「クリームシチューをご飯にかけるか問題」は結構広い範囲で議論のマトになっているらしい。要はパンとともに食べるのか、カレーライスみたいにご飯とセットで食べるのかという話である。
人の好みだからどっちだって良いのだが、私は断然ご飯にかける派だ。理由はない。ただ子供の頃からそうしていたからだ。ついでに言えばパンは朝しか食べないから必然的にそうなる。
逆にパンじゃなきゃイヤだという人がそれなりに多いことに驚く。カレーのルーを前にパンを出されたら私は気を失うはずだが、それに近い感覚だ。ビーフシチューしかり、液体系のものはご飯にかけて食べたい。
今までレトルトカレーやレトルトハヤシの研究に励んできたことはこのブログでも何度も書いた。
ハヤシ
https://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/12/blog-post_29.html
カレー
https://fugoh-kisya.blogspot.com/2017/08/100.html
イマドキのレトルトはかなり本格的な商品も多く、昔の感覚のままで食べずにいるのは実にもったいない。というわけで、最近はクリームシチューのレトルトをせっせと研究している。
クリームシチューのレトルトはスーパーでは地味な存在だ。レトルトカレーはあってもシチューは無いケースが基本だろう。あってもハウス食品の定番品がポツンと置かれているぐらいだ。
定番のレトルトクリームシチューは私が苦手な野菜が主役みたいな感じだ。人参や芋が存在感バリバリのサイズで入っている。シチュー自体が食べたい私は敬遠しがちだ。
それ以前に世の中にはクリームシチューのレトルト自体が少ない。ネットでせっせと調べたがかなり限られた商品しか見つからない。レトルトカレーが100としたらレトルトハヤシが25ぐらいでレトルトクリームシチューは5ぐらいの割合でしか存在していない感じ。スーパーに置かれないのも仕方ない。
大きめのちょっと高級路線のスーパーだと「新宿中村屋・濃厚クリームシチュー」を見かけることがある。入手しやすいだけで有難いが、こちらも人参や芋が威張っているから個人的には下位ランクだ。でもシチュー自体はかなり美味しいので野菜が平気な人にはオススメだ。
ネットで取り寄せた「たいめいけん・チキンクリームシチュー」もシチューの味がとても良かった。ご飯との相性が良いのはこれが一番だったかもしれない。野菜は小さめだったからドカすのがラクなのも良かった。
お次もネットで取り寄せた「三笠会館・クリームシチュー」。洋食界の老舗のものだけに期待したのだが、個人的には低評価。ちょっと味にクセを感じた。レトルトっぽさが強い感じか。
どうしても「野菜問題」がクリームシチューの壁になっているのは確かだが、ネットであれこれと口コミを見ていたら「野菜がほとんど入っていない」という悪評?のある商品を見つけた。それなら私には悪評どころか朗報である。コスモ食品という会社の「ごろっとチキンのクリームシチュー」である。
生クリーム感が強いのでパンに合わせて開発されたような雰囲気だが、ご飯派の私は普通に白米をお供に食べている。何が素晴らしいかといえば人参がいっさい入っていない点である。芋も小さなカケラがちょこっと入っているだけでチキンは多め。上の商品画像は追加で具を入れた際のものだろう。下の画像が実態だ。
ネット上の商品ページには「お好みの具材を入れて楽しんでください」と書いてあったから野菜好きが後から好きなものを追加することを想定しているわけだ。野菜嫌いの私にとっては実に素晴らしい商品コンセプトである。潔いぐらいシチュールーだけである。リピート確定だ。
他にもいくつものレトルトクリームシチューを取り寄せてみた。どれもそれなりにウマいが「コスモ食品バンザイ」は変わらない。人参が入っていない商品は他にはまだ見つかっていない。
こんな偏った論評を書いても誰かの参考になるとは思えないが、レトルトクリームシチューは世の中であまり注目されていないから、まずはそこから改革を始めて欲しいと切に願う。
私の場合、主に朝ごはんの際に面倒だからレトルトを利用するのだが、カレーやハヤシだとちょっと重いと感じる時もある。その点、優しい味のクリームシチューなら朝向けだと思う。正直こっちも朝からクドいのだが、色が茶色や黒じゃなくて白っぽいから何となく朝向きだと信じ込むようにしている。
理想の朝シチューを求める私のレトルト探求は今後も続きそうだ。
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