2011年4月6日水曜日

昼飯問題

日々、私を悩ませる問題のひとつが昼飯だ。
そんな書き方をすると大げさだ。でも私の人生にとって昼飯問題は非常に重要かつ厄介なテーマだ。

なんたってその日の夜の酒の呑み方に多大な影響があるわけだから安易に考えるわけにはいかない。

朝飯は必ずしっかり食べる。子どもの頃からこれだけは不変だ。食べ過ぎないようにしているが、結構しっかり食べる。

朝から牛丼だろうとパスタだろうと大丈夫だ。私の場合、一日のうち、いちばん空腹を感じるのが朝だ。考えてみれば、前回の食事から10時間とか12時間も間隔が開いてるわけだから、腹が減るのは当然だと思う。

朝しっかり食べると昼時に空腹を感じるのはすっかり午後になってからだ。2時とか、ヘタすれば3時ぐらいに空腹モード。これが問題だ。午後3時にしっかりとした食事をしたら、夜の酒がウマくない。

今日はどこで何を食べようかという発想や店選びもモチベーションが上がらない。やはり夕方以降の6時とか7時過ぎに空腹を感じるようにタイムマネージメントしないとダメだ。

朝にドカ食いして、午後の空腹をしのいで、夜の7時ぐらいに空腹ブリブリになってからウマい酒とウマい肴をワシワシ摂取する。これが最も収まりの良いパターンだ。

朝を少なめにして、ちゃんとした昼時にそこそこ昼飯を取って夜の席になだれ込む。このパターンも悪くない。

ただ、私の場合、「そこそこ食べる」という行為が苦手だ。だいたい、世の中の飲食店の昼飯は量が多すぎる。全部食べれば相当な満腹感だ。外食する場合、軽めに食べるという行為は意外に難しい。

おまけに私自身の食い意地にも問題がある。軽めにもりそばで済まそうと思っても、なぜか「大盛りで」と注文しちゃうし、ライスのお代わりが自由だと聞けば、おかずが無くてもお代わりする。

ハンバーガー1個とか、おにぎり1個とかで終われるような節度を持ち合わせていない。結局、昼飯をパスすることが増える。そのうえで、夕方、歌舞伎揚げとかハッピーターンをボリボリかじったりする。

ここまで書いてみて、実にくだらないことに脳みそを使っているのだと我ながら呆れる。そうはいっても1日1日を大事に生きるためには、夜の酒に焦点を当てながら朝飯、昼飯計画を考えねばなるまい。

ちなみに、「富豪」を名乗る以上、時には贅沢ランチも楽しむ。私の職場は残念ながら池袋というシュールな街なので、地元では昼からウマいものを食べようというモチベーションは起きない。

午前中から都心部に出ている時、うまく昼飯時に当たれば、ホテルランチが多くなる。「生きるために仕方なく摂取する」ようなワンコインランチみたいなのは好きではない。あれなら一食抜いて夜にガッツリいった方がよい。

ホテルランチといっても、ナイフにフォークみたいな大げさな食事を酒抜きで味わってもつまらないので、たいていは、テナントの天ぷらや特製天丼を食べたり、ウナギ屋で特上を食べたりして満足する。

昼の天丼に3千円とか支出するのはバカみたいだが、いつ大震災が来るか分からないし、ひととき優雅な気分になることもモチベーション維持に必要だろう。

まともなホテルのカフェスペースでは、たいてい「正しいニッポンの洋食」風のメニューが揃っている。このあたりも捨てがたい。パスタとは呼べないニッポンのスパゲッティーも妙にウマいし、ピラフ類も魅力的だ。

ちょっと前の話だが、ある週に4日間たまたま昼のホテルメシが続いた。帝国ホテルでは「天一」、京王プラザホテルでは中華の「南園」、渋谷のセルリアン東急、ホテルグランドパレスではカフェレストラン。なんか忙しいビジネスマンみたいだ。さすがに体重が増えた。

このなかで私がいちばんホッコリしたのが、もっともカジュアルな一品、「グランドパレスのピラフ」だ。


大手町周辺で小難しい打ち合わせが終わり、解放された一人の昼下がりだったから、ピラフ食べたさの一心だけでグランドパレスに直行。ここのピラフは、小学生時代から折に触れて食べる機会があり、かれこれ35年は食べている“ふるさとの味”みたいなものだ。

正直、昔の方が思い入れもあってウマかった記憶があるのだが、それでも変わらない味付けで特製ソースの滋味も不変だ。

いつも2つぐらい食べたいと思うのだが、さすがに恥ずかしくてそんな注文は出来ない。とはいえ、いつ震災に遭うとも限らないから、次回こそダブルで頼もうと思う。

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