2020年9月30日水曜日

至福のお茶 東京駅の穴場

日々、タバコを吸うために職場近くのプロントを利用しているが、カフェなどのお茶を飲む業態は意外に奥が深い。

 

渋いマスターがこだわりの珈琲をいれてくれる昔の喫茶店はもはや絶滅危惧種状態だ。

 

増殖する一方のファストフード的カフェも便利だが、時にはちょっと高級路線でやたらとホゲホゲできるカフェで時間を過ごしたくなる。

 

最近私のお気に入りが東京駅にある「TORAYA TOKYO」だ。ようかんの「とらや」が展開している隠れ家カフェ?である。

 

東京駅直結のステ―ションホテルの2階にある。ステーションホテルの2階というより丸の内南口の2階回廊部分に構える。

 



 

丸の内側から見た東京駅の美しさはなかなかのものだ。夜景などはうっとり見惚れる。

 

丸の内口はアーチ状の洒落た造りで、せかせか歩いていると気づかないが、ボケッとのんびり目線を上に向けると壮観である。

 



 

この2階部分の回廊にトラヤのカフェがある。穴場だと思う。和のスイーツがてんこ盛りだ。ケーキだとちょっとクドいという時に最適。上質な煎茶とともにゆったりした時間が過ごせる。

 



 

ようかんだけではなく、生菓子やぜんざいといったメニューが豊富に揃う。夏には高級かき氷もある。

 

お店の規模も広めなので、座席感覚もゆったり、椅子もゆったり。時々、やたらと上品なお爺さんが一人でお茶を飲んでいたりする雰囲気も良い。

 



 

いつも断然こし餡派の私だが、ここの粒餡がやたらと美味しい。最初に食べたときはびっくりしたほど。

 

セットで頼める煎茶がまたウマい。始めに茶葉と湯が用意されて、美味しく飲むための説明付き。普段いかに雑にお茶を飲んでいるかを痛感する。

 



 

すっかりコンビニスイーツのトリコになっている私だが、こういうお店で“本気の甘味”を堪能すると、工業製品的スイーツと文化芸術的スーツの違いを感じることが出来る。

 

甘いモノとお茶をすするために、わざわざこういう店に出かけるのも大人の楽しみ方だと思う。

 

話は変わる。時々、銀座某所にある隠れ家的カフェに出かける。ビルの地下にひっそり?佇む小洒落た店だ。

 

ややメルヘンチックとも言える内装だが、とにかく造りがゆったりしていてノンビリできる。小さい個室もいくつかあって、明るい時間からの密談にももってこい?である。

 



 

アフタヌーンティーをウリにしているようで、それを目当てに来る妙齢の女性客も多いみたいだ。

 

やはり、こういう店で一息いれると、プロントでの一息とは違って心なしかしっかり充電した気分になる。

 

ちなみに、さきほど書いた「トラヤトーキョー」が入っている東京ステーションホテルのロビー階のカフェも雰囲気が良い。

 

ひとつひとつの椅子が大きいだけでなく、空いていればソファ席も少人数で占有できる。ホテル自体が駅舎の中で隠れるように存在しているため、カフェも隠れ家的な雰囲気だ。

 

八重洲側のガチャガチャ感とは同じ駅とは思えない丸の内側の様子は、いい歳したオジサマ、オバサマが過ごす穴場だと思う。

 

皇居側の玄関である丸の内側の風情はさすがに天下の東京駅って感じだ。ただ電車に乗るために使うだけではもったいないと思う。

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