2008年12月12日金曜日

ネオン街を取材する

それにしても景気のいい話がどこにもない。ウツウツとするような話題ばかりだ。夜の街をふらふらしていても、ここ2~3か月で一気に不況風が強まっていることを実感する。

なかなか入れなかったレストランに意外にスッと入れたり、一見混雑しているような店でも、よく聞くと客単価がはっきり下がっている話を聞かされる。

景気動向調査のために銀座のクラブに出かけて、あれこれ取材してみた。おおむね次のような状況だという。

1,団体でやってくる客が激減した。

2,シャンパンやワインを注文する客が激減した。

3,早い時間に切り上げる客が増えた。

4,混雑した翌日はガラガラ。調子のいい日が続かない。

ざっとこんなところだ。


今の段階で低迷基調なら、年明け以降の意気消沈世相は相当深刻になりそうだ。

話は変わるが、先日、違う角度から景気動向調査?をしようと、ガールズバーなる場所に迷い込んでしまった。初めての経験だ。

ガールズバーといっても、ソファ席で女性がアテンドしてくれるスタイル。20分ぐらいで女性は入れ替わる。

要はキャバクラのことかと納得しかけたが、席についた女性がキャバクラとの違いを教えてくれた。なんのことはない。女性が普段着というだけ。

ついでにいえば、フロアの一角に食べ放題の大皿料理が用意されていて、それを一応接客中の女性がバクバク食べている。変な感じだ。なんだかなあーという感じ。

安いことは安いが、安けりゃいいってもんでもない。客層は若者中心かと思いきや50~60代の紳士が結構多かった。なんとも不思議な空間だった。

一応、景気動向調査なので、あれこれ話を聞いてみた。大学生が中心の女性陣、悩みは就職難の一点に集中。そりゃそうだろう。

何も得るものの無かったガールズバー体験だった。いや、一点だけ参考になったことがある。女性のバイトさん達は、一定年齢を超えると、そのガールズバーにはいられなくなる。受け皿になるのが、シングルズバーとかいう今はやりの形態の店。

平たくいえばキャバクラなんだろうが、一般女性との出会いの場を提供するという趣旨をうたった店が増殖中らしい。

その手の店の“一般女性”に“昇格”しているのが、ガールズバー出身者なんだそうだ。聞いた話なので真偽のほどは定かではない。

だとすると、なかなか効率的な人事配置だ。参考になる。

シングルズバーでは、男性客は、建前上、一般の女性と知り合うことになっているわけだから、いろいろと妙な話もあるらしい。

子どもが集う出会いカフェみたいな場所が売春の前線基地になっているように、大人の世界で同様のシチェーションだと、売春というより、怪しい勧誘攻勢が多くなるそうだ。

マルチ商法とかナントカ商法、それ以外にも変な組織への勧誘とか、その手のウサン臭い話が結構珍しくないらしい。

伝聞なので、ホントかウソかは分からないが、ありそうな話だ。調子よく呑んでいたつもりが、いろんな勧誘のターゲットにされたら困りものだ。

お人好しの私のことだ。酔っている時に色っぽい女性に勧誘されたら、変なフトンや消火器を買ったり、アチコチの信者をかけ持ちするハメになりそうなので、その手の店は敬遠しないといけない。

そんなかんだで、ネオン街パトロールは、いつも似たようなお店に顔を出すことになる。

最近もひょんなことから新しいお店を開拓したのだが、話を聞いていると、知り合いに会ってしまう可能性があったので、なかなか訪ねられずにいる。

泥酔スケベモードを目撃されるのは考えものなので、つい足が向かない。
何をしているのだろう・・・。

今後も現場主義で取材を続けようと思う。

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