカフェに娘と連れ立って出かけてみた。ほぼ寝間着のままでキャップをかぶって優雅な?朝外食である。

 

小伝馬町にある「COMMISSARY」というカフェというか小洒落たフードコートみたいな店が目的地だ。ここはドーナツ、タコス、ベーカリー、クラフトビールを扱う店が集っている。大げさに言えばヨソの国に旅しているかのような感覚で週末の気分をアゲげてくれる。

 





コーヒー片手にピザだタコスだドーナツだ、おまけにクラムチャウダーだ!っていう時間は何となく愉快である。


上等な銀だらの西京漬けに炊き立てご飯のほうが朝食としては正解だ。でも、週末の朝はネジがユルユルだからこういう雑多なブランチ的な過ごし方にウキウキする。

 

たったこの程度の変化球で生活に彩りが加えられるとしたら散歩がてらのお出かけにも大いに意味がある。

 

とはいえ、いろいろ並べたい私の悪い癖で贅沢に注文しまくっていたら結構な値段になってしまった。周りのお客さんは皆さん一品とコーヒーぐらいでチンマリしている。そりゃあ早い時間朝からビシバシ食べまくる人は少数派だろう。

 



何度も注文するから立ったり座ったりと落ち着きのないのは私の席ぐらいだった。節制生活を楽しんでいるわりには根っからの大食漢魂のせいで暴走してしまう。ピザもこの画像以外に2種類も追加した。

 

店ごとに注文の都度支払っていたから気づかなかったが、帰り際に合計金額を確認したら立派なホテルのモーニングビュッフェに行けるぐらいの値段だった。

 

ウーバーで朝マックとスタバと牛丼をいっせいに取り寄せたほうが安く済んだなあと意味不明な後悔とタメ息をつきながらとトボトボ帰宅した。

 

まあ、それが週末ってもんだろう。