2018年11月2日金曜日

そばめし トニーローマ


ケッタイな食べ物は数々あるが、良くも悪くも私が衝撃を受けたのが「そばめし」である。家でコッソリ食べるなら分かるが、商品として世の中に出てきたことが凄い。


「焼きそばゴハン」である。見るからにヘンテコだ。そうは言っても「焼きそばパン」という日本独自の食べ物が一定の地位を築いていることを考えればアリなのだろう。

実はとっても美味しいし・・・。

噂には聞いていたそばめしを実際に食べたのは、7,8年ほど前のこと。大阪に行った際に鉄板焼き屋で食べた。妙に感動した。

昭和の頃の駄菓子文化に馴染んだ男子なら全員がウマいと言うはずの味である。もっと普及しても良さそうなものだが、さすがにそうはならない。

見た目からしてヤバいヤツって感じである。組み合わせの乱暴さもあって、「私の好物はそばめしです」と堂々と言えない雰囲気が漂っている。


大げさに言えば、禁止薬物、違法ドラッグみたいな気配がある。だから私も自宅で一人コッソリと冷凍食品をチンして食べる。

まさに背徳感である。一人暮らしなのにキョロキョロと周囲の目を気にしながらバレないようにコソッと食べる。そんな食べものである。

スプーンに一口目をよそう。まじまじと見つめてしまう。こんなモン食っちゃってもいいのかと、もう一人の自分がささやく。

鼻をくすぐるソースの香りに自制心は消え去る。「炭水化物on炭水化物」という魔性の魅力にクラクラする。そして得もいわれぬ味わいと食感に悶絶する。

ちなみに、袋には「神戸名物」と大々的に謳われている。ハイソな神戸のマダムはきっとそんなこと認めないんだろうなあと余計な心配をしてしまう。

さて、冷凍食品ついでにもう一品紹介する。


この10月から販売開始されたのが「トニーローマ」のバーベキューリブだ。例のアレである。西友とトニーローマがタッグを組んで開発されたらしい。

冷凍食品の進化に驚くばかりである。あのトニーローマの骨付きバーベキューポークが湯煎かチンで自宅で味わえるようになったわけだ。

西友系のネットスーパーなら宅配も可能だ。時代は変わったものである。


で、さっそく食べてみた。湯煎の場合、結構な時間がかかるのだが、何となくレンジでチンより美味しそうな気がして十数分待ってみた。

ただ待つだけで完成。この手軽さは嬉しい。ちょっと興奮する。肝心の味はさすがに店で食べるのとは違うが、これはこれで充分楽しめる。

肉質も問題なし。別売りのバーベキューソースを使えば、より店の味に近づくのかもしれない。


バーベキューリブをかじりながら酒を飲み、録画した「月曜から夜ふかし」を見て笑い転げる。

秋の夜長はそんな感じだ。実にのどかなシングルライフである。平和だ。

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