2014年1月29日水曜日

東京タワー 木村文乃


「好み」。日々の暮らしはすべて自分の好みに合致しているかどうかで快適さが決まる。

和食好みの人が、星付きフレンチに出かけてもゲンナリするだけである。

男好みのゲイが壇密に密着されても迷惑なだけである。

少し前の話だが、子供の頃の同級生(オネエ系。戸籍上は男子)に肉弾攻勢をくらった。あれこれイジられたり大変だったが、少ししか気持ちよくなかった。やはり私は女性の方が好みである…。

「色好み」という言葉がある。ただのスケベ野郎を意味する言葉だと思っていたのだが違うらしい。

古語辞典によると「①恋愛の情趣を解し、洗練された恋ができること。また、その人。粋人(すいじん)。②風流・風雅な方面に熱意・関心がある人。風流人。」だとか。

迷わず「色好み」を目指すことにした。残りの人生「色好み」でいこうと思う。

冒頭から話が逸れた。今日は「好み」についてアレコレ書きたい。

スカイツリーがすっかり東京名所になった。友人達のFacebookを見ても頻繁に登場する。東京タワー派?の私としてはどこか残念である。


スカイツリー対東京タワー。別に争わせる必要は無いが、どうしてもそんな構図で「好み」を考えたくなる。

世代的にどう逆立ちしたって私は東京タワーを贔屓したい。子どもの頃、あの中の蝋人形館で恐怖におびえて泣き叫んだ過去があろうとも、あの威容は昭和の東京人にとって心のふるさとである。

大げさでスイマセン。

若い頃はタワーが見えるレストランにも頻繁に行ったし、中年になってからもタワーの眺めが綺麗なホテルに部屋を取ってムフフなことを画策したり、何かと東京タワーさんにはお世話になってきた。

空に向かってトンがっていくあのフォルムが良い。優雅な立ち姿だと思う。

その昔、角松敏生が歌った「Tokyo Tower」という曲も好きだった。私が大学生ぐらいの頃だった。どこか淫靡なロック調で、タワーを男性のシンボルとオーバーラップさせたような歌詞がオシャレに聞こえた。

♪Tokyo Tower 君を貫いても~♪

♪夜空にそそり立つ 震えながら~♪

♪僕のタワー 今夜も叶わぬ夢をのせて 君の中へ~♪

今も東京タワーがよく見える場所にいる時には決まってこの歌を思い出す。私の場合、もはや「僕のタワー」は「そそり立つ」というより“稲穂”のようなもんだ。まあ仕方がない。

実るほどこうべを垂れるのが大人の嗜みである。

脱線してスイマセン。

スカイツリーに恨みはないが、どうも形も色も名前もしっくりこない。東京タワーのネーミングの潔さ、語感のスッキリさは秀逸である。

話は変わる。今日は「好み」についての話だ。

酒席などで「好みの有名人は誰ですか?」とか聞かれる。昔から即答できずに困ることが多い。

大大大好きだったのは、キャンディーズ時代の蘭ちゃんと全盛期の桜田淳子サマぐらいで、オトナになってからは即答できるような好みの人が浮かばない。

最近は「壇密」ということにして、会話をそのまま猥談に発展させてばかりである。

長く生きているから、何かのきっかけで綺麗な女優さんに突然「萌え~」となることは何度もあった。

10年ぐらい前に「木村多江」を知った時、アノ楚々とした雰囲気にドッカ~んとはまったし、同じ頃には朝ドラで主役だった「中越典子」にキュンキュンした。

20年前にはやはり朝の連ドラのヒロインだった「鈴木京香」にズッコ~んとはまった。

ただ、いつも数ヶ月程度で「萌え~」気分は終了してしまう。だから「好きな有名人」は常にレギュラー不在状態だ。

「好みのタイプ」とか言われてもそんなものは曖昧である。私と仲良くしてくれる優しい人は誰だって「好み」である。そんなもんだろう。

私のことを避けるようなら、その人がどんなに眉目秀麗だろうと私にとっては敵?である。

「好みの顔立ち」という意味では、猫・キツネ系より犬・タヌキ系に惹かれる。一貫してそれを言い続けている割には「水川あさみ」に萌え状態になった時期も少しあったから適当なものである。

で、何を書きたかったのかというと、久方ぶりに激しく「萌え~」状態になる女優さんを見つけた。

見つけたと言うより、たまたまテレビで知った女優さんにズッキューんとハートが射貫かれてしまった。



木村文乃さんという女優だ。吸い込まれそうな美しさにビックリである。まだ26歳というヤング、ヤンガー、ヤンゲスト?である。

こういう女性が30歳を超えた頃にその美貌がどういう進化を遂げるのか、勝手ながら興味津々である。

無名の女優さんかと思っていたら、既に充分売れっ子らしい。私の周りのオッサン連中も結構知っていたから世間一般では相当有名なんだろう。いままで知らずにいて凄く損した気分になった。山田洋次監督の最新作にも出演しているらしいから、彼女だけ眺めに行こうかと思っている。

今後の私は、「好みの有名人は誰ですか?」と聞かれたら迷わず即答できる。それこそ「誰ですか?」の「だ」が聞こえた瞬間に「木村文乃ちゃんで~す」って答える。

少し前、12歳の娘に「尾野真千子って結構いいよね?」って言い放ったら、「エ~」とか言われてたじろいだ私である。

木村文乃ちゃんであれば大丈夫?だろう。

よく分からないまとめで失礼しました。

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