2009年2月9日月曜日

迫力の密教体験

昔ながらの縁起ごとや占いでいえば1年の節目は節分。節分あけの先日、縁起かつぎのお参りをしようと会社の主だった幹部と赤坂にある豊川稲荷に出かけた。

わが社では例年、正月仕事始めに会社所在地の氏神様に社員一同で詣でている。今回改めて商売繁盛を司る神様にお参りに行った理由はただひとつ。業績が悪いから!。

さてさて、慣れ親しんだ近所の神社のお祓いスタイルを想定していた私は、豊川稲荷の本堂で繰り広げられた祈祷に正直ビックリ。ちょっとエキサイティング・・。

聞くところによると密教の祈祷独特のスタイルだそうで、ごく普通らしいのだが、初体験の私には充分インパクトがあった。

かなり早いテンポで、太鼓をリズミカルに打ち鳴らす。合いの手を入れるように鐘の音が低くこだまする。それに合わせて数人の僧侶がスピーディーに念仏を唱える。ド迫力だ。

僧侶がいっせいに経本をパラパラとダイナミックにめくる動きも、壮大な音の響きのなかではアコーディオンを動かしているように見える。太鼓と鐘も、いわばドラムとシンバルの掛け合いに見えなくもない。打楽器ライブと表現したくなる光景だった。

不謹慎に表現するなら、端的に「格好いい」。
おっとり、ゆったり粛々と祭事が進行する神社神道の祈祷とはまるで趣が違う。比べるようなものではないが、対称的な印象を受けた。

確かに密教系の迫力のある祈祷を受けると清らかな気持ちになるというより、エネルギーをもらえたような気分になる。商売にも勢いが必要という意味で、あの打楽器ライブは霊験あらたかなのかもしれない。これで今年は業績アップ間違いなし!

本堂を出て敷地内を散策、奉納された金額に応じて飾られている木札やちょうちんも会社関係が多い。芸能人も結構あったが、金額に応じて大きさに差が出るあの手の表示は有名人には気の毒だ。

「あんな有名女優がそれっぽっちかよ」みたいな印象を見物人に与えてしまう。私もそう思った。

奉納関係で目を引いたのが、けた違いの金額を納めた企業名などが刻まれた石碑だ。

1千万円単位の寄付を奉納した印だ。うらやましい。2千万円とか5千万円という数字も誇らしげに刻まれている。よほどここでの祈祷が商売繁盛につながったんだろう。

わが社もそのぐらいのお礼返しができるぐらいどかんと飛躍したいものだ。うーん、いつの日か石碑を寄進できるようになってみたい。

さて、神社仏閣への寄進もそうだが、健全に利益が上がっている企業が考えるのが寄付だ。昨今の不況風のもとでは、企業の寄付を頼りにしている各種団体やイベントが苦しい運営を迫られている。

寄付に依存せざるを得ない団体やイベントは、比較的、社会的弱者層が関わっているものが多い。こうした階層をサポートする意味でも経済が元気にならないといけない。

ましてや不況ムードを理由に不況じゃない企業まで萎縮しちゃっている風潮は困ったものだ。

知人が少し関わっている某イベントを紹介したい。私もほんの少しでも支援できるように頑張らねば。関心のある人は下記サイトを覗いてください。

http://www.son.or.jp/

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