2007年10月24日水曜日

ピンク系テカリ顔

練馬で呑んだ。富豪なのに練馬だ。カウンターで隣り合わせになったオヤジサンは、生粋の練馬人。おとなしく呑んでいた私はあっさり捕まった。アレコレ商売の苦労話を聞かされたが、60歳を超えた彼にとって中学時代の同窓会が生き甲斐らしい。

大学に行って大きい会社に入った友人の多くが、とっくに肩を叩かれ、肩書きのない状態を恥じて同窓会に出てこないという。

中卒で親に弟子入りし、その後事業を相続したオヤジサンは、若い頃、大卒組に随分とコンプレックスを感じさせる言動を受けたらしい。現役で「社長」を続ける今こそが、大卒組相手にちょっとした優越感に浸れるみたいだ。

我が身にリスクを背負って生きてきたオヤジサンの自負が分かる気がした。安定志向の勤め人が、会社経営のことで眠れずに睡眠薬に頼ることはない。規模はどうあれ、経営者は24時間が事業と一心同体。中小とか零細とか見下されても、自分の城の維持に心血を注ぐ。その積み重ねは顔つきにも出てくる。勤め人を終えた途端、しぼりカスみたいな顔になっている人は多い。
「ピンク系テカリ顔」。初老になったとき、そんな顔で生きていたいものだ。

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