なんだかんだとトランプさんの話題で持ちきりだ。金持ち過ぎるので総資産や年収は計測不能なんだとか。一説には資産が4~5千億円。年収は3~500億円だとか。ただただ凄い。
年収300億円だとしたら月収は25億円、日収は8千万円を超える。毎日毎日フェラーリを買っても追いつかない。年末ジャンボもサマージャンボも買わなくて済む。
ポケットに突っ込んだ300万円を一晩で飲んじゃった松方弘樹のエピソードに感心していたのだが、それどころではない。
大統領の報酬は年間で4300万円。トランプさんはそれを辞退すると宣言している。法律の規定で無報酬はマズいとのことで年間1ドルで働くらしい。
4年の任期で2億円近い給料を返上するわけだからオッタマゲである。
「政治とカネ」。どこの国でもいつの時代でも問題になるが、トランプさんほどの大富豪になると、チンケなスキャンダルは起きないだろう。
そう考えると「お大尽」に政治を任せるのは悪いことではない。くだらない汚職やセコい利益誘導に手を染める必要が無いからクリーンな政治につながるという見方もできる。
政治の世界で最も大事なのが「清貧の思想」だ。私利私欲を捨て公に尽くすことが大事なのは言うまでもない。
いわば当然の姿勢だが、そんな理想論ばかりだと“お大尽”はダメという偏った思い込みにつながってしまう。
とかく「金持ちは悪」という決めつけの弊害は、さきごろ公表された、いわゆる国会議員の資産公開でも顕著だった。
昨年の参院選当選者が対象になった今回の資産公開でも「資産ゼロ議員」がゴロゴロ登場。何だかなあ~って感じだ。
国会議員の資産公開は以前からそのザル法ぶりが批判されてきたが、一向に改善されず今日に至っている。
預貯金は本人名義の定期預金だけが公開対象。普通預金に何千万円貯め込んでいようが関係なし。だから、アホみたいに「貯金はゼロです」と得意になるヤツが続出する。
家族名義の資産も対象外だし、自分が100%株主の法人が所有している資産だろうと公開の必要は無し。
それ以前に資産公開に虚偽があろうと罰則規定すらない。極めてバカバカしい制度だ。
ちなみに、まあほぼ100%ありえない話だが、正真正銘、資産ゼロの国会議員がゾロゾロいたとする。それを「清貧だから素晴らしい」とモロ手を上げて賞賛すべきだろうか。
ホンモノの清貧ばかりなら結構だが、そんなはずはないだろう。極論すれば危なっかしくて大事な仕事を託せないという見方だって出来る。
「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」。資産公開はこれが正式名称である。すなわち政治倫理のために制度化されている。
今のようなザル法のままでは逆に倫理違反だ。政治を舞台に怪しい金儲けに走らせないための制度なら対象となる資産の基準を見直すだけでなく、借入金や貸付金などカネの流れが分かるような仕組みにしなければ意味はない。
資産公開の見直しを公約に掲げる政治家は見当たらないし、今のままで漫然とアホみたいな制度を運営するのなら、それ自体が税金の無駄遣いだ。
2017年1月27日金曜日
トランプさんと資産公開
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2 件のコメント:
資産ゼロの政治家なんて、悪い事しそうで信用できない件。
私は嘘付きですって自白してるようなモンです。
ポテ珍3号さま
おっしゃる通りですよね。
うさんくさい話にしか思えません。
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