2017年12月4日月曜日

朝と夜 二重人格


10月半ばから1ヶ月間ダイエットに励んだ。それなりに成果も出たので、一応終了したのだが、それ以降、胃が小さくなったのか、あまり食べられなくなった。

由々しき事態である。これも加齢の一つだろう。筋肉の衰えと同じように、一度弱くなったら、元に戻るのに時間がかかる。

ダイエット中は、やれトンカツが食いたい、ピラフが食いたい、カレーを飲みたいなどと騒いでいたが、この2週間ばかりダイエットの続きのような食生活だ。

お寿司屋さんではちょろちょろしたツマミで満足して,、肝心の握りに行き着かない。一人だったら頑張って食べようと努力するが、同伴者がいればガンガン食べてもらって、自分は飲んでるだけでお店への義理?を果たす。

先日もクエ鍋を勇んで食べに行ったのに、カツオのタタキで満足しちゃって、鍋のクエは二切れ食べただけだった。醍醐味である雑炊もパスしてしまった。


銀座の「祢保希(ねぼけ)」に時々出かける。クエ鍋が目的だ。私にとって冬になると恋しくなる食べ物だ。

とはいえ、ここは土佐料理の店だから名物のカツオのたたきは外せない。

ニンニクスライスを添える土佐風の食べ方は、私が大学生の頃に本場で体験して以来、カツオのベストな食べ方だと信じて疑わない。

カツオって物凄く美味しい魚だと思うのだが、マグロの陰でいまひとつ脚光を浴びにくい存在だ。

どこもかしこも、それこそ山奥の旅館までバカの一つ覚えのようにマグロの刺身が出てくる。「マグロ絶対主義」のようなマインドコントロールに侵されている人は多い。

そりゃ真っ当なマグロは実に美味しいと思う。でも、どうでもいい味のマグロまで無条件にありがたがる変な風潮は考えものだ。

ウマいカツオを食べるたびに、「とりあえずマグロ」という風潮に警鐘を鳴らしたくなる。

大きなお世話でスイマセン。

食が細くなった話に戻る。


こちらは、わが家での寿司大会の一コマである。客人をもてなすために結構な量の刺身を用意して、備前の大皿と唐津のまな板皿に盛りつけてみた。

特製すし飯も作って酒を飲み飲みする宴だったのだが、私が食べたのはイクラを少々とカツオを二切れ程度。寿司飯は結局ほんの一口で終了してしまった。

さすがに胃の調子でも悪いのかと心配になったのだが、よく考えれば朝飯は平気でドカ食いしている。


ある日の朝、牛丼が無性に食べたくなって松屋の冷凍牛丼を湯煎した。ふるさと納税の返礼品としていっぱい取り寄せてあるので、ついつい2袋である。

一袋あたり135グラムだから2袋で270グラムである。かなりの量だ。店で食べる松屋の牛丼は特盛りでも肉の量は200グラム程度だ。

まさに「スーパー盛り」である。大盛りのドンブリ飯を抱えながらモノの5分程度で完食した。

別な日、これまた朝から鰻丼が食べたくなって湯煎するだけの鰻をドンブリ飯に投入した。


こちらもふるさと納税の返礼品である。鹿児島のナントカ市から送られてきたカット鰻である。悪いクセでこの日も一気に二袋を使ってしまった。上の画像は一袋分だからこの倍である。

二袋だと200グラムである。ファーストフード店の鰻丼の場合、鰻の量は70グラム程度だ。そう考えると朝からバカみたいな食べ方だが、スルスルと完食した。

間違っても胃が小さくなったとは言えない食べっぷりだが、不思議と夜になって酒を飲み始めると別人になってしまう。

昼は何も食べないので、とりあえず空腹感はちゃんとある。なのにビールをグビグビ~と飲んで、突出しを食べると、何だかそこで満足しちゃう。

なんか腑に落ちない。ロクに食べずに酒だけ飲んだら、帰宅した後にお腹が空いてペヤングなんかをウホウホ食べちゃうのが当たり前の時期もあったが、最近はそれもなくなった。

朝のドカ食いの効力が夜遅くまで持つようになってきたのだろうか。

あらゆる面で代謝が落ちてきたことを感じるが、私のヘンテコな食事リズムも代謝が鈍くなったことが原因だろうか。

だとしたらちょっと悲しい。

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