2019年1月9日水曜日

ウーバーイーツ ダメ人間


ウーバーイーツ(Uber Eats)を使い始めた。若者風に言えば「ヤバい」のひと言である。なんともまあ便利な時代になったものだと思う。

いわゆる出前の話である。ウーバーイーツの登場で、通常は出前をしていない店の食べ物も手軽に家に届くようになった。

エンゲル係数が破たんしている中年独身男である私は出前をちょくちょく頼む。今までは「出前館」というアプリを利用していたのだが、年末年始はウーバーイーツばかり使った。


ウーバーイーツの特徴は、店の出前要員ではないウーバーイーツの配達員がその店に料理を取りに行って家まで持ってきてくれる点だ。

だからたとえば「マックデリバリー」だと待ち時間が120分と表示されていても、ウーバーイーツを使えばわずか20分程度で配達完了ということも起こりえる。

普通は出前していない店の食べ物が頼めるのも嬉しい。私の自宅エリアだと、牛丼の松屋、バーガーキングやケンタッキーフライドチキン、伝説のすた丼、銀だこ、リンガーハット、カプリチョーザといった有名どころのほか、クレープ屋やタピオカ屋までラインナップされている。

ほかにもデニーズやバーミャン、タコベル、スシローなんかもデリバリー可能だ。もちろん和洋中なんでもアリである。

配達料は店ごとに違う。110円、230円、420円あたりが主流だ。配達料うんぬんは問題ではない。玄関まで持ってきてくれるわけだからシングルオジサマにとっては単純明快に有難い。

普通のデリバリーでは、目安の待ち時間を大幅に過ぎちゃうようなインチキも珍しくないが、ウーバーイーツの場合、アプリ上で随時情報が更新されるから安心だ。


調理中なのか配達中なのか、さらに配達中にはGPSにより配達員の現在位置がスマホ上で確認できる。

到着予定時間が細かく更新されるだけでなく、GPSで現在位置を追えるので何となくワクワクする。

「いま出ました~」というウソは通用しないわけだ。配達員さんは客からの評価で歩合給が変わるらしいので頑張ってサクサクと運んできてくれる。

30年ぐらい前に一人暮らしした時には、すべてにおいて不便さとの闘いに明け暮れていた。アナログ時代だったし、給料は少ないし、不慣れもあってメタメタだった。コンビニだって今のように街に溢れかえっていなかった。

気づけば時代はやたらと便利に進化したわけだ。まるで異質な世界に生きている気がする。

クリーニングだって宅配が当たり前だし、メンドーな買物はネットスーパーで済ますことが可能だ。私もネットスーパーは3社ほど使い分けている。イマドキは風邪薬だって持ってきてくれる。

お茶が飲みたくなればウォーターサーバーのおかげで熱湯がすぐ使える。ドルチェグストがアッという間にコーヒーをいれてくれる。

ついでにいえば、私の場合は週1回来てくれる家政婦さんが家を綺麗にしてくれるから掃除に苦労することもない。

こんな状況に加えて、食べ物の出前ですら異様に便利になってきたわけだから、私の「人間力」は間違いなく低下しているはずだ。

先日も、タバコを切らしたときに、なんで宅配で頼めないのかと一人でイラついてしまった。

なんだか自分がダメダメ人間に成り下がりそうな気がする。

いや、もう成り下がっているはずだ。

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