2010年4月16日金曜日

ウソツキは・・・。

鳩山首相の存在感が日に日に薄まっている。先日のワシントンでの核関連サミットでも当然のように存在感は示せず、オバマ大統領との首脳会談はアメリカ側から受入れてもらえなかった。

そりゃそうだ。日米関係の重要課題である沖縄の基地問題で場当たり的迷走をしている姿はアメリカにとっても理解不能だろう。

普天間移設問題では「3月末までの政府案一本化」という話があったが、鳩山首相はいとも簡単にホゴにした。この人の言語感覚というか、言葉の軽さには呆れるしかない。虚言癖といわれて当然だ。

5月末の決着というそもそもの約束事もどうせいい加減に扱われるという見方も広がってきた。政治のトップの発言が国民から信用されていない現状は異常だ。

母親からの毎月1500万円のお小遣いを「知らなかった」で通した人物だ。信用しろというのが無理な話。

オバマ大統領に対して自信満々に発した「トラスト・ミー」はブラックジョークにしか思えない。

トップの体質に象徴される言葉の軽さは、政権の政策全体への不信感にもつながっていく。マニフェスト選挙で誕生した政権だ。結果的に約束違反になりそうなテーマへの“言い訳”が気になる。

口から出てしまった言葉なら、ついうっかりという場面もあろうが、政権政策を示したマニフェストは次元が違う。こちらまで軽いものになったら世も末だ。

メロメロな鳩山政権がなんとか維持されている背景にはメディアにも理由がある。とにかく「自民党は悪」という前提で政権交代だけが正義とばかりに煽ったのがテレビや大新聞だ。

いざ政権交代が実現したら、さすがに自民党びいきは出来ないから、仕方なく政権ヨイショ報道が前提になってしまった。

幹事長の政治献金疑惑と党首の巨額脱税疑惑が同時に発生していても、メディアの追求は及び腰。これらの疑惑が自民党政権だったらどういう展開になったかは誰でも想像できる。

麻生首相がホテルのバーで酒を飲むことを批判しても、鳩山首相が夫婦でちゃらちゃらファッションショーに出ることは楽しく報道する。それが現実。

マニフェストが堂々とホゴにされても権力の監視役であるメディアがゆるゆるだったら目も当てられない。政治が単なるパフォーマンス発表会に成り下がる。

ウソやデタラメに対して無関心とか寛大であることは危険だ。約束の大事さは国民全体で注視すべき課題だろう。

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