2011年4月27日水曜日

グルメぶったオヤジ

おでん、焼鳥といえば、わが国の代表的なファーストフード。安くて手軽というのが普通の感覚だが、銀座あたりだとこの常識が通用しない。

善し悪しはさておき、高級なおでん、高級な焼鳥というジャンルは日本の中でも銀座界隈でこそ成り立つ。そこに価値を見出すかどうかは人それぞれだが、赤ちょうちんやガード下とは違う楽しみ方があってもいい。

銀座のおでん屋には、客単価1万円ぐらいの店がいくつもある。字面だけ見ればバカみたいだ。ただ、その店の空気感とかが好きなら仕方がない。

ちょっとした一品料理の質も当然高いわけだから使いようだ。焼鳥にしても場所柄、上等な素材を丁寧に提供しようとすればそれなりの値段になる。

焼鳥1本500円という店がいくつもある。いまどきの牛丼なら2杯は食える。とはいえ、銀座界隈でしっぽりゆったり焼鳥を味わいたい気分を牛丼の単価と比べても仕方がない。

先月だったか、このブログでも書いた「サソリの揚げ物」なんて一匹500円ぐらいしたから、それに比べれば500円の焼鳥は許せる存在。

上等なカウンター割烹と比べれば、1本500円の焼鳥を5~6本食べた方が経済的なわけで、そこに適度な雰囲気、まともなサービスが加われば充分存在価値はある。

先日、「銀座離宮」という焼鳥屋に出かけた。1本500円パターンだが、一本あたりの量が多め。他の一品料理をアレコレ食べていれば、5~6本で結構腹がふくれる。そういう意味ではもっと高くつく焼鳥屋が周囲には珍しくない。

逆に言えば、高級焼鳥というジャンルにしてはお手軽路線なので、悪く言えば、中途半端な感じもある。

コリドー街に近い場所でもあり、大胆に高級路線に踏み切れなかったのだろうか。オトナ専用の店かと期待していたが、そうでもない。個人的にはもう少し「しっぽり感」が欲しい。




ブツブツ言っている割には、美味しくてバクバク食べた。実に素敵?だったのは、うずらの卵。半熟だ。黄身がビュワンとこぼれ出る。ウヒョウヒョ言いながら食べる。官能的だ。コレステローラーとして生きている私だ。許されるならこれだけで5本ぐらい食べたい。

結局、美味しく食べたわけだから、ああだのこうだの食べ物屋さんを論評する自分が残念だ。

グルメぶったオヤジほどカッチョ悪い存在はないと分かっているのに、ついついウダウダ書いてしまう。田舎者みたいだ(田舎者の人、ゴメンナサイ)。

まあいいか。ウマいものや珍しいものを食べたら、ついつい何か書きたくなってしまうので、これからも書きます。

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