アル中気味の人やチェーンスモーカーのお決まりの言い訳は「その分税金をたくさん払ってる」。
クルマ好きならガソリン税を人より多く負担しているわけで、贅沢品なり嗜好品が好きな人は、当然、関連する税金を人より多く納めている。
さて、私。タバコだけでなく、キューバ産葉巻も自宅のヒュミドールに常に数十本は保管するレベルのシガー愛好家であり、アルコールは毎晩摂取し、そこそこクルマも好きとあって、いわゆる間接税高額納税者を自負できる。
間接税の親玉といえば、消費税だが、こちらの負担もきっと国家に結構貢献している。
以前から、1年間に負担する消費税の総額を記録しようと考えているが、家計簿をつけるより煩雑そうなので実現していない。もっとも、1年間の収入から、貯金などの手元に残る金額を差し引いた金額には、原則として消費税がかかっていると考えると、「オー!!」という金額になる。
この考え方は、支出に占める家賃や教育費(消費税が非課税)のウェイトが大きい人だと変わってくるが、1年間で2千万円くらい“可処分”してしまう人なら、ざっと100万円は納税していることになる。消費税導入時、1円玉の煩雑さが話題になった消費税だが、積もり積もれば相当な支出になる。
とはいえ、富裕層には、消費税アレルギーが少ないのも事実。所得税や相続税など個人にのしかかる税金は、たいていお金持ちを差別する仕組みになっているのに対して、消費税は一律の税率であることがその理由だ。
大富豪でも貧乏な人でも税率は同じという点について、不公平感を指摘する向きもあるが、そもそも購入するものの値段自体に格差があるのだから、十分公平だと思う。
105円の回転寿司を食べる人と銀座の寿司屋で万単位の支払いをする人とでは、当然同じ寿司でも消費税の負担額は大きく変わる。十分資力に比例するわけだから一律税率でまったく問題はない。
そう考えると、逆に段階的に税率が上がる所得税や相続税の方が変だ。消費税という制度がすっかり定着していること自体が、ある意味その証だろう。
10年以上前だが、大蔵省幹部の興味深い話を聞いたことがある。すべての税金を一律税率にしたら、所得税でも法人税でもすべて7~8%の税率で税収をまかなえるといった趣旨の話だ。
稼げば稼ぐほど、残せば残すほど、罰金のように税金がかかってくる高額納税者にすれば、実に魅力的な話だ。
2007年10月26日金曜日
理想の税金
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1 件のコメント:
理想の税金は”経費課税”だと想うんだけども・・・・・
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