2017年7月10日月曜日

ウナギスト いづもや 志満金


慢性疲労症候群、プチうつ病、男性更年期など、近頃は昔と違ってやたらと病名が増えた気がする。実際はどうなんだろう。

もちろん深刻に体調が悪い人は気の毒だ。治療が必要な場合もあるだろう。それとは別に、ただなんとなくダルい、活気が出ない、疲れが取れない等々の症状をいちいち病気扱いしたらキリがない。

世の中のオッサンの大半はたいていバテている。ダルいのは普通だし、疲れが取れないのも普通だ。私もそうだ。最近はダルダル大王だ。

とはいえ、血液検査の結果はフツーだし、あくまで年齢的なものだろう。若い頃と同じように元気ハツラツなのは松岡修造ぐらいだ。普通のオジサマ達はみなさん息も絶え絶えである。

私自身、とっとと夏バテみたいな感覚に陥っている。実にだらしない。でも仕方ない。徐々に身体が老人状態になる準備をしているのだろう。

そんなシンキくさい話はさておき、夏バテにはやっぱりウナギだ。気のせいかも知れないが、気のせいの「気」は大事である。活気、元気、根気、精気、やる気等々、すべて気がベースだ。

ウナギの場合、気のせいではなくホントに目に見えて効果が出たこともあるからバテている時には有効だろう。

目に見えた効果、すなわち私の一部分が“あばれる君”になったのは遙か昔のことではある。

高校生や大学生の頃にはウナギを大量に食べると、妙に?元気になってしまうことがあった。若いから常に元気だったのだが、ウナギパワーは確かに別モノだった。

今の歳になればウナギをしこたま食べたところで何も変化は無い。まあ、そのほうが何かと平穏である。

ただ、表だって実感しなくたった今でも、きっと身体の奥の芯のような部分にはエネルギーが充填されていると信じている。


日本橋「いづもや」で食べた鰻重だ。ここではシメの鰻重の前に、白焼き、生醤油焼き、魚醤焼きといった酒の肴に最高な鰻料理を出してくれる。

http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2015/03/blog-post_9.html

このお店では、鰻重のウナギの量がやや上品なことが私にはちょっと物足りなかったのだが、久しぶりに訪ねたら嬉しい変化があった。

以前は3段階だった鰻重のラインナップが6段階に増加。それに伴い「ご飯がちっとも見えないぐらいウナギが敷き詰められた鰻重」を堪能できるようになっていた。

運ばれてくる時はフタ付きである。フタを外した瞬間にこの景色が目に飛び込んでくるわけだ。バンザイ三唱である。

白焼きや魚醤焼きなどもブリブリ食べてからのテンコ盛り鰻重である。ウナギざんまいだ。至福の時間である。

10代の頃ならこんなにウナギを食べたら翌朝はビンビン物語だったはずだ。つくづくオジサマで良かったと思う。


こちらは神楽坂にある「志満金」で食べた鰻重である。ウナギの画像はどこで撮ってもたいして変わり映えがしない。でも撮りたくなる。後日、目で食べ直す感覚だろうか。

女性との秘め事を画像や動画に残しちゃう発想と同じかもしれない。あれも、後日見直すことでランデブー気分を視覚と脳の中で味わっているわけだ。

話が脱線した。

白焼きをわさび醤油で味わい、口に残る風味が消えないうちにキリっと冷えた酒をあおる。私にとっての「至高の食」はその一瞬に尽きる。


「冷酒に合うつまみコンテスト」で22年連続1位の座に輝いているのがウナギの白焼きである。コンテスト開始以来、1度たりとも1位の座から陥落したことがない。

まあ、私の頭の中だけで開催されているコンテストなので、権威や知名度はゼロだ。審査員も私だけである。

間違いなく連続1位記録は延々と続く。

アホみたいな話でスイマセン・・・。

0 件のコメント: