オヤジバンド、いや、素敵なオジサマバンドのライブがいよいよ今月末に迫ってきた。4年連続である。我ながらビックリである。
4年連続でマトモなライブハウスで結構な人数のお客さんの前で歌う。これって活字にするとまるでミュージシャンである。
5年ほど前、中学、高校の同窓会でギター談義に花を咲かせた友人が思いつきでアコースティックバンドをやろうと言いだしたのがすべての始まりだった。
その後、「アイツなら断らないだろう」という安易な理由でボーカルに誘われたのが私である。とくに楽しいことも無くボケっと暮らしていた私は当然の如く「面白そうだなあ。やるやる!」と応じて今に至っている。
先日、スタジオ練習の際、「マイ・マイク」を使っている自分にたじろいだ。自前のマイクを持っているなんて結構凄いことだ。ボウリング場に「マイ・ボール」を持参する人より珍しいかもしれない。
別に専用マイクが欲しかったわけではない。ライブ会場で使うエフェクター(音響調整装置)を諸々の理由で買うことになり、その機械で制御しやすいという理由でマイクまで購入したわけである。
そんな言い訳をしたところで「マイ・マイク」を持っている事実は変わらない。よっぽど上手に歌わないとみっともない。でも、音程が昔よりも狂いやすくなっているのも確かだ。加齢のせいだろうか。
ひょっとしたら年齢とともに歌に対する思い入れが強くなりすぎて、知らず知らずに情念の炎に包まれて音程が二の次になっているのかもしれない。
ウソです。
人間、半世紀も生きているといろんな機能がバテてくる。すべての感度が鈍感になっているわけだから、音感も狂うのかもしれない。メゲずに頑張って立て直そうと思う。
そういえば、腰痛治療をきっかけに年に何度か通うようになった謎の?整体師さんから興味深い話を聞いた。ろくに触りもしないのにナゼかこちらの身体のバランスを均等にしてくれる不思議な施術をしてくれるのだが、その人いわく身体の左右のバランスが狂っていると歌う際に音程が狂いやすくなったり音域がおかしくなるとのこと。ライブ直前にバランス調整に行ったほうがいいかもしれない。
さて、今年のライブも昨年と同じく終演後、移動せずに大人数でも宴会が出来る六本木のライブハウスを選んだ。
ライブ後の高揚感のなか、来てくれた皆様から儀礼的にお褒めいただいたり、キツいダメ出しをくらったりしながら飲む酒は最高である。
思えば、今年、すでに10回は重ねてきた練習も終わった後に酒を飲んでバカ話に花を咲かせたことのほうが記憶に残っている。
全然話は違うが、以前、リーグ戦に加盟してまで結構真面目に取り組んだ旧友達との草野球も、考えてみれば、試合後の酒が楽しみだった。
大人の趣味って結局は「どうやってウマい酒を飲むことにつなげるか」という一点に尽きるのかもしれない。
いかんいかん、そんなフラチなことを書いてはいけない。あくまで自分たちを厳しく追い込んで高いレベルでライブを成功させようという崇高な一念のみで活動しているのが我がバンドの特徴である。
今年のライブでは、ついに私もギターを持ち込む。「マイ・マイク」に加え「マイ・ギター」である。まるでミュージシャンである。
残念ながらギターの腕前は正真正銘のヘタレである。始めて1年ちょっとだ。突然上手くなるはずもない。根性が足りないから言い訳ばっかである。
わがオジサマバンドは高い音楽性を誇る?ので、さすがに私のレベルだとギターを手にする時間はほんのチョットしか与えられない。
一応、ネタばらしは禁止なので詳細は書かないが、他のメンバーのソロ歌唱の際、1曲だけだが、私がバックでギターを弾く曲もある。
自分は歌わずコードストロークを担当するのだが、これが実に楽しい。5年近くになるバンド活動の練習の中でこれが一番楽しかった。なんてたって歌うことを一切気にしないでいいわけだ。おまけに、まがりなりにも私の演奏で人が歌うわけだ。驚天動地である。
「奏でる」などという私の人生には無縁だった美しい言葉が現実のものとして私自身から発生するわけである。ドッヒャー!って感じである。失禁しそうだ。
元々の音楽的素養の無さのせいで「生まれ変わったら楽器が出来る人になりたい」と30歳ぐらいの頃から言い続けてきた。そんな私がその瞬間は間違いなくギタリストになっているわけだ。やはり失禁しそうだ。多分すると思う。
いよいよ本番に向けて仕上げ段階である。メンバーから私への小言や叱責、罵詈雑言、罵倒、人格否定、ムチ打ち、ロウソク攻めの日々ももう少しで終わりである。
MCの基本構成を考えるという一番大事?な作業は残っているが、演奏に関してはライブの後半に参加してもらうドラムとベースを担当するゲストメンバーとの調整ぐらいである。
油断せずに緊張感を持って頑張ろうと思う。
★★★・・ブログをお読みくださっている方でライブ(11月28日夜・六本木)観覧ご希望の方がいらっしゃいましたら、当ブログのコメント欄にてその旨お知らせください。コメントは公開しませんのでお気軽にお声がけください。詳細をお知らせいたします。
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